平幹二朗が自宅で急死、死因は不明。享年82歳。月9ドラマ『カインとアベル』第2話の出演シーンはカットせず放送、代役は未定。

訃報
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平幹二朗

俳優の平幹二朗さん(ひら・みきじろう)が自宅で急死していたことが23日に分かりました。82歳でした。

葬儀・告別式の日取り、喪主についても未定となっています。

各報道によると、所属事務所のスタッフが23日に平さんと連絡を取ろうとしたものの応答が無いため、家族が18時半ごろ、東京都世田谷区内にある平さんが一人暮らしをしていた自宅を訪れたところ、浴槽の中で倒れているのを発見し119番通報。

管轄の警視庁北沢署が駆けつけた時には、すでに平さんは心肺停止の状態だったといい、現時点で詳しい死因については不明とのことですが、外傷は無く、病気や事故の両面が考えられるものの、事件性は無いとしています。

平さんの知人は「昨日まで元気でした」と話しているといいます。

平さんは9日まで上演されていた舞台『クレシダ』にメインキャストとして出演していたほか、17日より放送がスタートしたHey! Say! JUMPの山田涼介さん主演のドラマ『カインとアベル』(フジテレビ系 月曜21時)で、山田さん演じる主人公の祖父・高田宗一郎役を演じており、来年3月に上演される舞台『死の舞踏』では主演する予定でした。

9月29日に行われた第2話の収録にも参加していた平さんは、今後の出演スケジュールについてはまだ未定だったものの、関係者は「体調が悪いどころか、むしろ元気そうだった」と話しているとのことです。

なお、24日に放送される第2話は、平さんの出演シーンについてはカットしないで放送するそうで、第3話については元々出演予定はなく、フジテレビは「24日は予定通り放送します。第4話以降については代役も立てるかどうかも含めて調整中です」としています。

平さんは1953年に俳優座養成所に入所し、1956年に俳優座座員となり、同年『貸間探し』で初舞台。

仲代達矢さんらと並ぶ若手のホープとして注目され、1963年に放送された時代劇ドラマ『三匹の侍』(フジテレビ系)に出演し人気を集め、その後も時代劇を中心に様々なドラマに出演。

1968年に俳優座を退団してフリーになった後には、劇団四季の創設者の1人で、演出家・浅利慶太さんが演出する舞台に出演し演技が高く評価され、日本を代表する舞台俳優の一人となりました。

1976年以降は、演出家・蜷川幸雄さん演出の『近代能楽集 卒塔婆小町』、『王女メディア』、『近松心中物語』、『NINAGAWAマクベス』、『タンゴ・冬の終わりに』、『テンペスト』、『グリークス』『リア王』など数多くの舞台に出演し、海外でも高く評価されていました。

1984年には芸術選奨文部大臣賞を受賞し、1988年に都民文化栄誉章、1998年に紫綬褒章、2005年に旭日小綬章を受章するなどしています。

私生活では、1968年放送のドラマ『お吟さま』(テレビ朝日系)などで共演した女優・佐久間良子さん(77)と1970年に結婚し、1974年には二卵性双生児の長男と長女が誕生。長男は俳優の平岳大さん(ひら・たけひろ 42歳)。

<↓の画像左が元妻・佐久間良子さん、右が長男・平岳大さん>
佐久間良子と平岳大

しかし、1974年には平さんが仕事場を兼ねて渋谷にマンションを購入し、それから実質的な別居生活が始まったそうで、1984年に「仕事と家庭生活の両立ができなかった」などといった理由で離婚し、子供2人は佐久間さんが引き取りました。

そんな平さんの突然の訃報に対してネット上では、

  • 最期が風呂場で一人だったのは寂しいな…
  • 最期まで走り続けられてかっこいい生きざまやな、お疲れ様でした。
  • 今年1月の『精霊の守り人』のとき80越えてるとは思えないくらいの姿勢、声量だった。素晴らしい俳優さんだったのに…だんだんすごい人が亡くなって悲しい限りです。ご冥福をお祈りいたします…
  • 存在感のあるいい役者だっただけに、亡くなってしまったのは辛いけど、亡くなる直前までお仕事されていたのは役者冥利に尽きると思う。ご冥福をお祈りします
  • 剣客商売の田沼意次役や、医龍の朝田の師匠役。いぶし銀のわき役もこなせば、主役もこなす。時代劇から現代劇まで、違和感なくこなす良い役者さんだった。
    合掌。

などのコメントが寄せられています。

平さんは今年で83歳(1933年11月21日生まれ)と高齢であるものの、現役バリバリの俳優として舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍しており、今年は『放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」』(NHK)、『沈まぬ太陽 第2部』(WOWOW)、『カインとアベル』と3本の連ドラ、そのほかに舞台にも出演しており、1人で衣食住のほとんどをこなし、亡くなる前日までは元気だったとのことから、家族や関係者も驚きを隠せないでしょうね。

現在でも活躍していた昭和を代表する大物俳優の訃報が続いていますが、多くの場を経験してきたからこそ出せる演技をもう見ることが出来ないというのは非常に残念で、平さんは80歳を超えていたのですがまだまだ活躍する姿を見せてほしかったです。

平幹二朗さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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