芸トピ

宍戸開が病気で亡くなる。自宅全焼など晩年はトラブル続きも俳優活動に意欲、90歳で殺し屋役やると意気込むも…

宍戸錠が死去。自宅で倒れ死亡確認、死因は病死か。梅宮辰夫に続き昭和の名優が亡くなる。

“エースのジョー”の愛称で知られた俳優・宍戸錠さん(ししど・じょう 本名同じ)が、21日に亡くなられたことが明らかになりました。86歳でした。

各スポーツ紙の取材によると、東京都世田谷区内の自宅で宍戸錠さんが倒れているのを家族が発見し、21日午前1時半ごろに119番通報、自宅に警察官や救急隊が駆け付けましたが、現場で死亡が確認されたとのことです。

現時点で具体的な死因は公表されていませんが、病死とみられているそうです。

宍戸錠さんは日本大学藝術学部演劇科に在学中、『日活』のオーディションを受けて「日活ニューフェイス(第1期生)」として入所、これによって大学は中退し、1955年に『警察日記』で映画デビューを果たしました。

デビュー当初は二枚目路線で活動していましたが、1956年には頬にオルガノーゲンというシリコンジェルを注入し膨らませる豊頬手術を受け、手術後はアクの強い悪役に転向し、俳優・歌手の小林旭さん、石原裕次郎さん等と共にタフでハードボイルドな役柄で人気を集め、様々な映画やドラマで活躍していました。

<↓の画像は、宍戸錠さんが20歳の頃と手術後の顔写真>

映画の衰退とともにテレビ番組にも積極的に出演するようになり、大橋巨泉さん司会の『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』(日本テレビ系)など様々なバラエティ番組のほか、1982年~1983年にかけてはグルメ番組『くいしん坊!万才』(フジテレビ系)のリポーターを務めるなど、タレント活動もしていました。

2001年には、デビュー間もなく頬に入れたシリコンを摘出し、2006年には虚血性心不全と診断されて入院、冠状動脈カテーテル・バルーン手術を受けました。

2010年4月には、元女優でエッセイストの妻・游子さん(ゆうこ 享年77)がガンで亡くなり、その後は東京・世田谷区祖師谷の豪邸で一人暮らしをしていましたが、2013年2月には古い電熱器のコードが発火元となり自宅が全焼、幸い宍戸錠さんは外出していたためケガなどはありませんでした。

<↓の画像は、宍戸錠さんと妻・游子さんの写真>

宍戸錠さんの自宅は1966年に有名建築家・鈴木恂さんが建てたものでしたが、火事によって跡形もなくなり、妻・游子さんの肖像画、自身の衣装や様々な写真など、ほぼ全ての思い出を失うなど晩年は様々な不幸に見舞われ、火事が起きて以降は露出が減少していました。

<↓の画像は、2018年に撮影された宍戸錠さんの写真>

そんな宍戸錠さんの突然の訃報にネット上では、

などと死を悼むコメントが寄せられています。

宍戸錠さんは俳優としての活躍はもちろんのこと、バラエティ番組での姿も印象に残っており、かなりの強面ではあるのですがユーモアもあり、数多くいる俳優の中でも長く活躍し続けていた方でした。

その一方でプライベートでは様々なトラブルがあり、2013年の自宅全焼騒動のほかに、長男で俳優の宍戸開さん(ししど・かい 53歳)とは断絶状態で、原因は2010年12月に当時小学生の男の子がいる一般女性と結婚したものの、宍戸錠さんに一切報告しなかったことで関係が悪化したと言われています。

実際に火事発生後に週刊誌『女性セブン』の取材を受けた宍戸錠さんは、宍戸開さんとの不仲説について聞かれると「そうそう(笑い)」と答え、火事の翌日には開さんが駆け付けてくれたものの、「役に立たない奴だから」と語っていました。

今後について聞かれると、「多分、あの土地は売ることになると思うよ。(その前に)俺が死んだら土地は長女のところに行くだろ。他の奴(2人の息子)にやるつもりはないし、頼るつもりもない」と語り、子供3人には相続権があるはずという指摘に対しても「無い」と即答するなどしていました。

あの火事から今年で7年、宍戸開さんら家族との関係はどうなっているのかは定かではありませんが、宍戸錠さんが亡くなり、今後遺産などを巡って何かトラブルが勃発しないことを願うばかりです。

<↓の画像は、宍戸錠さんと長男・宍戸開さんの写真(1997年撮影)>

宍戸錠さんは火事が発生後にメディアへの露出が減少していましたが、2018年には『BRUTUS』、2019年には『週刊朝日』のインタビュー取材に応じており、これまでの俳優人生を振り返ってやり残したことを聞かれると、「人生を振り返って満足かどうかなんて、まだ死んだわけじゃないから、それはわからないな。けど、夢があるんだ。それは、90歳で殺し屋の役をやること。俺は、殺し屋を演じることにずっとこだわってきた。最後に出る作品で、殺し屋をやりたい。」と答えていました。

<↓の画像は、昨年『週刊朝日』の取材に応じた宍戸錠さんの写真>

しかし、それが実現することなく21日に亡くなられてしまったわけですが、昨年12月には宍戸錠さんと同じく『くいしん坊!万才』のリポーターを務めるなど、バラエティ番組でも活躍していた同年代の梅宮辰夫さん(享年81)が亡くなるなど、昭和を代表する大物俳優たちが相次いでこの世を去っており、非常に寂しい限りではあるものの、これからあの世でゆっくり休んでもらいたいです。

宍戸錠さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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