『X JAPAN』のメンバーで、ベーシストのHEATHさん(ヒース 本名=森江博 享年55)の訃報を週刊誌『女性セブン』に報じられてから4日が経ち、11日にバンドやHEATHさんの公式サイトでメンバーが追悼コメントを発表しました。
女性セブンの記事ではHEATHさんの知人が、「今年に入ってから、HEATHさんは体調の優れない日が続いていました。その影響で、今年は夏に開催されたYOSHIKIさんのディナーショーに参加した以外、目立った活動はしていませんでした。秋が近づいても体調は改善しなかった。そこで医師の診療を受けたところ、ガンが見つかったんです。しかも数か所に転移していて、かなり進行していました。手の施しようがなく、残念ながら、がんの発見からわずかしか経っていない10月下旬までに帰らぬ人となってしまいました。がんを患っていることを、メンバーに知らせる余裕もありませんでした」
と、末期ガンによって先月に亡くなったことを明かしていました。
<↓の画像が、X JAPANのベース・HEATHさんの写真>
この報道に対してX JAPANのリーダーでドラムのYOSHIKIさん(本名=林佳樹 57歳)はSNSで、「親族の意思とは別に、メンバーのことが一部、報道が出てしまったようです。親族の方々と順を追って、これまでのこと、これからのこと、を話し合っているところです。少し時間をください。自分の気持ちは、それを終えたのちに話します。」
と綴り、10日にはX JAPANとして公式発表をするとしていたのですが、調整に時間がかかっているとして1日遅れでコメントを発表しました。
公式発表によると、HEATHさんは10月29日に息を引き取ったといい、死因は「大腸ガン」だったと公表しています。
病気発覚から亡くなるまでの経緯については、「6月に病院での検査で大腸ガンが発見され、闘病生活を送っておりましたが、10月に入り容体が急変し、入院先の病院で息を引き取りました」
と明かしています。
メンバー全員はHEATHさんと無言の対面を果たし、直接お別れをすることができたものの、あまりにも突然のことで気持ちの整理が出来ていないとしています。
また、HEATHさんの遺族の意向に沿って、訃報は葬儀後に伝える予定だったものの、報道が出たことにより前倒しで発表することになったとし、これから近親者のみで葬儀を執り行い、後日お別れ会を行う予定で、日時などの詳細は今後発表するとしています。
そして、各メンバーは追悼コメントを発表し、YOSHIKIさんはHEATHさんとのこれまでを振り返り、「彼は、バンドのメンバーとしても、人としても、本当に最高のベーシストでした。特に、この1年は、今まで以上にHEATHとの距離が近くなってました。昨年の自分の誕生日、自分の番組に出てくれた時、収録後の控室で今までにないほど長い時間、色々なことを話しました。それ以来、明け方まで2人で何時間も電話で語り合ったこともありました。今年の8月20日には、僕のディナーショーにも来てくれました。まさかその日が、HEATHと一緒に立つ最後のステージになるとは思ってもいませんでした。」
と綴っています。
続けて、「HEATHの望みを叶えられなかったのは、全て自分の責任です。最後のお別れの場で、HEATHに謝りました。あまりの悲しみで身も心もボロボロで今は言葉が上手くまとまりません。今立ち止まったら、これ以上歩けなくなる気がしてひたすらに、怒涛のスケジュールをこなしています。」
と、大きなショックを受けていることを明かしています。
しかし、X JAPANのリーダーとして「最後に果たさなくてはいけない責任が残っています」とし、HEATHさんの遺族からは「しんみりしないでください。明るく楽しく見送っていただきたい」「メモリアルコンサートをYOSHIKIさんにやっていただきたい」との言葉を預かったといい、これから遺族と話し合った上で、HEATHさんの願いを実現させる考えだとしています。
最後に、「それを実現させるには、戦わなくてはならないことがいくつかあります。HEATHへの想いは、語ればきりがないです。感謝してもしきれません。心の整理ができたときに、改めて伝えたいと思います。HEATH、今までありがとう。そして、安らかに眠ってね。またいつか、一緒に音楽を奏でようね。」
と綴っています。
ボーカルのToshlさん(本名=出山利三 58歳)は、「今は想いをとても言葉にすることができません。HEATH心からありがとう。 龍玄とし」
としています。
また、ToshlさんはHEATHさんの訃報が報じられた後に自身のブログで【僕は決して忘れません。】と題して、「見上げれば、空はただただ広がっていて いつまでもどこまでも 大切なあなたとつながっているんだ 目を閉じれば、心の中深く深く熱く、そして、静かに清廉にありがとう が ただただ広がり続ける 僕は決して忘れません。どんな時も、大切なあなたに見護られているから 安心して、また一歩前へ 踏み出すことができることを、、、」
との文章を投稿しています。
ギターのPATAさん(本名=石塚智昭 58歳)は、「残念すぎるよ。まだ一緒に演りたかったな。俺は、もーちょっと頑張るから応援してくれ。ただ今は、安らかに。」
とコメントしています。
同じくギターのSUGIZOさん(本名=杉原有音 54歳)は、「かけがえのない盟友、HEATH。信じられない。ずっと闘病していたなんて。突然逝ってしまうなんて。心が張り裂けそうです・・・。バンド仲間として出逢って32年、バンドメイトとなって15年。君との時間は眩い思い出ばかり。また一緒にステージに立ちたかった。 続きの景色を見たかった。君は誰よりもストイックで、鉄壁で、孤高のベースプレイヤーだった。リスペクトしかなかった。かけがえのない盟友、HEATH。1年前、最後に一緒に立ったステージは生涯忘れない。長い間本当にありがとう。そして本当にお疲れ様。どうか安らかに・・・。いつか、そちらでまた一緒に音出そうね。」
と追悼しています。
YOSHIKIさんはコメントの中で、「最後に果たさなくてはいけない責任」があるとし、HEATHさんの遺族からは「メモリアルコンサートをYOSHIKIさんにやっていただきたい」との思いを伝えられていること、そしてHEATHさんの願いを実現するためには、「戦わなくてはならないことがいくつかあります」としているのですが、これはメンバーとの関係修復によるバンドの再始動を意味しているのでしょうかね。
女性セブンによれば、X JAPANはToshlさんの洗脳騒動による脱退で1997年に解散、2007年に再結成を果たして以降、メンバーは個別にYOSHIKIさんが統括する会社と契約する形を取っていたものの、ギャラの未払い問題などが原因でメンバーとの間に亀裂が生じてしまったそうです。
それによって深い溝が生じ、幼馴染でもあるToshlさんは2017年をもって契約更新を終了し、これによって2018年からToshlさんは「龍玄(りゅうげん)とし」の名でソロ活動をするようになり、同年をもってX JAPANは事実上の活動休止状態になったとのことです。
2人の関係はその後も修復することなく、この5年間に一度も顔を合わせていないほか、やり取りは全て弁護士を介してするような深刻な状態にあるといい、今年7月にリリースした2014年収録の楽曲『Angel』に関しても、YOSHIKIさんは情報解禁日直前にメールでメンバーに伝えたといいます。
こうした状態の中でも、HEATHさんは周囲に「もう一度みんなで集まりたい」と漏らしていたとし、実際にHEATHさんは今年9月にもファンクラブ会員向けのメールマガジンで、「全員集合してコンサートをしたい」との思いを綴っていたと『女性自身』は伝えています。
しかし、その願いは実現することなく大腸ガンによって先月急死し、これによって5人が並んだ姿はもう見ることは出来ませんが、多くのX JAPANファンからはバンドの再始動、そしてHEATHさんの追悼ライブ開催を願う声が上がっています。
これまでの報道を見た限りでは、YOSHIKIさんとToshlさんの関係修復は相当難しく、このままX JAPANは一生再始動することなく、2度目の解散となるのではないかとも囁かれるほどでしたが、これから多少時間がかかっても少しずつ関係を修復していき、HEATHさんが願っていたX JAPANとしてのライブを実現させてほしいものです。