小出義雄が死去、享年80。元女子マラソン監督で高橋尚子や有森裕子ら指導、心臓悪く倒れ亡くなる。

スポーツ 訃報
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小出義雄監督

オリンピックメダリストの有森裕子さんや高橋尚子さんなど、数多くの女性マラソンランナーを育てた元マラソン指導者で、スポーツクラブ『佐倉アスリート倶楽部(SAC)』の代表・小出義雄さん(こいで・よしお)が24日午前、亡くなられていたことが分かりました。80歳でした。

小出義雄さんの詳しい死因は現時点で明らかになっていないのですが、過去に心臓の手術を受けてペースメーカーを装着しており、近年は入退院を繰り返していたため、現場に出る回数が減っていたといい、3月末には2004年から選手指導を委託されていた実業団『ユニバーサルエンターテインメント』との契約が満了し、マラソン指導者を勇退しました。

関係者の話によると、3月下旬に心臓が痛いと倒れ、病院で検査を受けた結果、心臓だけでなく肝臓や腎臓も悪いことが分かったそうです。

その後、約2週間前には体調が悪いことで集中治療室に入り、会話も出来ない状態となり、24日朝に亡くなられたとのことです。

『箱根駅伝』で4連覇を達成した青山学院大学陸上部の原晋監督は、24日放送の『ひるおび!』(TBS系)に電話出演し、「実は3日前ぐらいから、佐倉アスリートで以前コーチをしていた私の高校の後輩から、小出先生が危ないという情報はいただいていたんです。もっと元気で長生きして欲しかったんですけどね」と語っていました。

千葉県出身の小出義雄さんは順天堂大学体育学部に入学後、3年連続で『箱根駅伝』に出場を果たし、大学卒業後は保健体育教師として千葉県の高校に勤務し、1986年には『全国高校駅伝』で市立船橋高校を優勝に導き、1988年には教師を辞め、『リクルート』のランニングクラブ監督に就任、そこで有森裕子さんや高橋尚子さんの指導を行い、有森さんは1992年のバルセロナ五輪で銀メダル、1996年のアトランタ五輪で銅メダルを獲得しました。

その後、1997年には『積水化学工業』の女子陸上部監督に就任し、引き続き指導を担当した高橋尚子さんは、1998年のアジア大会で金メダル、2000年のシドニー五輪で金メダルを獲得ました。

2001年6月には『佐倉アスリート倶楽部』を設立し、晩年まで女子マラソンの指導者として活躍していました。

<↓の画像は、有森裕子さん、高橋尚子さんとの写真>
有森裕子・高橋尚子&小出義雄監督

そんな小出義雄さんの突然の訃報にネット上では、

  • びっくりした、非常に残念ですね。非凡なる才能を伸ばす名監督でした
  • シドニー五輪のQちゃんの金メダルは素晴らしかった。お疲れさまでした。ご冥福をお祈りいたします。
  • 女子マラソンを世界レベルに引き上げた名監督。東京オリンピックまで生きてほしかったです。ご冥福をお祈りします。
  • 今となっては指導法に賛否両論だけど、高橋尚子さんに金メダルを取らせたのは小出さんの指導でした。ご冥福をお祈りします。
  • 高橋選手の金メダルには勇気をもらいました。本当に名選手を育ててきた名指導者だったと思います。
    お疲れ様でした。安らかにお休みください。

などの死を悼むコメントが多数寄せられています。

マラソン指導者を勇退してからまだ1ヶ月も経っておらず、いつも元気に明るく振る舞っている姿が強く印象に残っているため、亡くなったという実感がまだわかないというのが正直なところです。

小出義雄さんはこれまでに多数の優秀なマラソンランナーを生み出した名指導者で、来年開催される東京五輪への思いも語っていたとのことから、それが叶わず亡くなられてしまったというのは残念でなりません。

小出義雄さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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