大物司会者・大橋巨泉が急性呼吸不全で死去。長いガン闘病の末、永六輔の後を追うように82歳で亡くなる
司会者などとして活躍していたタレントで、元国会議員の大橋巨泉さん(本名=大橋克巳)が12日21時29分に、急性呼吸不全のため入院先の千葉県内の病院で亡くなられていたことが20日明らかとなりました。82歳でした。
通夜・葬儀はすでに親族のみで済ませており、後日「大橋巨泉を忍ぶ会」を開く予定とのことです。
巨泉さんは2013年11月にステージ4aの中咽頭ガンを発症し、その後も2014年にはリンパ節のガン、2015年には肺ガンとリンパ節のガン、今年2月に左鼻腔内のガンを発症し、これまでに3回のガン手術、4回の放射線治療を受けているのですが、所属事務所『オーケープロダクション』の発表によると、昨年11月に発症した腸閉塞とその手術によって体重が激減して衰弱、今年4月に在宅介護の医療機関から受けたモルヒネ系鎮痛剤の誤投与によって極端に体力が減退し、4月11日に緊急入院。
5月下旬には病院側のすすめで集中治療室に入っていましたが、12日21時29分に亡くなりました。
大橋さんが12日に亡くなったという一報は、20日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)で伝えられ、師弟関係にあったというキャスターの小倉智昭さんは番組内で、「巨泉さんがいなかったら、僕は『とくダネ!』の司会をやってることもなかった。本当に僕の師匠だった」「覚悟はしてたけど、まさか、こんなに早く別れが来るとは思わなかった…」「亡くなったと聞いてうろたえました」と神妙にコメントし、18日に執り行われた通夜に小倉さんも参列したといいます。
巨泉さんの最後の姿について、「本当に細くなっちゃって、巨泉さんのおもかげなかったですけど、最後のお別れだったので長年のお礼を言って、ありがとうございましたと話しかけてきました」と語っていました。
巨泉さんは週刊誌『週刊現代』で20年以上にわたって執筆していたコラムを6月27日発売号をもって最終回とし、「いつまで生きられるか分からない」といって最近の病状を記しており、そこで巨泉さんは「車いすで外に出れば、すぐに高熱を出す始末で何もできない」「劇的に回復することはなさそうだ」と記し、一部スポーツ紙の取材に対して関係者も巨泉さんの容体について、「今日、明日、どうこうなるということではないが、かなり悪い。もう体力がない。でも何とか頑張っている」と語っていました。
大橋さんは早稲田大学政経学部に在学中から、当時ブームだったモダンジャズ・コンサートの司会者として活躍し、大学中退後にジャズ評論家、放送作家と活動の幅を広げていきテレビ司会者に転身。
『巨泉・前武のゲバゲバ90分!!』、『11PM』(ともに日本テレビ系)、『クイズダービー』、『世界まるごとHOWマッチ』(ともにTBS系)など、数多くの番組で司会を務め、軽妙なトークから人気を集めました。
1990年には、「56歳になったし、身を引いて司会業は長くやるものではない!」と言ってレギュラー番組を降板し、芸能界からセミリタイア。
その後は、1970年代から経営していた土産物店『オーケーギフトショップ』の経営に携わりながら、オーストラリア、ニュージーランド、カナダに住み、時折帰国してテレビ番組に出演。
2001年には民主党から立候補して比例代表で参院議員となったのですが、同9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生し、安全保障問題をめぐって当時民主党代表・鳩山由紀夫さんらと考え方の違いから対立し、わずか半年で議員辞職。
その後2005年に胃ガンを患い、その後もガンが様々な部位に転移していき、手術や治療を繰り返しながらも、様々な活動を行っていました。
そんな巨泉さんの訃報に対してネット上では、
- 永六輔さんに続き巨泉さんまで…ここ最近巨星が逝くニュースが多いな…。ご冥福をお祈りいたします。
- 完全に昭和の時代が終わってしまった…永さんに続いて巨泉さんまでご冥福お祈りします。
- クイズダービーや世界まるごとハウマッチ。懐かしい時代がまた遠くなりました。長い間お疲れ様でした。楽しい時代をありがとうございました。
- 世代も全然違うしファンでも何でも無いんだけど、小さい頃からテレビで見てた人が亡くなるのは何処か寂しいね
- ビートたけしに『こら!たけし!』なんて言える人ってこの人くらい。寂しいねぇ。
などのコメントが寄せられています。
7日には、巨泉さんと同学年の永六輔さんが亡くなっているのですが、それからわずか5日後に巨泉さんも亡くなってしまうとは…。
お2人は今年2月4日に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に揃ってゲスト出演しており、司会の黒柳徹子さんはお2人と同級生ということからショックが相当大きいかと思います。
6月27日に、巨泉さんが集中治療室に入っていることが各メディアによって報じられており、体重は激減しているといい、あまり状態は良くないとのことだったのである程度覚悟はしていたのですが、あの巨泉さんが亡くなってしまったというのは非常にショックですし、残念です。
大橋巨泉さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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涙が出てきた
ご冥福をお祈りいたします、
思想は相当偏ってたけどな。戦後民主主義をはき違えてた典型老人。これ位病気で苦しまないと割りに合わないよ。