大杉漣が急性心不全で急死。ぐるナイ・ゴチメンバーのナイナイ、国分太一ら悼む声続々。22日放送分が最後の出演、後任未定
俳優・大杉漣さん(おおすぎ・れん 本名=大杉孝 享年66)が21日午前3時53分に、急性心不全のため亡くなったことが同日夜に明らかとなり、仕事の共演者やファンらから悼(いた)む声が続々と寄せられています。
各報道によると、7日から放送がスタートしたドラマ『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』(テレビ東京 水曜21時54分)に出演中の大杉漣さんは、20日21時ごろまで共演者たちと千葉県富津市内などでドラマ撮影を行っていたそうで、普段と変わらない元気な様子で芝居していたといいます。
撮影終了後には共演者たちと食事し、その時にはお酒も飲んだそうなのですが、23時に宿泊先のホテルへ戻った後にお腹などの痛みに襲われ、大杉漣さんは『LINE』を使ってドラマ共演者たちに「具合が悪い」と訴えたそうで、異変に気づいた俳優・松重豊さんが千葉県内の病院までタクシーで付き添ったそうです。
その時はまだ意識もしっかりとしていたそうなのですが、搬送されてから3~4時間後に、『バイプレイヤーズ』に出演の光石研さん、田口トモロヲさん、遠藤憲一さんといった共演者や家族に見守られながら亡くなったとのことです。
<↓の画像は、『バイプレイヤーズ』出演者の写真>
『バイプレイヤーズ』は最終回(第5話)の途中まで撮影が行われており、21日には第3話が予定通り放送されたのですが、残りの第4話と第5話の放送は現在検討中とされています。
名脇役として数多くのドラマや映画に出演していた大杉漣さんは、4月期放送の吉高由里子さん主演ドラマ『正義のセ』(日本テレビ系 水曜22時)や、4月12日から上演の舞台『1984』への出演を予定(代役は後日発表)していたほか、亡くなった21日にはCM撮影を予定するなど精力的に活動していました。
また、バラエティ番組などにも積極的に出演し、昨年1月からは『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系 木曜19時58分)の人気企画「グルメチキンレース・ゴチになります!」にレギュラー出演し、レギュラー加入1年目ながら番組史上初めて、2週連続でピタリ賞(料理の注文金額が目標設定金額と同額だった場合に貰える賞)を出しました。
<↓の画像は、ぐるナイ・ゴチで2週連続のピタリ賞を獲得した大杉漣さんの写真>
2013年4月からは『大杉漣の漣ぽっ』(BSフジ 土曜17時)という旅バラエティ番組にも出演し、視聴者の間では気さくで朗らかな人柄が親しまれていました。
なお、ゴチに関しては22日放送の2時間スペシャル(12日に収録)が予定通り放送されるそうで、大杉漣さんが登場するのは今回が最後となっており、日本テレビ側は大杉さんの後任などについては未定としています。
そんな大杉漣さんがあまりにも突然亡くなってしまい、21日22時ごろに自宅前で報道陣の取材を受けた長男で写真家の大杉隼平さん(35)は「元気な状態から体調が急変してしまって…。急なことで頭の中の整理がつかない、本当にいないことが信じられない状況です」と話していたほか、最後に会った3日前には一緒に食事し、その時は特に変わりはなかったとし、持病を持っているわけでもなく、これまで病気もせずに元気だったと明かしています。
<↓の画像が、大杉漣さんと写真家の長男・大杉隼平さんのツーショット写真>
そして、大杉漣さんの訃報を受けて共演者らから追悼コメントが続々と寄せられており、ぐるナイ・ゴチで共演していたナインティナインの2人は、「突然の事で正直まだ受け止められていません。まだ信じられませんが…本当に残念です。ぐるナイでの大杉さんの包み込む優しさ、沢山の気遣いに感謝しかありません。本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」
とコメントしています。
大杉漣さんと共に昨年1月からレギュラーとして加わったお笑いタレント・渡辺直美さんは、「私みたいな若手芸人にも気さくにいつもお話ししてくださったり、あだ名で呼び合おうと緊張する私たちに提案してくださったり、とても優しい大先輩でした。突然の事で正直まだ受け止められていません。ご一緒にお仕事出来て光栄です。本当にありがとうございました。謹んで御悔み申し上げます」
とコメントしています。
昨年12月まで共演していたTOKIO・国分太一さんは、22日放送の情報番組『ビビット』(TBS系 月~金曜午前8時)に出演し、「いまだちょっと信じられないですね。ボク、バラエティ番組ではあったんですけど、2年間、大杉さんの隣で一緒に収録させてもらってたんですけど。カメラ回っていないところでも色々とお話をしていたので。最後に会ったのが去年の年末だったんですけど、その時でも元気なあの笑顔も忘れられないので。本当かなと思ってしまいますね。」「まだ信じられません。悲しいです」
と目を赤くしながら話していました。
ゴチの司会・進行を務めている元日本テレビでフリーの羽鳥慎一アナウンサーは、22日放送の『羽鳥慎一 モーニングショー』(テレビ朝日系 月~金曜午前8時)に出演し、「突然過ぎて、悲しみより驚きしかない」「このタイミングで大杉さんの訃報を伝えるとは思わないですし、本当に…ちょっと泣くまでいかない。よくわからない」
と話していました。
また、今年1月から新メンバーとして新たに加わったばかりの女優・橋本環奈さんは自身のツイッターを更新し、「大杉漣さん、本当にお世話になりました。突然の事でびっくりしています。いつも優しく温かく接して下さる漣さんに会えないと思うと、本当に寂しいです。心からの感謝と共にご冥福をお祈りします」
とコメントしています。
<↓の画像は、昨年のゴチ18レギュラーメンバーの写真>
この他にも、『バイプレイヤーズ』で共演していた俳優陣やプロデューサーからの追悼コメントがドラマの公式サイトに掲載されているほか、これまでに共演した吹越満さん、佐藤二朗さん、八嶋智人さん、野間口徹さん、伊勢谷友介さん、窪塚洋介さん、要潤さん、中田喜子さん、水野美紀さん、長澤奈央さん、木南晴夏さん、のんさん、美山加恋さんなど、数多くの方たちから死を悼む声が寄せられています。
<↓の画像は、『バイプレイヤーズ』公式サイトに掲載の追悼コメント>
大杉漣さんは1973年に劇団に入団して舞台デビューを果たし、しばらく舞台俳優として活動した後、1980年にピンク映画で映画俳優デビューを果たしました。
その後もしばらく日活ロマンポルノなどの作品に出演し演技も評価されていたものの、俳優としてなかなか芽が出ず、Vシネマなどに多数出演しながら収入を得るという時期が続いていたのですが、1993年(当時42歳)に公開された北野武監督・主演映画『ソラチネ』に出演し、この作品がきっかけで演技派俳優として評価され始めました。
その後は様々な作品で幅広い役柄を演じ、その姿から「300の顔を持つ男」「カメレオン」などとも呼ばれ、名脇役として一気に評価が上がり仕事は激増していき、昨年も10本以上の作品に出演しており、今年も複数の仕事が決まっていました。
大杉漣さんは40代以降にブレークしたことから遅咲きの名優とも呼ばれているのですが、大杉さんの演技は見ていて安心感があり、60代になっても若々しく、歳を重ねるごとに魅力的になっていっていると感じていた俳優の1人で、『バイプレイヤーズ』で楽しそうに演技をしている姿が頭に残っているため、66歳という若さで亡くなってしまったということが非常に残念ですし、まだ亡くなったことが信じられない部分がありますが、これからゆっくりと休んで欲しいと思います。
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