『タケモトピアノ』のテレビCMなどでお馴染みの俳優・財津一郎さんが、今月14日に亡くなられていた事が分かりました。89歳でした。
財津一郎さんの訃報は週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』が伝え、取材に応じた財津さんの息子によれば死因は「慢性心不全」で、18日に通夜、19日に告別式が行われたとのことです。
財津一郎さんの息子は、亡くなる前の財津さんの様子について、2020年2月に最愛の妻だった4歳年上のミドリさんが亡くなって以降、元気が無くなったのは確かとしながら、「母の死後は体調が悪くなることもありましたが、大好きなゴルフを楽しむため、リハビリを頑張っていました。高齢で危ないので、運転免許の返納をお願いしていましたが、ゴルフをしたいから頑として首を縦に振らなくて……。なので、僕がゴルフ場に送って一緒にプレーすることを条件に免許の返納をしてもらいました。ゴルフの腕前はなかなかで、今年は自身の年齢以下でホールアウトするエージシュートを出したんです。89歳にして、スコアは87でした」
と明かしています。
そうして今年6月までは親子で毎月ゴルフを楽しんでいたそうですが、「8月ごろ、血液を全身に送り出す心臓の力が弱まってきたんです。“入院だけはしない”とする本人の意思を尊重し、自宅療養を続けていました。何でも人に頼らず“自分でやる”という人でしたが、10月の初旬からは歩くのも困難になっていき……14日に息を引き取りました。」
と、亡くなるまでの様子を明かしています。
そして、財津一郎さんの訃報を受けてネット上では、
- 昭和九年会のメンバーがまたひとり…
- 数年前に奥さんの介護しながら生活してるってインタビュー受けてたな 奥さん先に逝って気力つきちゃったのかな
- タケモトピアノのCMを一番に思い出す。寂しいね。
- それで最近、ポツンと一軒家でCMやらなくなったのか 納得
- あのCMが流れてる限りは健在なんだろうなとは思ってたが、もう見れないのかな
- ああ、とうとう亡くなられたか 願わくば、タケモトピアノのＣＭはそのまま続けてほしい 故人がＣＭに出ていても別にいいじゃないか
などの声が上がっています。
財津一郎さんは、藤田まことさん等と共演のコメディ番組『てなもんや三度笠』（テレビ朝日系）、『3年B組金八先生』シリーズ（TBS系）、NHK大河ドラマ『秀吉』、NHK連続テレビ小説（朝ドラ）『天花』など、俳優として数多くのドラマや映画に出演し、それに加えて『タケモトピアノ』や『エスフーズ こてっちゃん』、『NEC バザールでござーる』などのCM出演によって、幅広い年代層から親しまれていた方でした。
2019年には『週刊新潮』が財津一郎さんの近況を伝え、体の具合が良くないことで10年以上前からテレビ番組に出演しておらず、最近も番組出演を断っていたことが判明しました。
その後『週刊ポスト』の取材に本人が応じ、脊柱管狭窄症もあって以前のように体を動かせないことで芸能界は引退状態にあることを明かし、「僕も人生最後の、ラストカーブを回ったからね。ゴールははるか向こうに見えるから、ランナーならゴールまで突進するけど、僕は絶対急がない。一日一歩、一日一歩と思い、最後の人生を味わっている感じです。」
などと語っていました。
それから約3年半経って今年春に週刊新潮の取材に応じた際には、「毎日、早寝早起きで4時半起床。少しでも長生きしたいし、健康でいたいから、朝の30分の体操やヨガのほか、200回の足踏み器も日課です。3年前にママが死んじゃったので、家の掃除や洗濯も自分でやってます」
と語り、心臓の治療を受けていることも明かしていました。
＜↓の画像が、今年週刊新潮の取材を受けた財津一郎さんの写真＞
また、日本テレビの情報・制作局で専任局次長を務める息子・財津功さんの長男で、現在放送中のドラマ『下剋上球児』（TBS系 日曜21時）に出演している俳優の孫・財津優太郎さん(23)についても語り、今後の成長に期待を寄せていました。
＜↓の画像は、財津一郎さんの孫・財津優太郎さんの写真＞
この時点では、財津一郎さんの息子が語っている通り、月1回のゴルフが何よりの楽しみと明かしており、妻を亡くしたり様々な病気を患いつつも、春時点ではかなり生き生きとしていて元気そうな様子だっただけに突然の訃報には驚きました。
そして、財津一郎さんが亡くなったことにより、「赤ちゃんが泣き止むCM」としても有名だったタケモトピアノCMの今後が気になるとの声も多く上がっているのですが、スポーツ紙の取材に対して同社は9月末をもって契約が終了していたことを明かし、「ご年齢もあり、更新はしないということでした。私共も長年お世話になったご挨拶に伺おうとしていたところでした」
と語っています。
タケモトピアノのCM放送終了もですが、何よりも昭和を代表する個性的な役者がまた1人、この世を去ってしまったというのが残念でなりません。
財津一郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。