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スタジオジブリで活躍の高畑勲監督が亡くなった原因はガン、鈴木敏夫がコメント。アルプスの少女ハイジ、パンダコパンダ等を担当

高畑勲監督が死去、死因は肺ガン。宮崎駿と並ぶ日本アニメ界の巨匠、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』等を手掛ける

『スタジオジブリ』の宮崎駿監督(77)と共に“アニメ界の巨匠”と称される高畑勲監督(たかはた・いさお)が5日午前1時19分に、東京都内の病院で「肺ガン」のため亡くなられていたことが明らかになりました。82歳でした。

『サンケイスポーツ』によると、高畑勲監督は昨年夏ごろから体調を崩し、入退院を繰り返していたといいます。

昨年11月に高畑勲監督に会ったという関係者は、以前よりも痩せていて、歩く時には支えが必要な状態だったと明かし、「子供のような好奇心でキラキラした表情が印象的な人だが、元気がなく、全く違った人みたいだった」と話しています。

高畑勲監督は東京大学文学部仏文科を卒業後に『東映動画』(現・東映アニメーション)へ入社し、アニメ『狼少年ケン』で演出デビューを果たし、長編漫画映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』で監督(演出)を務めました。

その後は、同じく『東映動画』に所属していた宮崎駿監督と共に『Aプロダクション』(現・シンエイ動画)へ移籍し、アニメ『ルパン三世』の第1シリーズ後半の演出を宮崎監督と共に担当したほか、『となりのトトロ』の原型とも言われている『パンダコパンダ』で監督を務めました。

<↓の画像は、『パンダコパンダ』の写真>

それからさらに様々なアニメ制作会社を渡り歩き、『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』『じゃりン子チエ』『セロ弾きのゴーシュ』などの作品を担当したほか、『スタジオジブリ』の『風の谷のナウシカ』と『天空の城ラピュタ』ではプロデューサー、『魔女の宅急便』の音楽演出、『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョ となりの山田くん』『かぐや姫の物語』などで監督・脚本を務めていました。

<↓の画像は、高畑勲監督が『スタジオジブリ』で手掛けた代表作の写真>

これまでに数多くのヒット作を生み出し、1998年には紫綬褒章、2015年にはフランス芸術文化勲章のオフィシエ(将校)を受章するなどしています。

高畑勲監督がアニメ業界に与えた影響は非常に大きいだけに、突然の訃報に対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

また、『スタジオジブリ』の代表取締役・プロデューサーの鈴木敏夫さん(69)は、「やりたいことがいっぱいある人だったので、さぞかし無念だと思います。宮崎駿とも相談し、ジブリとして盛大なお別れの会をとり行い、見送ることにしました」というコメントを発表しており、5月15日にお別れの会を営む予定としています。

<↓の画像は、宮崎駿監督(左)、鈴木敏夫さん(中)、高畑勲監督(右)のスリーショット写真>

高畑勲監督は誰もが一度は観たことや、名前を聞いたことがあるような世代を超えて親しまれるアニメを数多く手掛けており、宮崎駿監督とはまた違った魅力を持つ作品を生み出していた方だったため、もう新たな作品を観られないというのは非常に残念で寂しい気持ちになります。

日本テレビの『金曜ロードショー』枠などでは今後恐らく、高畑勲監督が手掛けた作品が放送されることになると思いますが、高畑監督がこれまでに残した作品をこれから改めて見直していきたいなと思いますね。

高畑勲監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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