タレント・デヴィ夫人(本名=ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ、旧名=根本七保子 85歳)が、政治団体『12(ワンニャン)平和党』を設立し、夏の参議院議員選挙に立候補する意向を表明したことに様々な声が上がっています。
デヴィ夫人は12日に記者会見を行い、「私が人生の集大成として、政界に一石を投じようと、立ち上がりました」としてワンニャン平和党の設立を正式発表し、日本初の犬猫の保護に特化した国政政党を目指すとのことです。
夏の参院選に向けて、「災害時における犬猫の救済や殺処分ゼロ」、「不適切な多頭飼育、遺棄の厳罰化」、「動物虐待の厳罰化」、「犬猫のブリーダーを免許制にする」など12の政策を掲げ、その中で最も力を入れる政策は「犬猫食の禁止法成立」とし、日本にも犬の肉を提供する店が100軒以上あるといい、犬猫の食肉禁止の法制化を目指して政界挑戦を決断したとのことです。
デヴィ夫人は1962年に、インドネシアのスカルノ元大統領(1970年6月死去)と結婚し第3夫人となり、インドネシア国籍となっているのですが、参院選に向けて日本国籍の取得を申請しているといい、帰化申請が通れば参院選に比例代表として立候補する意向を示しています。
政治活動を始めることでテレビ番組への出演に影響が及ぶ可能性がありますが、今後の芸能活動については、「政治に関わるのはやめてほしいと思っているようなテレビの会社とは、『ご遠慮ください』と言われれば致し方ないと思っています。逆に、もっと人気が出て、もっと活動してくださいというところがあれば、喜んで出演いたします」
と語っています。
ワンニャン平和党の共同代表は、国際非営利団体『世界愛犬連盟』の創設者・会長で、中国出身の実業家・堀池宏さん(別名=玄陵、ゲンリン 65歳)、選挙対策委員長には東京都知事選で広島・安芸高田の元市長・石丸伸二さん(42)をサポートし、“選挙の神様”の異名をとる藤川晋之助さん(71)が就任しています。
堀池宏さん(65)は会見で「我々は右翼でも左翼でもない“中翼”。犬猫となかよくの政党」と語り、交友があるアメリカのトランプ大統領も犬食に反対していることを映像で紹介し「人間社会を変えて。犬や猫を救うべきだ」と訴えています。
また、選挙対策委員長の藤川晋之助さんは参院選について、「選挙のプロとしての直感で、最低でも2~3議席を参議院で取って見せます。できれば5議席。なかなかおもしろい選挙になるとワクワクしております。200万票はなんとかなる。でないと、“選挙の神様”の地位は落ちる」
と意気込み、参院選には10~30人の候補者を擁立する方針を示しています。
そして、デヴィ夫人が政治団体・ワンニャン平和党を立ち上げ、参院選に立候補する意向を表明したことに対してネット上では、
- 国民になんの利益があるんですか
- 犬猫のことよりもまずは人間をだな…
- 根本的にはただの動物愛護団体やな
- 日本人は犬猫の肉を食べないのであえて法令化する必要性がない
- 日本で食べてる所なんてほぼ無いし、そもそも食文化に口挟むとか、やってる事シーシェパードと同じだな
- 犬食も極々一部で、猫食に至っては肉の不味さ・少なさで皆無。
これで出馬・政党化目指すとか、誰か焚きつけて選挙資金として金ふんだくろうとしてる奴がいるだろ? - こんなん一部の犬猫大好きな人から金集めるだけの政党やん どうせ殺処分がどうたらこうたら文句言うことが仕事になるんだろ こんなんに国の金使うのアホらしいやろ
などの声が上がっています。
デヴィ夫人は政治団体を立ち上げた理由として、堀池宏さんから見せられた動物虐待映像に大きなショックを受けたことを挙げているのですが、堀池さんは2014年に世界愛犬連盟を設立し、アジア各国で犬肉産業の実態を記録したドキュメンタリー映画を制作、これが世界各国で犬猫食の禁止に重要な役割を果たしたとされています。
2017年に台湾、2018年にアメリカで食用を禁止する法律が作られ、その後も中国の一部やベトナム、インドネシア、韓国などでも犬の食用が法律で禁止されており、こうした流れを受けて日本でもとなったのだろうと思います。
日本では犬や猫を食べる風習はありませんが、外国人飲食店向けに現在も食用の犬肉が海外から日本に輸入されていて、それらは犬食文化がある中国・韓国などの飲食店に流れているようです。
デヴィ夫人らはこれを法律で禁止しようと政治団体を立ち上げ、動物愛護の政策だけで選挙に出るということで冷ややかな反応が多いですが、選挙の神様と呼ばれる藤川晋之助さんのサポートなどを受け、果たしてどういった結果になるのか見ものですね。