乳ガンで闘病中だったフリーアナウンサー・小林麻央さんが22日夜に34歳という若さで亡くなり、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(39)が23日14時半過ぎに、『第四回 自主公演 ABKAI 2017 ~ 石川五右衛門 外伝 ~』公演(東京・Bunkamuraシアターコクーン)の合間に緊急会見を行い、涙ながらに「昨日夜に、妻・麻央が旅立ちました」と報告しました。
市川海老蔵さんによると、昨日の舞台が終わった後に小林麻央さんの母親からLINEで、「具合が悪いからお医者さんからも家族を呼んだ方がいいと言われた」というメッセージがあり、急いで帰宅したそうです。
帰宅した時にはまだ息があったものの、すでに喋ることが出来ない状態になっていたそうなのですが、不思議な事に息を引き取る瞬間、小林麻央さんは「愛している」と最期の言葉を話したといいます。
最期の瞬間をそう明かすと「何と言っていいのか…愛されていたのはよく分かっていたんですけど、最後の最後まで愛していてくれたことに…。」と話し、涙を流していました。
<↓の画像が、涙ながらに小林麻央さんの最期を語った市川海老蔵さんの写真>
小林麻央さんはどのような存在だったかについては、「私の、どんな部分も、どこまでも愛してくれていた存在。出来れば、ずっと一緒にいて、彼女がもっと幸せに家族やお友だちといて、私が役者として成長する姿を見てほしかった。」と話していました。
また、長女・麗禾ちゃん(れいか 5歳)、長男・勸玄くん(かんげん 4歳)も最期を看取ったことを明かし、「(自宅療養によって)子どもたちもずっとそばにいられたので、すごくよかったなと。病院で、私は父は病院で亡くしたので…病院のときと、違う…、家族の中で、家族と共に一緒にいられた時間と言うのは、本当にかけがえのない時間を過ごせた。」と振り返っています。
小林麻央さんが息を引き取った後も、麗禾ちゃんと勸玄くんは麻央さんのそばをずっと離れなかったそうで、「彼女の横で、ずっと寝ると言っていました。認識はしていると思いますね。下の子はわかっているんですが、わかっていないところもあって、今日の朝も麻央の横になっている所に2人が麻央の顔を触ったり足をさすったり、手を握ったり、そういうところを見ると…、私が今後、背負っていくもの、やらなくてはならないもの、子どもたちに対して、とても大きなものがあるなと、そういう感じがしました。」と語っています。
まだ幼い子どもたちのこれからについては、「お母さんという存在が、彼らにとって重要になってくる…変わりにはなれないと思うけれど、出来る限りのことをやっていこうと思っています。麻央は自分の方が大変なのに、言葉じゃなく、どこまでも相手のことを思う気持ち…一番、大きいですね。僕が愛想を尽かされないように頑張らないといけない。」と答えていました。
- 市川海老蔵の会見動画(YouTube)
小林麻央さんは2014年に乳ガンであることが発覚し、それから約3年にわたって闘病生活を送っており、ガンが肺や骨まで転移していたことから、ある程度の覚悟はしていたのではないかと思うのですが、これまでそばに居た最も大事な家族をこんなに早く亡くしとても辛いはずです。
それでも亡くなった翌日、それも公演の合間に緊急会見を開き、しっかりと報告をしたというのは立派ですね。
しばらく辛い日々が続くと思うのですが、小林麻央さんが生きられなかった一日一日を家族と一緒に大事に過ごし、少しずつでも前を向いていってほしいと思います。
そして、小林麻央さんの訃報に対してネット上でも、悲痛の声が多く上がっているのですが、マスコミの報道に対して批判の声が噴出しています。
その理由は、市川海老蔵さんが23日午前8時前にブログへ投稿した記事で、「人生で一番泣いた日です。」と綴るとともに、「マスコミの方々もお察しください。改めてご報告させていただきますので、近隣の方々のご迷惑になるのでひとまずおかえりくださいませ、宜しくお願い致します。」と、自宅前に集まった報道陣に対して呼び掛けを行っていたものの、午前11時以降に各メディアが一斉に訃報を伝えたことにあります。
市川海老蔵さんは以前から、自宅前に集まるマスコミに苦言を呈していたのですが、最後の最後までそれを無視し、会見前に亡くなったことを伝えたことから、多くの批判が寄せられています。
そうした中で、俳優・タレントの坂上忍さんは昼に生放送された『バイキング』(フジテレビ系)で小林麻央さんの訃報を伝えた際に、目に涙を浮かべながら「きょう僕も、スタジオ入ってスタッフさんからすぐにこの一報を聞いて…。こういう番組ですから、どうしましょう、どうしますか…。番組にとっては扱った方がいいのかもしれないんですけど。色々とお話させていただいた結果、まあ、海老蔵さんが…え、今…舞台やってんでしょ?」と声を震わせ、その後も「それでその後会見すんでしょ?」「で、『お察しください』と言ってんだったら…ちょっと、そうさせていただきたいというか…。ね、ちょっと、予定通り進めさせていただいていいですかね…。すんません…」と話し、あえて番組で深くツッコまずに涙をこらえて番組を進めていました。
こうした気遣いのある対応に対しネット上では、称賛する声が多く上がっている状況にあります。
いち早くニュースを伝えるのがマスコミの仕事であるため、ある程度はしょうがないことだと思うのですが、出来れば亡くなった家族のことを想って配慮してほしかったと思いますね。