名脇役で知られる俳優・神山繁さん(こうやま・しげる)が3日、亡くなられていたことが明らかとなりました。87歳でした。
死因は「間質性肺炎」で、京都府内の自宅で亡くなられたとのことです。
神山さんが所属する芸能事務所『オフィス佐々木』が16日、公式サイト上で発表し明らかになったもので、16日に88歳(米寿)を迎えるはずだったものの、3日に穏やかに安らかに旅立ったそうです。
また、「葬式無用、戒名不要」と生前の本人の意思を尊重し、近親者のみで葬儀を執り行ったといいます。
海軍経理学校卒業の神山さんは、ホテル勤務や進駐軍の通訳などを経て、1952年に劇団『文学座』に入座。
1963年には同座を脱退して現代演劇協会『劇団雲』の設立に参加し、1965年からスタートした宇津井腱さん主演のドラマ『東京警備指令 ザ・ガードマン』(TBS系)に出演して人気を集めました。
その後1975年に『劇団雲』を脱退し、演劇集団『円』の結成に参加。
これまでに数多くのドラマや映画に出演しており、仲代達矢さん主演の映画『不毛地帯』、高倉健さん主演の『八甲田山』、リドリー・スコット監督の『ブラック・レイン』、織田裕二さん主演の『踊る大捜査線 The Movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』、北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』、木村拓哉さん主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系)などに出演していました。
そんな神山さんの突然の訃報に対してネット上では、
- テレビが普及して、画面でいつも活躍していた方が、去っていく…淋しいですね。
- いい俳優だった。もう87になられてたんですね。時代劇によく出られてた印象が強いです。
- 気難しい役や温和な性格の役もできて、会社トップや警察官僚などの役もハマってたな…。特に踊る大捜査線での長さんとのシーンが一番好きです。
- 神山さんは本当に名わき役でした。87歳では仕方ないですね。ご冥福をお祈り申し上げます。
- 悪役であれ正義側であれ、ボスを演じられる独特の存在感。主役ではないが、作品に重しを加えられる稀有な役者さんだった
などのコメントが寄せられています。
神山さんは、ドラマや映画などで主演を務めることはほとんど無かったものの、デビューから晩年まで様々な作品で印象に残る脇役を演じ、名脇役として高く評価されています。
神山さんは2015年までドラマや映画に出演していたものの、昨年頃から俳優としての仕事は行っていなかったようで、体調はあまり良くなかったのかもしれませんが、つい最近までこれまでと変わらず元気な姿をみせていたことから突然の訃報には驚きました。
87歳ということから寿命ではあるのですが、神山さんの演技をもう見ることが出来ないというのは非常に残念です。
神山繁さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。