2015年にメジャーデビューし、アニメ主題歌などを手掛けていたシンガーソングライター・酸欠少女さユりさん(本名非公表)が、28歳の若さで急死していたことが明らかになりました。
酸欠少女さユりさんの訃報は、今年3月に結婚を発表した音楽ユニット『ミセカイ』などで活動のピアノ調律師・アマアラシさんがX(旧ツイッター)で伝え、20日に亡くなったことを報告し、死因となった病名などは非公表となっています。
<↓の画像は、酸欠少女さユりさんの訃報コメント全文>
葬儀は遺族の意向で親族と関係者のみで執り行ったとし、アマアラシさんは、「彼女は持病と闘い続けた最期まで音楽のことを心から想っていました 伝えられる事は多くないけれど これだけは紛うことなき事実です どうかさユりさんが産んだ愛を変わらず受け取って欲しい、そして受け取ってもらえたのなら抱え共に生き抜いて欲しいです」
と綴っています。
<↓の画像が、アマアラシさんのコメント>
酸欠少女さユりさんは中学生のころから曲作りを開始し、後に「あすか」名義で弾き語りユニット『LONGTAL(ロングタル)』やバンド『夢雨(むう)』で活動し、高校中退後はライブ活動などに力を入れ、2015年に『アリオラジャパン』(ソニー・ミュージックレーベルズ)からメジャーデビューし、デビュー曲はアニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』(フジテレビ系)のエンディング曲に起用されました。
その後も、『僕だけがいない街』『クズの本懐』『Fate/EXTRA Last Encore』『僕のヒーローアカデミア』『ゴールデンカムイ』『EDENS ZERO』『リコリス・リコイル』など、複数のアニメに楽曲が起用され、『モード学園』や『クリーム玄米ブラン』(アサヒグループ食品)のCMにも楽曲が起用されていました。
今年に入っても精力的に活動し、インドネシアの音楽フェスに参加したり、中国でライブツアーを行うなど、人気アニメの曲を手掛けていたことで海外でも高い人気を得ていました。
そうした中で今年7月25日に、少し前から発声に違和感があり検査を受けた結果、「機能性発声障害」と診断されたことをXで公表しました。
症状については、「声が震えたり裏返ったり掠れたり筋肉が意思と反した動きをしてしまい、歌うことが難しい状況が続いています。」
と説明し、この病気を治すためにしばらくはリハビリに専念するとして歌手活動休止を報告していました。
<↓の画像が、7月25日投稿の活動休止報告>
機能性発声障害を公表後はSNSの更新は減り、活動休止から約1ヶ月後の8月19日にXで、「歌えないしつまんないな、じゃあ何しようかなあと思って、とりあえず勢いで自動車教習所に通い始めました 仮免受かった^_^^_^」
とファンに報告していました。
<↓の画像は、亡くなる1ヶ月前のX投稿>
この投稿を最後にXの更新は停止しており、仮運転免許の取得報告から1ヶ月後に急死したとのことで、ファンからは驚きや悲しみの声が相次いでいるほか、死因を巡って様々な憶測が飛び交っており、自殺による死を疑う声が多く上がっています。
真相は定かではありませんが、酸欠少女さユりさんは小学生のころに『関ジャニ∞』(現SUPER EIGHT)の影響を受けて音楽を始め、これまで音楽、歌に全力を注いでいたとみられることから、機能性発声障害によって突然思うように声が出なくなった時のショック、歌えないことへのストレスは相当大きかったと思います。
そして、活動休止発表後に初めて更新したインスタグラムでは、「声が出なくなって、命の使い方が分からなくなったって思った! でも命の使い方が分からなくなったから声出んくなったのかなあ?」
とも綴っていました。
<↓の画像は、8月5日のインスタグラム投稿>
ただ、この時点では前向きにリハビリに取り組んでいることも報告しており、機能性発声障害に関してはストレスの解消や、適切な治療を受けることで症状が大きく改善するとされています。
そのため、自殺ではなく別の病気(持病)で亡くなった可能性もありますが、28歳という若さで亡くなってしまったのは非常に残念です。
酸欠少女さユりさんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。