女優・タレントの岡江久美子さん(享年63)が23日午前に新型コロナウイルス肺炎によって急死、24日に遺体が火葬され遺骨が自宅へ届けられました。
新型コロナウイルスに感染し亡くなった場合には、感染防止のために遺体は非透過性納体袋に収容、密閉されたまま火葬となるのですが、遺族が故人と最期の対面ができる透過性の納体袋が開発されたことにより、俳優の夫・大和田獏さん(おおわだ・ばく 69歳)は火葬前に最期の対面を果たすことが出来たといいます。
<↓の画像は、夫・大和田獏さんと岡江久美子さんの写真>
大和田獏さんは24日17時過ぎに、自宅へと届けられた遺骨を抱えながら集まった報道陣に対して、「久美子は今帰ってまいりました。こんな形での帰宅は本当に残念で、悔しくて、悲しいです。」
と報告し、「どうか皆さんもくれぐれもお気をつけください。それが、残された家族の願いです。」
と呼び掛けていました。
岡江久美子さんの訃報に対しては多くの芸能人等からコメントが寄せられており、岡江さんの代表作である昼ドラマ『天までとどけ』シリーズ(TBS系)で夫婦役を演じた俳優・綿引勝彦さん、長男・正平役の高尾晃市さん(現芸名:たかお晃市)、長女・待子役の若林志穂さん、四男・五郎役の須藤公一さん等もコメントを出しています。
綿引勝彦さんはスポーツ紙の取材に対して、「ただただつらくて悲しいです。言葉も見つかりません」「ドラマの放送が終わってからも岡江さんは『ママ』と慕われてね。定期的に食事会を開いてました。最後に会ったのは3年前で、病気の事はまったく聞いていなかった」
と語り、岡江久美子さんの訃報が伝えられた後、子役を演じた俳優等から「ママが…まさか…」と悲しみの電話が殺到していると明かしています。
<↓の画像は、『天までとどけ』共演当時の綿引勝彦さん、岡江久美子さんの写真>
岡江久美子さんの人柄については、「穏やかで明るくて、常に平常心で人と接する。あのドラマが9年も続いたのは、素晴らしい人柄のおかげですね。みんなに慕われて、子供たちもやりやすかったと思いますよ」
と明かし、「母親の介護をして、最近も乳がんの手術を経験し、さらに新型コロナとも闘っていたとは知らなかった」「つらかったね。本当によく頑張ったね」
と語っています。
長男役を演じた元俳優でマジシャンの高尾晃市さんは、「どうして…本当なのかと思った。言葉にならない」とし、ドラマ終了後も年1回は出演者等で集まり、LINE上ではグループを作ってやり取りしていたとのことです。
<↓の画像が、長男・正平役の高尾晃市さんの写真>
岡江久美子さんに最後に会ったのは、昨年秋に出演者で集まった時だったそうですが、その時に岡江さんは初期の乳ガンで手術を受けるといった話は一切しなかったそうで、「心配させたくなかったのかな。いつも明るく、そういうことは全く言わない方だった。コロナで入院したことも知らなかった」
と明かしています。
<↓の画像は、2017年の食事会での写真>
これまでを振り返り、「いつまでも僕のお母さん。何も手に付かないし、顔も見られないのは、あまりに厳しい」
と語っています。
須藤公一さんは自身のツイッターを更新し、「みんなの願い みんなの幸せ 天までとどけ」
と綴り、『天までとどけ』出演者の写真を投稿しています。
<↓の画像が、四男・五郎役の須藤公一さんの写真>
長女を演じた元女優の若林志穂さんは週刊誌『週刊文春』、『週刊女性』の取材に応じ、「突然すぎて……。大変お世話になった方だったのでびっくりして。どうして岡江さんのことをコロナは連れていってしまったんだろう。……連れていかないでほしかった」「本当の親子のようなお付き合いでしたから、本当にショックです」「岡江さんは『天までとどけ』のすべてを引っ張ってくれた方でした。自分自身もどう岡江さんの死に向きあっていいかわからないです。ただただショックで、なんと言葉にしていいかわかりません……。」
などと涙ながらに語り、突然の死を悼んでいたとのことです。
<↓の画像は、長女・待子役の若林志穂さんの写真>
そして、これらの追悼コメントなどを受けて
- 岡江さんといえば天までとどけだよね、悪役が多かった綿引さんとの夫婦役本当にお似合いだった。いまだに亡くなった事が信じられない。
- 天までとどけは、2も作られたけど、やっぱり岡江さんのイメージが強い。あの素敵な笑顔がもう見られないと思うと、とても残念で寂しいです。
- 天までとどけ、全シリーズ再放送してほしいな〜。情報番組はコロナか買い物客がとか公園で遊んでる子供がとかそんなのばっかり。
面白いドラマ再放送してくれれば、みんなそれを観るために家にいると思うよ。 - 小学校のころ夏休みは天までとどけが楽しみでした。是非再放送かDVD化して欲しいです。
家族の大切さ、兄弟の大切さがわかるドラマです。 - 天までとどけ、大好きでした。夏休み毎日見てました。志村けんさんといい、ホントに偉大な人がコロナによって亡くなるのがとても悔しいです。天までとどけ再放送してほしいです!!
- 若林志穂さん、何年か前「天まで届け」の両親役、兄弟役の全員から自分だけ酷いいじめを受けていたと涙ながらに告白・・・みたいな記事を見ました。実際のところはどうだったのか。
- 虐められたとか仲間外れにされたとか、かと思えば優しくしてもらったとか、なんか、芸能界て信用できないよね。
まあ、ネジが1本飛んでる人の集まりなんだろうけど。ただ、岡江久美子さんはショックだ。
若林志穂さんは、あまり、今更ペラペラと喋んない方がいいよ。 - 以前この人、天まで届けのシリーズ中、岡江さん達にずっといじめられてたって言ってた人だよね?コメントが全然真逆の事言っててビックリ!!
当時は、表では理想のお母さん像なのに、裏では岡江さん達そんなひどい事するんだと思ったら、私の中で岡江さんに対してイメージがだいぶ変わってしまっていたんだけど、このコメントみると、この人自身が当時病んでいただけなのかと思ってしまう。
だとしたら、岡江さんにが気の毒。だいぶイメージダウンしただろうから。
などのコメントが寄せられています。
『天までとどけ』シリーズは1991年3月~1999年4月までの8年にわたって放送され、共演者らは本当の家族のような間柄になっており、各出演者たちがSNS上などで家族が集ったことを度々報告しています。
2010年には番組放送から20周年を記念し、各出演者が集まりパーティーを行っており、その映像はYouTubeで公開されています。
昨年には29周年時の動画が公開されており、岡江久美子さん等がカラオケでドラマの主題歌『涙くんさよなら』を歌っている内容となっています。
『天までとどけ』では、三男・公平役を演じた金杉太朗さんが2008年3月に、酔っ払って地下鉄のホームから線路に転落、脳挫傷によって33歳の若さで亡くなっており、同4月には『涙くんさよなら』を歌唱していた女優・川越美和さんが心不全によって35歳にして亡くなっています。
<↓の画像は、2008年に亡くなった金杉太朗さんの写真>
それから12年後に、まさか岡江久美子さんがこのような形で亡くなるとは思いもせず、個人的には『天までとどけ』シリーズなどを見て岡江さんには親しみを感じていただけに、志村けんさんが亡くなった時と同様の大きなショックを受けたのですが、岡江さんの家族、『天までとどけ』共演者らのショックは計り知れないものがあります。
3年前に『天までとどけ』共演者等にイジメられているなどと告白し、物議を醸した若林志穂さんも岡江久美子さんの訃報には大きなショックを受けているようですが、岡江さんが亡くなる前に共演者たちとの関係を修復出来なかったのが悔やまれます。
岡江久美子さんも若林志穂さんが週刊誌『週刊女性』に突然の暴露をした際に記者の取材を受け、「ガラスみたいに、すごく繊細な子だった。(中略)精神的に心配だわ」などと語っていました。
岡江久美子さんの所属事務所『スタッフ・アップ』の発表によれば、時期は未定ながらお別れ会を実施する予定とのことから、この時にまた『天までとどけ』の出演者等が全員揃って、岡江さんと最後のお別れをしてもらいたいですね。