1990年代に活動していたバンド『L⇔R(エルアール)』のボーカル&ギターで、シンガーソングライター・音楽プロデューサーの黒沢健一さんが、5日午前3時52分に「脳腫瘍」のため亡くなられたことが明らかとなりました。48歳でした。
通夜と葬儀については、近親者のみで執り行われたといい、後日、お別れの会を開催する予定とのことです。
これは黒沢さんの公式サイトで発表されたもので、黒沢さんの弟で『L⇔R』ではギター・ボーカルを担当していたミュージシャンの黒沢秀樹さん(46)は、「僕の実兄である黒沢健一は12月5日の深夜、夜明けを待たずに旅立ちました。家族の見守る中、安らかに眠るような最期を迎えることが出来ました。」と、家族で最期を看取ったことを明かし、「ファンの皆様からの沢山の応援のメッセージには本人のみならず、家族も大変励まされました。これまで兄の音楽を愛してくれた皆様に心からの感謝を家族を代表して申し上げます。」と綴っています。
<↓の画像は、2008年に撮影された黒沢健一さんと秀樹さんのツーショット写真>
また、ベースを担当していた木下裕晴さん(49)は、「健一は自分の近くに長く一緒にいてくれた友人でもあります。よく会っていましたし、ソロの活動にも参加させてもらっていました。昨日亡くなった本人に会いましたが、寝ているくらいにしか思えず、未だに全く実感が湧きません。この先、寂しくなるな。『健ちゃん、[grow]が滲みるよ、ベース入ってない曲だけど。笑 新曲はしばらく聴けそうにないけど、いつか聴けることを楽しみにしてるよ!』」とコメント。
元メンバーでキーボードを担当していた嶺川貴子さん(47)は、「3年前久しぶりの再会をした時、健一君はぜんぜん変わっていなくて、笑顔で優しかった。短い時間だったけど、あの時再会できてよかった。発見された、健一君が描いた “いけんを言うもも”の絵は、本当に私に似ていますね。大事にします。ありがとう。」とコメントしています。
<↓の画像左から、黒沢健一さん、嶺川貴子さん、黒沢秀樹さん、木下裕晴さん>
黒沢さんは今年10月3日に、自身の公式サイト上で「脳腫瘍」を患い、闘病中であることを告白しており、昨年10月にライブのリハーサル中にめまいを覚え、病院で検査をしたところ「脳腫瘍」と診断されたといい、それ以降は入退院を繰り返し、病状は良くなったり悪くなったりと、一進一退の状態が続いているとのことでした。
そして、黒沢さんの訃報に対してネット上では、
- 『KNOCKIN’ ON YOUR DOOR』や『GAME』が好きでした。ご冥福をお祈りいたします。
- 世代としてはとてもショック…お悔やみ申し上げます
- モロに世代でした。当時はミスチル,スピッツ,シャ乱Q,ウルフルズなども大人気だったけど,自分はL⇔Rが一番好きでした。活動期間は短かったけど,これでもう一度再評価されて欲しい。ご冥福をお祈りします。
- ショックです。唯一無二の歌声でした。良い曲たくさんありました。ありがとうございました。
などのコメントが寄せられています。
黒沢さんがボーカルを務めていた『L⇔R』は、1991年11月25日にデビューを果たし、ちょうど今年でデビュー25周年を迎え、諸事情によりお蔵入りとなっていたという1996年の武道館ライブの映像をDVD化し、来年1月18日に『L⇔R LIVE at Budokan “Let Me Roll It! Tour 1996″』をリリースすることを11月下旬に発表しました。
さらに、過去にリリースしたアルバム8作品をリマスターし、リマスターUHQCDとして来年2月8日に一斉リリースすることなども発表。
黒沢さんは、発売が決定したライブDVDについて、自らレーベルに相談していることを明かしており、リリースされるのをきっと楽しみにしていたと思いますので、L⇔Rのメンバーも残念でならないでしょうね…。
黒沢健一さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。