俳優・滝口幸広さん(たきぐち・ゆきひろ)が13日未明、「突発性虚血心不全」を発症し急死していたことが明らかになりました。34歳でした。
滝口幸広さんの訃報は公式ブログ上で伝えられ、所属事務所『スターダストプロモーション』によると、13日未明に「突発性虚血心不全」で亡くなったとし、通夜・葬儀については家族の意向を尊重し、近親者のみで執り行われるとのことです。
最後に、「これまで温かく応援してくださったファンの皆様ならびにお世話になった関係者の皆様へ、ご報告致しますとともに厚く御礼申し上げます。」
と綴っています。
滝口幸広さんは高校時代にスカウトされてモデル活動を始め、その後俳優業にも興味を持ちスターダストへ入り、2004年7月期放送の市原隼人さん主演ドラマ『WATER BOYS2』(フジテレビ系)で俳優デビューを果たしました。
俳優デビュー後は、漫画原作の人気ミュージカル“テニミュ”こと『ミュージカル テニスの王子様』など数多くの舞台に出演していたほか、ドラマ『貧乏男子 ボンビーメン』、『戦国★男士』、『仮面ライダードライブ』、映画『Water』、『タクミくん』シリーズ、『月と嘘と殺人』、『覚悟はいいかそこの女子。』などに出演しました。
<↓の画像は、テニミュ出演当時の滝口幸広さん、瀬戸康史さんの写真>
また、『戦国鍋TV ~なんとなく歴史が学べる映像~』、『あさイチ』、『炎の体育会TV』、『得する人損する人』など、様々な情報・バラエティ番組などにも出演し活躍していました。
そのため滝口幸広さんの突然の訃報を受けて、様々な方から死を悼む声が上がっており、料理コーナーでアシスタントを務めていた『あさイチ』では、「あさイチの料理特集でご出演していただいていました俳優のゆっきーこと、滝口幸広さんが、おととい突発性虚血心不全でなくなったということです」
と訃報を伝え、司会の博多華丸・大吉の2人も神妙な表情で死を悼み、博多大吉さんは「機会を設けて滝口さんを偲べるような企画をやらせていただきたいと思います」と話していました。
<↓の画像は、『あさイチ』で共演していた滝口幸広さんと博多華丸・大吉の写真>
舞台共演がきっかけで、プライベートでも仲が良かったというダウンタウン・浜田雅功さんの妻で、タレント・女優の小川菜摘さんはブログに滝口幸広さんとの思い出の写真を複数投稿し、「タッキー信じられないよ」「人懐っこいタッキーとは直ぐ仲良くなりました 立派な座長でした 本当に良く笑う 明るくて 皆に愛される人でした」
などと綴り、つい2週間ほど前に電話で話し、食事へ行こうという約束をしていたことも明かしています。
<↓の画像は、小川菜摘さんと滝口幸広さんの写真>
それだけに、「タッキー!なにやってんのさ 死んじゃうなんて悪い冗談やめてよ」「急に居なくなっちゃうなんて実感がわかないよ またこないだの話の続きしようよ 悲し過ぎるよ 夢にでてきてね!話したい事あるんだからさ」「私もいずれ行くからさ その時にはまたバカ話しして笑おうね」
などと呼び掛けています。
他にも、番組などで共演していたピン芸人で歌手の“ピコ太郎”こと古坂大魔王さん、“園芸王子”こと三上真史さん、元乃木坂46で女優の若月佑美さん、俳優の瀬戸康史さん、稲葉友さん、太田基裕さん、加藤和樹さん、荒牧慶彦さん、安西慎太郎さん、歌手・声優の蒼井翔太さんなど、様々な方から続々と突然の死を悲しむ声が上がっています。
滝口幸広さんのファンからも、
- たっきー……寂しいよ…急に行かないで。
- 突然の訃報に戸惑いを隠せません。みんなから愛されていたたっきー。早いよ。
- 戦国鍋TVで好きになりました。ただ早過ぎます。どうして・・・ご冥福をお祈り致します。
- 明治座の舞台観に行く予定で楽しみにしていたのに御姿を観ることができないなんて…
悲しすぎます…まだまだこれからも舞台での活躍を見ていたかった… - たっきー…先月、トリゾで元気な姿、見せてくれたのに…寂しいよー嘘と言ってほしい。
出会えて嬉しかったです。そして、ありがとう。ゆっくり天国から舞台役者仲間やファン、御家族を見守っていてね。
おやすみなさい、心からのご冥福をお祈りします。最期にやっぱりあんたはスゲーよ! - あまりにも急すぎて未だに信じられません。秋単で当たり前のようにまたお会いできると思っておりました。
夏単で幕が上がらないトラブルにもアドリブで対応し笑いに変えていたこと、あれが演劇の精神なんだなと感動し今でも鮮明に覚えております。
素敵なお芝居を本当にありがとうこざいました。ご冥福をお祈り申し上げます。 - たっきーさん早すぎます…たっきーさんの突然の訃報で正直頭が真っ白になりました。
たっきーさんを知ったのは学生の頃でテニミュだったな…エーステ夏単で初めて生で演技を拝見し、雄三節や会場を盛り上げていただいて本当に素敵な時間をいただきました。あの夏の瞬間を心に…忘れません!
天国でゆっくりお休みしてください。そして天国でもたっきーさんらしく太陽のような笑顔、明るさで皆を見守ってて下さい。
などの声が上がっています。
滝口幸広さんは亡くなる2日前の11日にインスタグラムを更新し、舞台『麒麟にの・る』で共演の俳優・安西慎太郎さんと取材を受けたことを報告し、ツーショット写真を投稿していました。
<↓の画像が、11日に投稿していた写真>
また、10月には映画『AI探偵』の公開記念舞台あいさつに出席したり、11月4日まで『ミュージカル「青春-AOHARU-鉄道」コンサート Rails Live 2019』に出演し、12月から『麒麟にの・る』、来年1月からは『MANKAI STAGE「A3!」~AUTUMN 2020~』への出演を控えていました。
滝口幸広さんの死因となった「突発性虚血心不全」(虚血性心疾患)は、突然死の原因として最も多いものとして挙げられ、突然死は、「急性心筋梗塞」「狭心症」「不整脈」「心筋疾患」「弁膜症」「心不全」などの心臓病によるものが6割以上とされています。
心臓病による突然死は、症状が現れてから1時間以内に死に至り、国内では年間約5万人が突然死しているとされています。
心不全の原因として最も多い心筋梗塞は、突然胸の苦しさや激痛を感じる場合がある一方、無痛性心筋梗塞という痛みや発作が無く、知らない間に心筋梗塞を発症し、心不全状態になってから心筋梗塞の発症が明らかになることもあります。
最近では、ロックバンド『ヒトリエ』のボーカル&ギター・WOWAKAさん、『Fear, and Loathing in Las Vegas』のベーシスト・Keiさん、『nano.RIPE』のドラム・青山友樹さん、歌手の西城秀樹さん、大杉漣さん等が急性心不全を発症して急死しており、食生活の変化などによって虚血性心疾患を発症する平均年齢が低下傾向にあるとされ、数は少ないですが20~30代でも発症するケースがあります。
滝口幸広さんも34歳とまだまだこれからという年齢で、俳優・タレントとして幅広く活躍し、出演が発表されていた複数の仕事がある中で亡くなられてしまったのは非常に残念ですし、本人が一番悔しい気持ちなのではないかと思いますが、これからゆっくりと休んでもらいたいです。
滝口幸広さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。