声優・田中敦子さん(たなか・あつこ)が、20日に急死したことが明らかになりました。61歳でした。
田中敦子さんの訃報は、息子で声優・田中光さんと所属事務所『マウスプロモーション』が伝え、事務所は公式サイトで、「病気療養中のところ薬石効なく令和6年8月20日永眠いたしました。ここに生前の御厚誼を深謝し謹んでご報告申し上げます。」
とし、死因となった病名は明らかにしていません。
また、田中光さんは自身のX(旧ツイッター)を更新し、田中敦子さんとの2ショット写真を添えて、「8月20日、私の実母であります声優 田中敦子が永眠いたしました。」「このような形で親子関係をお伝えすることとなりまして、非常に残念でなりません。本人の意向により具体的な病名は伏せさせていただきますが、約1年に及ぶ闘病生活も含め、真面目で凛々しく、ちょっぴりお茶目な、 田中敦子らしい人生だったように思います。こんなに自慢の母を持つことができ、本当に幸せです。最後になりますが、田中敦子が真摯に携わってきた作品を、田中敦子が愛情を注いできたキャラクターを、田中敦子という声優をどうか忘れないでください。尊敬する女優/声優であり、愛するお母さんへ愛を込めて」
と綴っています。
<↓の画像が、田中敦子さんと息子・田中光さんの写真>
田中敦子さんはフェリス女学院大学文学部を卒業後、一般企業で6年ほど働いた後に声優へと転身し、映画の吹き替えやアニメの声優を務めており、洋画の吹き替えではニコール・キッドマンさん、ジェニファー・ロペスさん等の声を担当。
アニメでは、『攻殻機動隊』シリーズの主人公・草薙素子の声を担当していたほか、『葬送のフリーレン』のフランメ、『呪術廻戦』の花御、『名探偵コナン』のメアリー・世良、『ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流』のリサリサ(エリザベス・ジョースター)、『BAYONETTA Bloody Fate』のベヨネッタ、『Fate』シリーズのキャスターなどを演じ、2019年度の『声優アワード』では山寺宏一さんと共に外国映画・ドラマ賞を受賞しました。
そんな田中敦子さんの突然の訃報にネット上では、
- 最近までアニメに出演してたし、これからもたくさん格好良いキャラを演じてほしかった…61歳は早すぎるよ…
- とてもショックです。もうあの声を聞く事ができないなんて。
どのアニメの登場人物も彼女が声優するだけで世界観が一気に高まり唯一無二の存在だったかと思います。少佐、安らかに。 - スレイプニルに続いてゴーゴンまで亡くなられてしまうなんて……。今年でいきなり冥府十神が八神になってしまうなんて悲しすぎます…
- 攻殻機動隊の新作アニメ制作が最近発表されたのに残念でならないです ご冥福をお祈りいたします
- 攻殻機動隊を見て以来ずっと好きな声優さん 強い女性といえばやっぱり少佐の声がピッタリだった まだまだその声を聞きたかった
などと、死を悼む声が相次いでいます。
田中敦子さんは今年も、アニメ『治癒魔法の間違った使い方』(ローズ役)、『勇気爆発バーンブレイバーン』(クーヌス役)、『烏は主を選ばない』(大紫の御前役)、『黒執事 -寄宿学校編-(フランシス・ミッドフォード役)など数多くの作品に出演し、5月には『攻殻機動隊』シリーズの新作テレビアニメが2026年に放送予定と発表されており、病気を患っていることは一切公表していなかっただけに、多くのファンからは驚きや悲しみの声が上がっています。
田中敦子さんのXを見てみると、7月7日に東京都知事選挙の投票に行ったことを報告していたのですが、その後は更新が停止していました。
また、2016年から出演している月2回配信のラジオ番組『純喫茶あねもねR』(文化放送Podcast)は、6月4日の配信回を最後に出演を休止していました。
<↓の画像は、6月4日配信『純喫茶あねもねR 183杯目』出演時の田中敦子さん(左)、井上喜久子さん、黒岩希未代さんの写真>
息子の田中光さんによれば、田中敦子さんは約1年前から闘病していたそうで、ガンなどを患っていたのか病名は伏せられているので詳細は不明ながら、61歳と若く、まだまだこれからの年齢で亡くなってしまったのは非常に残念です。
田中敦子さんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。