鷲尾真知子の夫・中嶋しゅうの死因は急性大動脈解離。舞台転落事故、検視の結果を発表。笑福亭笑瓶、加藤茶も過去に発症の病気
舞台を中心に活躍していた俳優・中嶋しゅうさんが6日20時10分ごろ、寺島しのぶさんの主演舞台『アザー・デザート・シティーズ』(東京芸術劇場シアターウエスト)の初日公演に出演中、約75センチ下の客席に転落し、緊急搬送先の病院で6日22時ごろに死亡したことが確認されました。69歳でした。
中嶋しゅうさんは寺島しのぶさんらと共演中、ステージ上で椅子に座った状態から立ち上がって演技をする際に、何らかの原因でバランスを崩し、転落したとみられると主催者側は説明しています。
<中嶋しゅうさんが出演していた舞台『OTHER DESERT CITIES(アザー・デザート・シティーズ)』の出演者>
(左から寺島しのぶさん、中村蒼さん、麻実れいさん、中嶋しゅうさん、佐藤オリエさん)
その場に駆け付けたスタッフ、医師が心臓マッサージなどの救命措置を施し、病院へ緊急搬送されましたが、頭などを強く打っており死亡が確認されたのですが、所属事務所は死因について「現在調査中でございますが、取り急ぎ、皆様にご報告させていただきます」と報告していました。
そして、7日に所属事務所の公式サイトが更新され、検視を行った結果、中嶋しゅうさんの死因は「急性大動脈解離」だったと発表しました。
急性大動脈解離により亡くなった中嶋しゅうさんは、舞台を中心に活躍していた俳優で、1977年に「劇団NLT」へ入団し、1989年に退団後は映画や舞台を中心に俳優として活躍していました。
これまでに俳優として、NHK大河ドラマ『武田信玄』(1988年)、『八代将軍吉宗』(1995年)、黒澤明監督の映画『影武者』(1980年)、『乱』(1985年)、『夢』(1990年)に出演したほか、近年は『47RONIN』(2013年)、『日本のいちばん長い日』(2015年)、今年公開予定の『関ヶ原』や『彼女がその名を知らない鳥たち』などに出演していました。
一方プライベートでは、「劇団NLT」で出会った女優・鷲尾真知子さん(68)と1978年ごろから交際し、事実婚状態を続けた末に2003年~2004年ごろに結婚しました。
<↓の画像が、中嶋しゅうさんの妻・鷲尾真知子さんの写真>
鷲尾真知子さんは7日未明、所属事務所の公式サイト上で中嶋しゅうさんが亡くなったことを報告するとともに、「中嶋本人も連日稽古に励み、開幕を楽しみにしていた公演初日に、このような事態となりましたこと、共演の皆様をはじめとする関係者の皆様、ファンの皆様に、妻として、深くお詫び申し上げます。」と、関係者やファンへ謝罪の言葉を綴るとともに、「私自身も本日7月7日に初日を迎える明治座での公演がございます。それぞれ1日違いで開幕する舞台でしたので、中嶋とも互いに励まし合いながら、ここ数週間を共に過ごして参りました。まだ私自身が信じられない気持ちの中におりますが、今はただ、公演初日から千秋楽まで、無事に務め上げることに集中したいと思っています。中嶋もそうすることを一番に願っていると思います」と心境を記していました。
そして、中嶋しゅうさんの死因が「急性大動脈解離」だったと7日に発表されネット上では、
- 病死だったんですね…残念ではありますが、舞台の上でっていうのは、役者さんにしたら幸せな事なのかもしれないですね。
- そうでしたか。最後まで役者道を貫き、素晴らしい人生でした。
- 事故死やなくて病死と検視でわかって少なからず救われたはず。
- 舞台からの転落でそうなるのかと思ってはいましたが、病気が原因だった・・・。急性だったら、前兆もなかったのかもしれないですね。
- ご夫婦共々、励ましあって、昨日今日初日の舞台を楽しみにされていたとのこと、本当に残念です。心からお悔やみ申し上げます。鷲尾さんにはご無理をせず、無事に舞台をつとめあげられますことをお祈りいたします。
などのコメントが寄せられています。
約1メートルの高さから落下して亡くなったとのことから、死因については様々な憶測が飛び交っていました。
「急性大動脈解離」は多くの場合、高血圧、動脈硬化が原因で突然引き起こされる大動脈の病気で、大動脈の内側の壁に亀裂が入ってしまうことにより、その裂け目から血液が大動脈の壁を裂いてしまい、内膜と外膜に分離されてしまう病気を指しています。
「急性大動脈解離」を引き起こした場合には、急性心筋梗塞と同様に早急な処置が必要な救急疾患となっています。
症状は、突然の激しい胸や背中の痛みなどがあり、もし発症した場合には死に至る可能性が高いため、緊急手術を要するという恐ろしい病気です。
「急性大動脈解離」は中嶋しゅうさんの他にも多くの芸能人が発症しており、最近ではタレント・笑福亭笑瓶さん(60)が2015年12月にゴルフをしている最中に激しい胸の痛みに襲われ、ドクターヘリで緊急搬送されているのですが、搬送先の病院で「急性大動脈解離」だと診断されており、笑瓶さんは手術すること無く安静治療をしているとのことでした。
また、この他にもロックバンド『ムーンライダーズ』のメンバーで音楽家の武川雅寛さん(66)、タレント・大木凡人さん(71)、加藤茶さん(74)、2015年4月に亡くなった声優・西本裕行さん(享年88)、同7月に亡くなった『C-C-B』のリーダーで、ベーシストの渡辺英樹さん(享年55)、2013年6月に亡くなった俳優・映画監督の塩屋俊さん(享年56)らも発症しています。
幸いにも一命をとりとめ、今は元気にしている方もいるのですが、発症後に病院に着く前に「20%以上」の方が亡くなると言われており、それも前触れもなく突然発症する病気ということから非常に恐ろしく、高血圧や動脈硬化が進んでいる方は特に気をつけなければなりませんね。
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