17日に急死した俳優・西田敏行さん(享年76)の所属事務所『オフィスコバック』が公式サイトを更新し、西田さんの訃報を伝えると共に死因を公表しました。
西田敏行さんは17日も仕事が入っていて、付き人が正午過ぎに自宅を訪ねたところ、ベッドの上で冷たくなっている西田さんを発見し通報、現場に駆け付けた救急隊員がその場で死亡を確認したとのことでした。
そして、所属事務所は18日に公式サイトでコメントを発表し、「10月17日 午前6時頃 西田敏行が旅立ちました。病名は『虚血性心疾患』でした。」
と、死亡推定時刻と死因を公表しました。
葬儀・告別式は家族葬とし、お別れ会は後日改めて報告するとのことです。
<↓の画像が、事務所のコメント全文の写真>
西田敏行さんが急死後、所属事務所関係者はメディアの取材に「心臓の持病があった」と明かしていたのですが、これまでは普通に日常生活を送っていたといいます。
今回公表された死因の「虚血性心疾患」は、心筋梗塞や狭心症といった病気の総称で、動脈硬化や血栓などが原因で血管が狭まり、心臓に十分な血液が行き渡らなくなることで発症する病気を指し、主な発症原因は糖尿病、高血圧、肥満といった生活習慣病です。
虚血性心疾患は、心臓突然死の大半を占める危険な病気で、発症後は速やかに適切な処置を受けることが重要とされており、西田敏行さんも2003年3月に自宅で急性心筋梗塞を発症しているのですが、不幸中の幸い、すぐに処置を受けたことで大事には至らず、入院から1ヶ月足らずで退院しました。
西田敏行さんはそれまで、1日3箱以上のタバコを吸うヘビースモーカーで、肉食中心の生活といった不摂生をしていましたが、入院中に女優・吉永小百合さんから手紙をもらい、「タバコだけはやめてね、西やん」と書かれていたことで禁煙を決意、そしてダイエットもしたと過去に明かしていました。
その後は再発もなく活躍を続けていたわけですが、再び虚血性心疾患を発症して突然この世を去ってしまい、これからまだまだ色々な作品で活躍する姿を見せてほしいと願っていただけに残念ですし、本当に役者として唯一無二の存在だっただけに寂しい限りです。