末期の大腸ガンであることを4月末に会見で発表した俳優の今井雅之さんが、28日午前3時5分に都内の病院で亡くなられていたことが分かりました。54歳でした。
これは今井さんの所属事務所「オスカープロモーション」が発表したことから明らかとなったもので、会見後も治療とリハビリに励んできたものの、容体が急変して亡くなられたそうです。
そして、本人の遺志により通夜・告別式は近親者のみの密葬で行い、後日お別れ会を開くとのことです。
今井さんは昨年8月~9月に、体調不良によって都内の病院に行ったところ風邪と診断されたのですが、胃などの痛みが治まらなかったことから同11月に別の病院で診断を受けたところ、大腸ガンと診断されて余命3日と宣告されました。
その後今井さんは、約2センチ大の腫瘍3つ全ての摘出手術を受け、入院はせずに抗がん剤治療を行っていたのですが、医師からは末期ガンのステージ4であることを告げられており、4月30日の会見では宣告された時のことについて、「悔しいなあ、と。生きていることがこんなにつらいと思ったことはなかったです」といい、「もう生きてるだけなら、モルヒネをきつめのをどんどん打って、最後、殺してくれ。安楽死っていうやつですか。」と告げたことも明かし、更に「その方が楽ですから。こんな夜中に痛みと闘って、飯も食えなくなって…本当につらいです」と涙ながらに語りました。
(↓の画像は、4月30日に会見を行った今井雅之さんの写真)
そんな今井さんは、開腹手術や抗がん剤治療の副作用によって舞台から降板したものの、仕事を続けていく意志を見せていたのですが、医師からは大腸の周辺に「影がみえている。『転移する可能性が大』と言われた」と。悪性なのかは仕事次第」と明かしており、かなり厳しい状況にあることも明らかとなっていました。
そして、今井さんの突然の訃報に対してネットでは、
- こんなに素晴らしい俳優はなかなかいない。きっとその不屈の精神で復帰なさると信じていたのに、本当に残念でならない。ご冥福をお祈りします。
- 最後の会見の姿があまりにこれまでの印象と違って痛々しかったので、見ているのが正直辛かった。心からお悔やみ申し上げたい。
- 会見の時の変わりように絶句してしまいましたが、また復帰するように願っていました。それが叶わずに残念です。
- ここまでまっすぐな俳優さんも今は少ないんでしょうね。それだけにぶつかる事もあるけど、分かり合えばとことん付き合う。いい俳優さんでした。ご冥福をお祈りします
- 亡くなったんだ…。中居くんの図書館の番組で元気そうにしてたのが最後だった。SMAPの中居くんとかのフォローをきっちりしてあげる人だったし、素晴らしい俳優さんでした。謹んでご冥福をお祈り致します。
などの追悼コメントが多数寄せられていました。
今井さんは主演舞台「THE WINDS OF GOD」を降板したものの、1日から5日まで東京・新国立劇場で上演された公演冒頭にて、舞台降板のお詫びのあいさつをしており、来場のお客さんに感謝の言葉を述べると共に、「今は3分も立っていられないですし、マイク無しでは後ろまで声が届かない状態です」と辛い状況にあることを明かしていたのですが、最後には「役者を辞めたわけではありません。もっともっと体を良くして、役者人生を充実できるよう、がんと戦うつもりです。よろしくお願いいたします」と宣言していました。
しかし、21日と23日に大阪と京都で上演された舞台あいさつに駆けつける予定だったものの、体調面を考慮して見送られており、病状が悪化していたのかもしれません。
ステージ4の末期ガンであったものの、今井さんの気力でこれから奇跡的な復活を期待してくれることを願っていただけに、亡くなってしまったことが残念でなりません。
今井雅之さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。