『ユーキャン新語・流行語大賞2016』(現代用語の基礎知識選)の候補30語が17日に発表され、芸能関連では「ゲス不倫」「センテンススプリング」「SMAP解散」「PPAP」などがノミネートし、スポーツ関連では「タカマツペア」「神ってる」、その他にも「ポケモンGO」「歩きスマホ」「保育園落ちた日本死ね」などが候補30語にノミネートしています。
今回30語を発表した新語・流行語大賞事務局は、今年度の傾向について「例年と比較すると、各分野でバランスよく言葉が生まれ、豊作ともいえる年」と分析し、「“神ってる”をはじめとしたネット発信の言葉の多さと、声に出す流行語より文字による言葉が氾濫。そのため、過激な言葉が多く、上り坂、下り坂ではなく“まさか”と思われる言葉も出現した」「同時に、1つの現象で複数の新語・流行語が生まれている」と語っています。
今年ノミネートされた30語は、タレント・ベッキーさんと『ゲスの極み乙女。』の川谷絵音さんの不倫騒動から出てきた「センテンススプリング」「ゲス不倫」、タレント・女優の平愛梨さんとの交際を宣言した際にサッカー日本代表の長友佑都選手が発した「(僕の)アモーレ」、今年8月に突然発表され大きな騒動となった「SMAP解散」。
世界的にブレーク中のピコ太郎さんの「PPAP」、今年8月開催のリオデジャネイロ五輪のバドミントン女子ダブルスで、金メダルを獲得した高橋礼華選手と松友美佐紀選手の愛称「タカマツペア」、今年25年ぶり7度目のリーグ優勝を果たしたプロ野球『広島東洋カープ』の緒方孝市監督が、2試合連続で決勝ホームランを打った鈴木誠也外野手に言った「神ってる」。
その他にも、「アスリートファースト」、「新しい判断」、「歩きスマホ」、「EU離脱」、「AI」、「おそ松さん」、「君の名は。」、「くまモン頑張れ絵」、「斎藤さんだぞ」、「ジカ熱」、「シン・ゴジラ」、「聖地巡礼」、「都民ファースト」、「トランプ現象」、「パナマ文書」、「びっくりぽん」、「文春砲」、「保育園落ちた日本死ね」、「ポケモンGO」、「マイナス金利」、「民泊」、「盛り土」、「レガシー」がノミネートしています。
そして、今年の候補30語に対してネット上では、
- SMAP解散って、流行語じゃないでしょ??
- 第3者の厳しい目が抜けている
- 選考委員一新した方が良い。あまりにもズレてるし、流行語とは意味合いの違うものが多数入るようになった。
- 毎度のことながら、この流行語大賞選考の権威とセンスには疑問を感じる。今年こそ話題性ある言葉は多めだが、タカマツペアとか、偉業ではあっても流行ったか?という話で…一般投票のほうがマシじゃなかろうか。
- アスリートファーストって言葉流行ってたの?
- いつも思うんだけど、ほとんどが流行語というよりただの時事ネタ(言葉)でしょ?特にタカマツペアとか。
- くまモン頑張れ絵は覚えてはいるけど流行語ではないでしょ。熊本震災もあったな、これでもいれとくか感は逆に失礼
- 歩きスマホって今に始まったことじゃない
- 毎年の事だけど、このニュース観て初めて知る言葉って多い
など、毎度のことながら、耳にしたことはあるものの、決して流行したとはいえない言葉もいくつか混じっており、それに対して批判的な声が多く寄せられています。
事前に他のメディアで予想されていた「安倍マリオ」、「第三の厳しい目」、「築地移転」、「PERFECT HUMAN」などといった言葉は抜けていますが、大方予想通りの結果になっており、「ゲス不倫」「センテンススプリング」もしっかりとノミネートされていることから、もしどちらかが大賞を受賞した場合に、ベッキーさんが授賞式に出席するのかどうか注目したいですね。
ちなみに、『週刊文春』の元記者でジャーナリストの中村竜太郎さんは大賞選考の裏事情を以前明かしており、「12月の終盤に行われる表彰イベントにゲスト出演できる人が選ばれやすい」と語っており、もしもベッキーさんが出席することが出来るのであれば、「ゲス不倫」が大賞に選ばれる可能性があるとのことでした。
今年は、「ゲス不倫」の他にも「ポケモンGO」や「PPAP」など大きな話題になったワードが多数あり、どれが大賞を受賞するのか予想するのが難しいのですが、今年は著名人の不倫が世間を騒がせたことから「ゲス不倫」が大賞を受賞することに期待したいですね。