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【訃報】胆のうがん発症の渡瀬恒彦が亡くなる。『警視庁捜査一課9係 』『十津川警部』『おみやさん』などに出演し活躍

渡哲也の弟・渡瀬恒彦が多臓器不全で死去、享年72。「胆のうガン」で闘病、仕事継続も帰らぬ人に

「胆のうガン」を患い、闘病を続けていた俳優・渡瀬恒彦さんが14日、「多臓器不全」のため東京都内の病院で亡くなられていたことが明らかとなりました。72歳でした。

これは渡瀬さんが所属する芸能事務所『東映マネージメント』が16日に発表し明らかになったもので、以下がFAXの全文となります。

3月からの撮影に向け準備を進めてまいりましたが、2月中ごろに左肺に気胸を発症し入院治療をしてまいりました。

3月に入り、敗血症を併発し多臓器不全により、3月14日23時18分に都内病院にて息をひきとりました。(享年72)

葬儀は、渡瀬本人・ご家族の意向により親族のみで執り行うこととなりました。

渡瀬恒彦のファンの方々、撮影をご一緒させていただいたキャスト・スタッフの皆様から並々ならぬご声援をいただき、最期まで幸せな俳優人生を全うできましたことを心より感謝申し上げます。

葬儀・告別式については、渡瀬さん本人と家族の意向により近親者のみで営む予定で、妻・い保さん(69)が喪主を務めるとのことです。

渡瀬さんは2015年夏~秋にかけて体調不良を訴え、都内の総合病院で検査を行ったところ、胆のうに悪性腫瘍が見つかり入院し、その後は半年ほど仕事を入れずに、抗ガン剤治療と放射線治療を受けていました。

その効果により、少しずつ仕事を復帰しドラマの撮影にも臨んでいたものの、完治することなく入退院を繰り返し、投薬で症状の進行を遅らせながら仕事をしていたそうです。

25・26日放送の仲間由紀恵さん主演ドラマ『そして誰もいなくなった』(テレビ朝日系)にも出演しているのですが、2日に行われた完成披露会見は「スケジュールの都合」を理由に欠席。

制作発表に出席した共演の俳優・津川雅彦さん(77)は、渡瀬さんについて「がんの渡瀬恒彦をみんないたわった。がんを押して撮影しているので、それはみんな気遣って、和やかにもし、優しくもしながら、気遣っておりました」と語っていました。

また、渡瀬さんは4月期放送の主演ドラマ『警視庁捜査一課9係 season12』(テレビ朝日系)に出演を予定しており、新シリーズについて「“9係”は僕にとって、“やらせてください、やりたいんです!”と言いたい作品。そういう存在です」と、今作への出演に意欲を見せていたものの、残念ながら1度も撮影に参加できなかったそうです。

<↓の画像は、『警視庁捜査一課9係 season12』出演に意欲を見せていた渡瀬恒彦さんの写真>

渡瀬さんは早稲田大学法学部除籍後に『電通PRセンター』に入社し、兄・渡哲也さん(本名=渡瀬道彦 75歳)が俳優として活躍する一方で、芸能界には興味が無く、入ろうとは全く考えていなかったそうなのですが、当時『東映』の社長だった岡田茂さんに口説き落とされ、1969年に東映と契約。

<↓の画像は、渡瀬恒彦さんと兄・渡哲也さんのツーショット写真>

1970年公開の映画『殺し屋人別帳』で主役としてデビューを果たし、その後は『仁義なき戦い』シリーズなどのヤクザ映画やアクション作品に出演。

1978年公開の映画『事件』では、『日本アカデミー賞』の最優秀助演男優賞、『ブルーリボン賞』の助演男優賞などを受賞。

その後も数多くの映画やドラマに出演しているのですが、特にドラマで活躍している渡瀬さんの主演作は、10年以上にわたってシリーズが放送されているものが多く、『西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ』(TBS系)、『タクシードライバーの推理日誌』(テレビ朝日系)は、1992年からシリーズが放送され続けています。

また、『世直し公務員ザ・公証人』(TBS系)、『おみやさん』(テレビ朝日系)は2002年から、『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)は2006年から放送が続いてます。

一方の私生活では、1973年に女優の故・大原麗子さんと結婚したものの、1978年に離婚。

翌1979年に当時OLだったい保さんと結婚し、一男一女をもうけました。

そんな渡瀬さんの訃報に対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

渡瀬さんが胆のうガンを患い、闘病生活を送っていることは昨年5月に、週刊誌『女性セブン』が報じたことで明らかとなりました。

仕事に対して非常にストイックで、弱音を一切吐かないことで知られる渡瀬さんは、仕事現場では辛い様子などを見せずに、誰にも悟られることなく仕事を続けていたといい、胆のうガンを患っていることは共演者たちに一切伝えず、ごく一部のスタッフだけに伝えて、投薬治療を受けながら撮影を乗り切ったといいます。

しかし、体調不良と治療によってスケジュールが合わず、ライフワークの1つだった『十津川警部』からの降板が決定するなどしており、『警視庁捜査一課9係 season12』への撮影に1度も参加できないまま亡くなられました。

胆のうガンは、すぐに手術で摘出するのが一般的とのことなのですが、他の部位に転移して手術が出来ない場合も多いそうで、手術が困難な場合は「1年生存率は約20%」、「3年生存率は3%程度」だと言われているといいます。

つい最近まで以前と変わらない姿を見せ、俳優として活躍していたにも関わらず、この世を去ってしまったというのは信じられないですし、渡瀬さんの姿を見られないというのは非常に残念です。

渡瀬恒彦さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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