お笑いタレント・志村けんさん(本名=志村康徳 しむら・やすのり)が29日、「新型コロナウイルス肺炎」によって70歳でこの世を去り、多くの芸能人からも悲しみの声が上がる中で、『ザ・ドリフターズ』の各メンバーが追悼コメントを発表しました。
ザ・ドリフターズメンバーのコメントは所属事務所『イザワオフィス』の公式サイト上で公開され、志村けんさんと様々な番組で共演していた加藤茶さん(本名=加藤英文 77歳)は、「ドリフの宝、日本の宝を奪ったコロナが憎いです。皆さんも身近に感じて、気を付けてくださるようお願い致します。」
と呼び掛けています。
仲本工事さん(本名=仲本興喜 78歳)は、「ドリフも順番に逝く歳になったとは思ったけど、一番若い志村が⻑さんの次になるとは、、、。非常に悔しいです。」
と死を悼んでいます。
最後に最年長の高木ブーさん(本名=高木友之助 87歳)は、「志村早すぎるよ、俺より先に逝くなんて。3年前に、久しぶりにドリフでコントやった時、『高木さんも80歳過ぎて、頑張ってるんだから、自分も頑張らなきゃなぁ』って言ってたよね。また一緒にコントやりたかったのに。心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
と綴っています。
<↓の画像は、2017年3月放送『志村けんのだいじょうぶだぁスペシャル』で12年ぶりに共演時の写真>
画像左から高木ブーさん、仲本工事さん、加藤茶さん、志村けんさん
また、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)で16年にわたって共演の嵐・相葉雅紀さんはジャニーズ事務所を通じてコメントを発表し、「現実を受け止める事が出来ません…言葉が出て来ません…志村さんに教えて頂いた事は数え切れない程たくさんあります。感謝しかありません。志村さんと過ごさせて頂いた時間は僕の宝物です。ただ、もっと一緒に居たかったです…」
と死を悼んでいます。
<↓の画像は、『天才!志村どうぶつ園』で共演の山瀬まみさん、志村けんさん、相葉雅紀さんの写真>
続けて、「何もわからない僕の背中を押してくれたり、包んでくれたり…志村さんの優しい笑顔が頭から離れません。」
とし、「志村さんにゆくっりお休みして頂ける様に、今は少しでも前を向こうと思います。心からご冥福をお祈り致します。今まで本当にありがとうござました。」
と結んでいます。
志村けんさんの兄・志村知之さん(73)はスポーツ紙の取材に応じ、「50年以上で芸能界の一線で頑張ってきたので、すごかったと思います」
と涙ながらに語り、知之さんの妻も取材に対して、「コロナがこんなに酷くなるとは思わなかった。(本人は)さぞかし悔しい思いだったと思います」
と涙を流していたとしています。
<↓の画像が、スポーツ紙の取材に応じた兄・志村知之さんと妻の写真>
そして、ザ・ドリフターズのメンバーや相葉雅紀さん等のコメント発表を受けてネット上では、
- 悲しいよね。悲しすぎる。どんどん悲しさが増す。そしてとても怖い。。。
- 私たちがこれだけ悲しすぎるのだから、戦友のメンバーの皆さんは、もっともっと辛すぎるでしょうね。本当に悲しすぎる。。
- 残されたドリフの皆さんもコロナに罹らないよう気をつけてほしいです。
他の3人からも感染者が出ると全盛期から見てきた自分としてもホント辛い - 加トちゃんも、仲本さんも、ブーさんも気をつけて下さい。
悲しいけど葬儀も身内だけでひっそり行った方が良いと思います。
奥さんも気をつけてあげて。 - 日本の宝。お笑い界の大功労者。お会いした事もないけど身内が亡くなったように辛い、残念でならない。
- 最近ずっとアマゾンプライムで8時だよ全員集合みてました。悲しみが止まらない。メンバーはもっと悲しいですよね。本当に本当に残念。
などのコメントが寄せられています。
志村けんさんはザ・ドリフターズの中では最年少で、これまで何度も健康不安説が流れながらもストイックに芸人としての活動を続けており、今年はNHK連続テレビ小説『エール』や映画『キネマの神様』への出演が決まるなど、これまで出演を避けていた俳優業への挑戦にも意欲を見せていただけに、このような最期を迎えてしまったのは非常に残念です。
ザ・ドリフターズのメンバーと共演したのは2017年放送の『志村けんのだいじょうぶだぁスペシャル』が最後となっており、12年ぶりの共演は志村けんさんが呼び掛けたことで実現したそうで、志村さんは久しぶりにメンバーとコントをしたいと思った理由について、「セットでコントをやる人が少なくなっているので、ドリフはこういうことを今までずっとやっていたのだということを、もう1回、再確認してもらおうかなと思って集まってもらいました」
と説明していました。
他のメンバーたちも久しぶりの再会を喜び加藤茶さんは、「4人集まると、気持ちが高ぶって年を取った自分を忘れる。これはすごくいいことですね。」
と語り、4人での共演話を聞いた際の心境については、「やった!と思いましたね。(2004年に)長さんが亡くなってから4人で(コントを)やることがなかったので。」
と明かしていました。
しかし、その後4人が揃うことなく、リーダーのいかりや長介さん(享年72)に続いて志村けんさんが亡くなり、今後また新たなコントを見られないというのは寂しく、悲しい限りです。
加藤茶さんが言うように、志村けんさんの命を奪った新型コロナウイルスが憎くてたまりませんが、残ったザ・ドリフターズのメンバー3人には引き続き体調管理などには気をつけながら、少しでも長生きしてもらいたいですね。
なお、フジテレビでは4月1日19時から、2時間の追悼特番『志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう』を放送し、番組にはゲストとして、ザ・ドリフターズの加藤茶さん、仲本工事さん、高木ブーさんの他に、様々なコントで共演していた歌手・タレントの研ナオコさん、女優・いしのようこさんなどの親交が深かった方々が出演し、名作コントを一挙放送するとしています。
また、31日には生前収録を行った冠番組『志村でナイト』(フジテレビ系 火曜25時55分)を予定通り放送し、番組では追悼コメントが流れる予定とのことです。