朝丘雪路がアルツハイマー型認知症で死去。夫・津川雅彦が会見し最愛の妻の事を語る。自身も病気で鼻にチューブ装着し…
俳優・津川雅彦さん(本名=加藤雅彦 78歳)の妻で、女優・タレントの朝丘雪路さん(あさおか・ゆきじ 本名=加藤雪会)が4月27日、「アルツハイマー型認知症」のため亡くなられていたことが明らかになりました。82歳でした。
葬儀は近親者で済ませており、後日お別れの会を開く予定とのことです。
朝丘雪路さんは2014年4月に、一人娘で女優・真由子さん(本名=加藤真由子 44歳)が初プロデュースした時代劇ミュージカル『花や…蝶や…』で津川雅彦さんと共演し、これを最後に芸能活動を休止して自宅療養生活を送っていました。
<↓の画像は、2013年6月撮影の親子スリーショット写真>
各報道によると、朝丘雪路さんはこの舞台後に認知症を発症し、年々症状は進行していたものの、食欲もあり元気に過ごしていたそうです。
亡くなった当日の朝まで普通の様子だったそうなのですが、その後に高熱が出るなど容体が急変し、津川雅彦さんはこの時に仕事へ向かう途中だったものの、家事を手伝っている女性から容体が急変したという連絡が入り、かかりつけの医師や真由子さんを呼ぶよう指示した上で、自身も急いで自宅へと戻ったとのことです。
しかし、自宅へ着いた時にはすでに朝丘雪路さんは息を引き取っており、真由子さんも臨終には間に合わなかったといい、通夜・葬儀については故人の希望で家族のみで営まれ、5月17日に納骨を済ませてから亡くなったことを明らかにしたそうです。
妻に先立たれた津川雅彦さんはショックを受けているそうなのですが、真由子さんに朝丘雪路さんの介護を任せず、自身で送り出すことが出来たことについては胸を撫で下ろしているといいます。
ちなみに、津川雅彦さんと朝丘雪路さんはおしどり夫婦として知られ、お互いにテレビ番組などに出演した際には、よく夫婦の話を披露していましたが、2008年に津川さんが経営するオモチャ・絵本の販売店『グランパパ』の経営が悪化したことで6.5億円もの負債を抱え、朝丘雪路さん名義の自宅を売却したことをきっかけに夫婦は別居生活を始めました。
その後は、月に何度か一緒に食事をするという関係になっていたのですが、朝丘雪路さんの体調などを考慮し3年ほど前から一緒に生活をしていたそうで、津川雅彦さんとお手伝いの女性が朝丘さんの介護をしていたとのことです。
そして、朝丘雪路さんの死因については「アルツハイマー型認知症」とされているのですが、国内の認知症患者のうち約7割がアルツハイマー型だと言われており、脳が収縮して神経細胞が減少していき、ものを飲み込む機能や呼吸、心拍をつかさどる機能が失われることもあり、直接の死因がアルツハイマー型認知症ではなかった場合でも、誘発した病気がアルツハイマーだった時にはアルツハイマーを死因とすることがあるといいます。
ちなみに、厚生労働省が発表した2015年のデータによると、女性の死亡率のうちアルツハイマー病が誘引する死亡率はTOP10位内に入っていました。
ですが、アルツハイマー型認知症の特効薬は未だに開発途中にあり、根本的な治療薬は無いというのが現状とのことです。
朝丘雪路さんの訃報を受けてネット上では、
- 最近お見かけしないと思っていたら。。。ご冥福をお祈りします。津川さんがとても心配です。
- 訃報が続きますね。。テレビで見ていた方々が次々と亡くなられて悲しいです。
- 津川さんもお体に気を使ってお仕事して欲しいですね。朝丘さんの逝去で張ってた気が緩んだら、溜まってる疲れが体に影響あるかもしれません。朝丘さんのご冥福をお祈りします。
- 兄弟の長門裕之さんも、奥さんの死後に追うようにして亡くなった。歳をとると妻がなくなると生きていく力が衰えてしまうかもね
- このところ昭和の大スターの訃報が続いてますね。状況が長門裕之夫妻と被るなと思ったら、兄弟だったね。ご冥福をお祈りいたします。
などのコメントが寄せられています。
朝丘雪路さんが認知症を患っているのではないかという噂は以前から囁かれていたのですが、朝丘さんが芸能活動を休止してから1ヶ月後に週刊誌『女性セブン』が報じた記事では、医師からは「老人性うつ病」と診断されていたと朝丘さんの知人が証言しており、2013年秋ごろからその症状が出ており、最近はボーッとしてうつむくことが多かったと明かしていました。
朝丘雪路さんはバラエティ番組などにも度々出演し、天然が入った明るいキャラクターだった印象が強く残っており、あれほど元気だった方が突然アルツハイマー型認知症を発症し、亡くなられてしまったというのは驚きましたし、またいつか活動を再開させてくれるのではないかと思っていただけに残念でなりません。
また、ネット上では遺された津川雅彦さんのことを心配する声が多く上がっているのですが、津川さんも以前からあまり体調が良くない様子で、昨年11月には肺炎を発症して緊急入院し、同12月に出席予定だった映画賞の授賞式を欠席しており、出演していたドラマの打ち上げでは、鼻に酸素を補給するためのチューブを入れている姿を週刊誌に撮影されています。
その状態は現在も続いており、津川雅彦さんは20日に緊急会見を行ったのですが、この日は車イスに乗り鼻にチューブを入れた状態で姿を現しました。
現在も肺炎の治療を続けているそうで、自身の体調についても「大丈夫じゃないね。こんな格好をしていて大丈夫だって言ったら、嘘になるでしょ」と答えています。
<↓の画像が、20日に会見を行った津川雅彦さんの写真>
しかし、記者からの質問にはハッキリした口調で答え、長年連れ添った朝丘さんについては「感謝しています。すべてに感謝しています」といい、亡くなった原因については「アルツハイマーになったんですね。もう4~5年になるのかな、だんだん深くなっていく…」と明かしていました。
認知症の症状が進んでいく中で、津川雅彦さんのことは認識していたのかという問いに対しては、「僕のこともね、だんだん…。それ以上の深い話は勘弁してください」といい、死因に関しては「ないですね。診断書を書いてもらった時にアルツハイマー認知症と書かれて、それ以外ありませんでした」と答えていました。
そして、自身が朝丘雪路さんを看取ったことについては、「僕が先に死んで彼女を残すよりはいい結果になった」といい、「あらゆることすべてに感謝ですね。娘を産んでくれたこと、(津川さんの店の経営難で)家を売ってくれたこと、僕より先に死んでくれたことも含めて感謝だらけ」と話した上で、「悔いはいっぱいある。思い出せないくらい」とショックを受けている様子を見せていました。
パートナーを亡くしたことに大きなショックを受け、後を追うように亡くなってしまうということは少なくないことから津川雅彦さんの今後も心配で、津川雅彦さんの兄で俳優・長門裕之さん(享年77)も2009年10月に、アルツハイマー型認知症を患っていた最愛の妻で女優・南田洋子さん(76)を亡くし、その後も仕事を続けていましたが、2011年5月に肺炎と動脈硬化などの合併症によって亡くなっています。
そのため、津川雅彦さんの現在の姿を見ると今後が心配でならないのですが、あまり気を落とさずに今後も病気の治療を続けながら、少しでも長く俳優として活躍する姿を見せてほしいなと思います。