「第153回芥川龍之介賞」と「第153回直木三十五賞」の選考会が16日に東京・築地の料亭「新喜楽」で行われ、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さん(35)の『火花』(文學界2月号)と、小説家・羽田圭介さん(29)の『スクラップ・アンド・ビルド』(文學界3月号)が芥川賞に選出され、小説家・東山彰良さん(46)の『流』(講談社)が直木賞に選出されたことが明らかとなりました。
(↓の画像左から、直木賞受賞の東山さん、芥川賞受賞の又吉さんと羽田さん)
今回芥川賞に選出された『火花』は、売れない芸人の徳永と、先輩芸人・神谷の2人を描いた自身初の純文学小説で、今年1月に文芸誌『文學界」で発表され大きな話題になり、1933年創刊の同誌史上初の増刷に導き、通常1万部発行のところ累計4万部まで増刷。
3月に文藝春秋より単行本化され出版されると増刷を重ね、累計発行部数は69万部に達しました。
そして、お笑い芸人が芥川賞を受賞するのは史上初の快挙となり、これに対して多くのお笑い芸人やタレントたちも反応しており、1997年に『海峡の光』で同賞を受賞した作家・ミュージシャンの辻仁成さんはTwitterで「又吉さん、おめでとうございます」とツイート。
又吉さんと同居しているパンサーの向井慧さんは「ねぇ、なんか凄いことになってるけど、どうする?」とツイートし、それに対して同じく同居人のジューシーズ・児玉智洋さんは「美味しいお肉とケーキ用意しなきゃ」とコメント。
またこの他に、
ビビるの大木さんは「又吉おめでとー!スゴイじゃーん!」
南海キャンディーズの山里亮太さんは「ほぅ…火花が…。では、私は火種の執筆に…」
元AKB48の篠田麻里子さんは「又吉さんおめでとうございます。火花読んでおいて良かった。売り切れなっちゃいそう」
芸能リポーターの井上公造さんは「又吉さん、芥川賞おめでとうございます!凄すぎます!」
浅草キッドの水道橋博士は「お、又吉くん、芥川賞受賞!!」
グランジの佐藤大さんは「又吉さんすごいね!」
NON STYLEの井上裕介さんは「又吉すげぇ!!!もう、スーパースターだなぁ。いやぁ、本当におめでとう。史上初の快挙って、本当すごい。これから、大先生って呼ばないとなぁ。又吉大先生、おめでとう。」
とにかく明るい安村さんは「又吉さんが芥川賞受賞したって!本読まない俺でも知ってる賞だぞ!!凄すぎて今度会ったら何喋って良いか分からないから、もう無視だ無視!おめでとうございます」
などなど多くの反応が見られ、有吉弘行さんは「又吉を有吉と。できるだけ多くの人が勘違いしますように。。。」とツイートしたところ、カンニング竹山さんからは「なんだか賞もらったらしいなぁ。おめでとう!ノッテルなぁ有吉」とメッセージが送られ、有吉さんは「ありがとうございます。何だか恥ずかしいです」といったやりとりもありました。
そして、ネット上では芥川賞を受賞した又吉さんに対して、
- すごい!おめでとうございます!滅多に本を読まない私だけど、これは是非とも読んでみたい。
- もう先生だね!おめでとうございます!文庫になるまで待とうと思ってたけど、待てないかもしれない…
- 芥川賞はすごい!おめでとうございます!水嶋ヒロとは大違いだな
- 純文学を盛り上げるための起爆剤的な意味での受賞かもしれないが凄いな。今後映画化されそう
- 賛否両論ある作品だが、芥川賞受賞は素直に凄いと思うわ。次回作にも期待していますよ又吉先生
などの祝福コメントが寄せられています。
『火花』は今年5月に選考会が行われた「第28回三島由紀夫賞」の候補5作に選ばれて最終候補まで残ったものの、選考委員5人による挙手で3対2という結果で落選し、上田岳弘さんの『私の恋人』が同賞を受賞しましたので、芥川賞の受賞はさぞ嬉しく、今後の執筆活動の意欲にもなることでしょうね。
普段はほとんど本を読まず、又吉さんの本が話題になっているものの興味が湧かなかったのですが、芥川賞を受賞するほどの作品なので一度読んでみようかという気持ちにさせられ、ネット上でもそういった方が多いようです。
今後もお笑い芸人としてだけでなく、小説家としても頑張っていってほしいと思いますね。