KISS初代ギターのエース・フレーリー急死、死因は脳出血か。転倒事故後に入院し帰らぬ人に…遺族がコメント発表。

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KISS初代ギタリストのエース・フレーリー

2019年の『NHK紅白歌合戦』に出演するなど、日本でも人気が高いアメリカのハードロックバンド『KISS(キッス)』の元メンバーで、初代ギタリストのエース・フレーリーさん(Ace Frehley)が16日に急死していたことが分かりました。74歳でした。

エース・フレーリーさんは9月下旬にスタジオ内で転倒し、その際に頭を打って病院に搬送され、同26日に予定していたライブへの出演をキャンセルし、今月6日には年内に予定していた全てのライブ中止を発表しました。

一部報道では、エース・フレーリーさんは転倒事故で脳出血を発症して入院し、生命維持装置を付けるほど深刻な状態にあり、その後も意識が戻らずに亡くなったとされています。

そして、遺族は声明を発表し、「私たちは完全に打ちのめされ、胸が張り裂けそうです。彼がこの世を去る最期の瞬間、私たちは幸運にも、愛と思いやりに満ちた、穏やかな言葉、思い、祈り、そして思いで彼を包み込むことができました。私たちは彼の最高の思い出、笑い声、そして彼が他の人々に与えた強さと優しさをすべて大切にしています。彼の死は計り知れないほど大きなものです。彼の素晴らしい人生の功績を思い返し、エースの記憶は永遠に生き続けるでしょう!」と追悼しています。

KISSのベース&ボーカルのジーン・シモンズさん(Gene Simmons 76歳)は訃報を受けてX((旧ツイッター)を更新し、「僕たちの心は打ち砕かれた。エースが旅立ってしまったんだ。彼の築いた伝説に並ぶ者はいない。彼はファンを本当に愛していた――それを何度も僕に話してくれた。さらに悲しいのは、12月のケネディ・センター名誉賞の授賞式で称えられる前に、彼が亡くなってしまったことだ。エースは永遠のロック戦士だった。彼の伝説がいつまでも生き続けますように!」と綴っています。

また、エース・フレーリーさんの突然の訃報を受けてネット上では、

  • まさかオジーと同じ年に亡くなるとは…
  • 歳食っての転倒は怖い
  • オジーが76歳だったし、もうそういう年代のミュージシャンがどんどんいなくなっちゃうんだと思うと寂しいな
  • エースは俺の人生で最初に出会ったギターヒローやった…内股でヨロヨロと歩くステージングもなぜかめちゃめちゃカッコ良かったんよなぁ…
  • これでオリジナルメンバーでのライブは不可能になっちゃったな。いつかは、限定でまたライブ演ると思ってたんだが・・・
    転倒って何かの原因で、なるんだよね。知り合いがそうだった。死因は脳梗塞か心臓梗塞? エース、ご愁傷様でした。
  • 売れてからは酒とドラッグに溺れ、メンバーと音楽性の違いから脱退。でも初代スペースマンの魂はみなの心に刻まれている。合掌。

などの声が上がっています。

エース・フレーリーさんはニューヨーク生まれで、若い頃にはストリートギャング集団に属し、高校を退学して音楽にも熱中していくつかのバンドを渡り歩いた後に、雑誌に掲載されたメンバー募集を見てオーディションを受け、ジーン・シモンズさん、ポール・スタンレーさん(Paul Stanley 73歳)、ピーター・クリスさん(Peter Criss 79歳)のバンドに加入してKISSを結成、エースさんは現在も使用されているバンドのロゴマークをデザインしました。

1974年にレコードデビューし、1975年にリリースしたライブアルバム『Alive!(邦題:地獄の狂獣 キッス・ライヴ)』が大ヒットし、全米規模の人気バンドに急成長してヒットを連発、日本でも人気が高く1977年に初めて来日ツアーを行いました。

エース・フレーリーさんがボーカルの曲『Shock Me』ライブ映像

しかし、メンバー同士の関係が次第に悪化、さらにエース・フレーリーさんは様々な薬物や酒に溺れて依存状態となり、ソロ活動を望むようになったエースさんは衝突を繰り返した末に、1982年にKISSを脱退。

その後はソロで活動していましたが、1996年にKISSがオリジナルメンバーで再結成し、2002年まで活動した後に再び脱退しました。

KISS再結成後のライブ映像

そんなエース・フレーリーさんは2012年に出版した自伝で、薬物・アルコール依存についても綴っており、KISSに在籍していた当時は特に深刻な状態だったこと、うつ病のような症状も現れていたこと、2006年に子供が誕生したことがきっかけで、薬物と酒をやめることを決断したそうです。

そして、70代に突入後も精力的にライブ活動などを行っていた中で、転倒事故がきっかけで急死というのは非常に残念です。

今年7月には、同じくヘヴィメタル・ハードロック界のカリスマ的存在だったオジー・オズボーンさん(享年76)が、冠動脈疾患と自律神経障害を伴うパーキンソン病、急性心筋梗塞などよる心臓発作で亡くなるなど、一時代を築いたロックスターたちが相次いでこの世を去っており、ただただ寂しい限りです。

エース・フレーリーさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

参照元
  • https://hochi.news/articles/20251017-OHT1T51027.html
  • https://x.com/genesimmons/status/1978970732836036970
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