「ヴィジュアル四天王」とも呼ばれたヴィジュアル系ロックバンド『La’cryma Christi(ラクリマ・クリスティー)』の元ギタリスト・KOJIさんが、49歳の若さで亡くなられたことが分かりました。
KOJIさんの死因は闘病を公表していた「食道ガン」で、15日に亡くなったとのことです。
<↓の画像が、亡くなったKOJIさんの写真>
KOJIさんの訃報は、2018年結成のユニット『ALICE IN MENSWEAR(アリスインメンズウェア)』の公式サイトでボーカルのmichiさんが伝えており、「令和4年4月15日、食道ガンにより49歳で永眠いたしました。(中略)私は最期の瞬間を看取ることは叶いませんでしたが、ご親族にあたたかく見守られながら、眠るよう安らかに旅立ったそうです。葬儀は本人とご遺族のご意向により、家族葬にてしめやかに執り行われました。」
としています。
続けて、「病気の告知を受けてからも、決してギタリストとしての誇りを失わず、強く美しく闘い抜く姿を、毎日私に示してくれていました。(中略)今は闘いから解放されKOJIは旅立ちましたが、その気高い精神は、これからもずっと皆さんと私の中に在り続け、これからもずっと変わらず導き続けてくれると確信しています。」
と綴っています。
また、『ALICE IN MENSWEAR』の今後については、「活動を止めるつもりはありませんが、今後の活動は必然的に、これまでのようなスピード感とは行かないかもしれません。進化や変化、個人活動との並行なども行わなければならないかもしれません。それでも私は、常にピカピカの希望を追いかけ、ファンの皆さん、そしてKOJIがワクワクしてくれるような挑戦を続けて参ります。KOJIとの青春であり、そして二人のライフワークであるこのALICE IN MENSWEARという屋号を、力の限り継続して守って行く所存です。」
と、活動継続の意向を明かしています。
そして、元ラクリマクリスティー・KOJIさんの突然の訃報を受けてネット上では、
- 初めて買ったCDがラクリマだった KOJIファンだったからすごくショック
- きっついな…今でもカラオケでよくwithout youとかforestとか歌うよ ご病気なのは知ってたけど、しんどい どうぞ安らかに
- 手術成功したって話しか知らなかったからすごくびっくりした。曲も聴いててし、事務所のライブも行ってたからすごくショックだな。
- 回復してるみたいなことを聞いてたからめっちゃ悲しい。お悔やみ申し上げます。
- 体調が気になって近況を調べたら、余り思わしくない状況なのを公表して且つ音楽活動に前向きな事を知ったのが最近のことでした。
昔ラクリマのライブも沢山行ったので今とても悲しいです。
などと、死を悼む声が相次いでいます。
KOJIさんは2005年にラクリマクリスティーを脱退し、間もなく『PIERROT(ピエロ)』のギタリスト・潤さん等と新たなバンド『ALvino(アルヴィノ)』を結成、同バンドでもメジャーデビューを果たしました。
また、KOJIさんは『THE ALFEE』のギタリスト・高見沢俊彦さんのライブ、レコーディングにサポートで参加し、ALvinoの活動を停止した2018年にALICE IN MENSWEARを結成、精力的に音楽活動を続けていました。
そうした中で2020年5月ごろから、食べ物を飲み込みにくい等の違和感を感じ、病院で胃カメラ検査を受けた結果、食道ガンが発覚し、同9月に摘出手術を受けて無事成功しました。
KOJIさんはその後も闘病生活を続け、今年2月に現在の病状を報告し、2021年に主治医から「身体の複数箇所にガンの転移が見られる」と告げられたこと、それから転院をしながら様々な治療を試し、夏に受けた放射線治療で脳と胸膜に転移していたガンの進行は止まったとしながら、非常に厳しい状態にあることを示唆していました。
そうした状態にありながらもKOJIさんは前を向き、SNSの更新を続けており、3月にはユニット結成3周年、自身の生誕を記念した配信ライブを4月17日に開催し、KOJIさんは演奏には参加しないものの、公演終了後のトークセッションには参加する予定と発表されていました。
その後3月16日に更新したツイッターでは、「今日はmichi.と共にライブに向けて大事なプロジェクトをスタートさせる。お互いにクリエイティブな事が大好きだからめちゃ楽しみ!順調に進めるぞ!!」
と綴っていましたが、それから2日後の投稿を最後に更新が停止していました。
2月時点での病状報告で、かなり深刻な病状であることを察することができたものの、今後も音楽を続けていくために前を向き、新たな挑戦をしようとしていた中で、49歳という若さで亡くなってしまったのは非常に残念です。
KOJIさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。