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元関脇・寺尾が死去、死因は不整脈か。阿鼻の師匠が入院し帰らぬ人に。井筒3兄弟の三男もこの世を去る

元寺尾・錣山親方が60歳で急死。心臓の持病・不整脈で容体急変し亡くなる。兄2人も相次ぎ病死し…驚きや悲しみの声

元関脇・寺尾の錣山瑛一親方(しころやま・えいいち 本名=福薗好文 ふくぞの・よしふみ)が、17日20時27分に入院先の病院で亡くなりました。60歳でした。

錣山親方は不整脈など心臓に持病を抱え、近年は入退院を繰り返し、約3ヶ月前から入院し先月の九州場所も全休していました。

各メディアの報道によれば、錣山親方は9月23日から不整脈により東京都内の病院に入院し、最近は症状が落ち着きつつあったものの、16日夕方に不整脈で容体が急変し危篤状態となり、弟子の小結・阿炎関らに見守られながら、17日夜に息を引き取ったとのことです。

<↓の画像は、2017年撮影の阿炎関と錣山親方の写真>

錣山親方は元々細身で、現役時代の最高体重は116キロ(身長185センチ)と小柄でしたが、今年に入って体重が70キロ前後まで落ちていたといい、2018年の『日本相撲協会』の役員候補選挙では改革を目指し、時津風一門から離脱して無所属で副理事選に出馬するも落選となり、それ以降は飲酒量が増えて不整脈が悪化し、心臓にペースメーカーを付けて協会の要職からは外れ、これまで入退院を繰り返しながら錣山部屋の親方を務め、NHKの大相撲中継で解説もしていました。

<↓の画像は、今年2月時点での錣山親方の写真>

そんな錣山親方の突然の訃報を受けてネット上では、

などの声が上がっています。

錣山親方は、現役時代に“もろ差し名人”と言われた元関脇・鶴ヶ嶺昭男さん(つるがみね・あきお 本名=福薗昭男 享年77)の三男で、長男の元十両・鶴嶺山宝一さん(かくれいざん・ほういち 本名=福薗好政 享年60)、次男の元関脇・逆鉾昭廣さん(さかほこ・あきひろ 本名=福薗好昭 享年58)に続いて、父親が親方を務めていた井筒部屋に入門し、1979年に初土俵を踏みました。

<↓の画像は、1984年撮影の親子4人の写真>

食べても太らない体質によって他の力士と比べて小柄ながらも、その体型を活かした相撲で関脇まで昇進し、横綱にも勝つほどの実力を持ち、2002年に現役を引退するまで活躍を続け、引退後は年寄・錣山を襲名して2004年に錣山部屋を創設し、阿炎関、豊真将関らを育てました。

しかし、持病の不整脈により2015年に検査入院し、その際に次兄の逆鉾昭廣さんは錣山親方の持病について「心臓が肥大気味なのは間違いない。稽古していたから」などと、現役時代の稽古が心臓に大きな負担をかけていたと語っていました。

当時このように語っていた逆鉾昭廣さんも2019年に、糖尿病の悪化で検査を受けたところ膵臓(すいぞう)ガンが発覚し、入院から約1ヶ月後に容体が急変し58歳の若さで急死しました。

2020年3月には、心臓に持病を抱えていた長兄の鶴嶺山宝一さんが急性心不全により60歳で急死し、兄弟を相次いで亡くした錣山親方は「ぽつんと1人残されてしまった。寂しいし辛い。遺影を見ながら兄弟3人で酒を飲んだ」と、辛い心境を吐露していました。

そして、錣山親方も60歳という若さで亡くなり、不整脈によって入退院を繰り返し、そして年々痩せ細っていたことから体調が芳しくないというのは明らかでしたが、まだ還暦で今後少しずつ体調を戻して、再び元気な姿を見せてほしいと思っていただけに残念でなりません。

錣山親方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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