この1年に発生した新しい言葉、流行した言葉を選ぶ『2018ユーキャン新語・流行語大賞』のノミネート30語が7日に発表され、スポーツ関連では「もぐもぐタイム」「そだねー」「(大迫)半端ないって」、芸能関連では「カメ止め」「ひょっこりはん」「ダサかっこいい/U.S.A」などが選出されています。
今年の傾向について大賞事務局は、「政権の周辺から発生する流行語はひと頃に比べると少なくなった。冬季オリンピックはじめ国際舞台で活躍する日本選手たちに関するよう語が目立った」「お笑いやエンタメ系の勢いは今一つの感がある」
などと分析しています。
今年選出された30語を見てみると、スポーツ関連の言葉では、今年初めに大きな注目を集めたカーリング女子日本代表チーム『ロコ・ソラーレ』(LS北見)のメンバーが相づちを打つ際に使う「そだねー」、さらにハーフタイム中の栄養補給時間を指す「もぐもぐタイム」。
サッカー日本代表の大迫勇也選手が活躍したことで注目を集め、様々なグッズも誕生した「(大迫)半端ないって」、今年夏の甲子園で準優勝を果たした秋田県立金足農業高校が巻き起こした「金足農旋風」。
今シーズンからアメリカ・メジャーリーグで野手・投手としてプレーしている大谷翔平選手の活躍ぶりによって生まれた「翔タイム」(SHOW TIME)、テニスの4大大会の1つである全米オープン優勝を達成した大坂なおみ選手の独特なトークから生まれた「なおみ節」。
また、日本大学のアメフト部による「悪質タックル」のほか、日本ボクシング連盟の前会長・山根明さんとゆかりのある奈良県出身の選手に、試合で有利な判定が出ているとする「奈良判定」など、ネガティブな言葉も含めて、スポーツ関連の言葉は今年も複数ノミネートしています。
芸能関連では、6月の公開当初はわずか2館の単館上映から人気を拡大し、10月上旬時点で累計上映館数は300以上、累計興行収入も同時点で28億円という大ヒットを記録した映画『カメラを止めるな!』の略称「カメ止め」、俳優・田中圭さんが主演し反響を呼んだ連続ドラマのタイトル「おっさんずラブ」。
7人組ダンス&ボーカルグループ『DA PUMP』が前作から3年8ヶ月ぶりにリリースしたシングルのタイトル、楽曲に対する世間の評価から「ダサかっこいい/U.S.A」、今年ブレークした吉本興業のピン芸人で、ドラマや複数のCMなどにも出演した「ひょっこりはん」。
岡村隆史さんがレギュラー出演するクイズバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK 金曜19時57分)のマスコットキャラクターで、お笑いタレント・木村祐一さんが声を担当しているチコちゃんの決めセリフ「ボーっと生きてんじゃねえよ!」、8月に4回放送された体操番組『みんなで筋肉体操』(NHK)での決めセリフ「筋肉は裏切らない」などがノミネートされています。
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【2018ユーキャン新語流行語大賞ノミネート30語】
- あおり運転
- 悪質タックル
- eスポーツ
- (大迫)半端ないって
- おっさんずラブ
- GAFA(ガーファ)
- 仮想通貨/ダークウェブ
- 金足農旋風
- カメ止め
- 君たちはどう生きるか
- 筋肉は裏切らない
- グレイヘア
- 計画運休
- 高プロ(高度プロフェッショナル制度)
- ご飯論法
- 災害級の暑さ
- 時短ハラスメント(ジタハラ)
- 首相案件
- 翔タイム
- スーパーボランティア
- そだねー
- ダサかっこいい/U.S.A
- Tik Tok
- なおみ節
- 奈良判定
- ひょっこりはん
- ブラックアウト
- ボーッと生きてんじゃねーよ!
- #MeToo
- もぐもぐタイム
そして、今年のノミネート30語の発表を受けてネット上では、
- 山口メンバーは?
- そだねー、半端ない これかな
- 相変わらずパッとしない言葉ばかりだなぁ
- 出来れば大賞は、明るい話題のやつにして欲しい。
- 煽り運転とかは流行ではなく、事象だから除外すべきでは?『あー飲酒運転流行ったねー!』なんてならないでしょ
- 今年は半端ないって〜かな。選ばれたら大迫選手が来るのかな。それともあの対戦校の人が来るのかな。
- 選考委員の思想の偏りをどうにかしようという気はありませんかね。ありませんね。
- あおり運転とか悪質タックルとかって流行語にするのどうなのさ。あおり運転はそれで亡くなった人もいるんだぞ
- 大賞はそだねーとUSA、次点で金足とあおり運転 悪質タックルはネガすぎるからないかな
- 本命:eスポーツ・そだねー・USA・金足 対抗:半端ないって・奈良判定 穴:危険タックル
- 金足とかなおみは流行ったけど、金足農旋風とかなおみ節とか無理矢理すぎだろw
などのコメントが寄せられています。
今年も例年のように、果たしてそんな言葉流行っただろうか、初めてその言葉を聞いたなといったものが含まれているとして、ネット上では物議を醸しています。
ちなみに、昨年の年間大賞は「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」が受賞し、ノミネート30語には「藤井フィーバー」「ひふみん」「空前絶後の」「35億」「うんこ漢字ドリル」「刀剣乱舞」「けものフレンズ」「ハンドスピナー」「ユーチューバ-」などが選ばれていました。
その前の2016年は豊作と言われた年で、ベッキーさんと川谷絵音さんの不倫スキャンダルから「ゲス不倫」「センテンススプリング」「文春砲」、他にも「SMAP解散」「PPAP」「君の名は。」「聖地巡礼」「タカマツペア」「(僕の)アモーレ」「神ってる」「歩きスマホ」「保育園落ちた日本死ね」などが選出され、大賞を獲ったのは「神ってる」でした。
『新語・流行語大賞』は1984年から毎年開催され、野球用語が大賞などに選ばれやすい傾向にあることから、今年だと「金足農旋風」や「翔タイム」は大賞候補になるとみられますが、一時的でも大きなブームになった言葉というと「そだねー」「(大迫)半端ないって」あたりなんじゃないかなと思いますが、突出して大流行したなと感じる言葉は無いので、果たしてどういった結果になるのか来月の大賞発表に注目したいですね。