ドラマ『半沢直樹』(TBS系)などに出演の俳優・河野洋一郎さん(こうの・よういちろう)が、4月24日に急死していたことが明らかになりました。60歳でした。
所属劇団『南河内万歳一座』は公式サイトなどで、河野洋一郎さんの訃報を伝えており、「昨年の12月、肝臓を患い一週間の加療と検査を行ったと本人から連絡がありました。その後、治療と静養に専念しておりましたが、先週の土曜日、4月24日に肝硬変で救急搬送先の病院で、その日のうちに亡くなられたそうです。御家族の話しでは、苦しむことなく、安らかな最後であったそうです。」
と、死因は「肝硬変(かんこうへん)」だったと明かしています。
<↓の画像は、肝硬変で亡くなった河野洋一郎さんの写真>
葬儀は密葬にて執り行われ、後日お別れ会などを行うことも考えているとのことですが、コロナ禍であるため現時点では具体的な日程などは決まっていないそうです。
<↓の画像は、『南河内万歳一座』のコメント全文の写真>
河野洋一郎さんは京都出身で1960年4月30日に生まれ、大阪芸術大学芸術学部へ進学後、1980年に舞台芸術学科の有志たちで劇団『南河内万歳一座』を旗揚げし、国内だけでなく韓国や中国などでも公演を行っていました。
舞台だけでなく数多くのドラマや映画にも出演し、これまでに出演したドラマは『すずらん』『科捜研の女』『池袋ウエストゲートパーク』『HERO』『暴れん坊将軍』『八重の桜』『半沢直樹』『花咲舞が黙ってない』『ストロベリーナイト・サーガ』『緊急取調室』、映画『シン・ゴジラ』『罪の声』『エイプリルフールズ』『ごくせん THE MOVIE』『アンフェア The answer』『ガラスの脳』など、出演作品は100本以上に上り、バイプレーヤーとして活躍していました。
そんな河野洋一郎さんが肝硬変で急死していたことが明らかとなり、突然の訃報に対してネット上では、
- 大好きな、大好きな、役者さんでした。また舞台でお目にかかれるのを楽しみにしていたのに。。。私と同じ歳。残念でなりません。合掌。
- なんですか?これ冗談ですか?ジローさん嘘でしょ?信じられません。ちょっと時間必要です。
- お顔は知ってるけど、お名前までは知らなかった。警察とか大企業とかの悪いお偉いさん、ってイメージが強いかな。60歳か…まだまだお若いね。合掌。
- 私の父も肝硬変で亡くなった。アルコール=肝硬変と勘違いされるけど、父は酒は1滴も飲めなかった。仕事の疲れやストレスも関係しているって
- 肝硬変って診断されてから亡くなるまで割と早い。肝臓は沈黙の臓器って言われるぐらいなので気を付けないと。
- アルコール性なのか、そうでないのか(ウイルス性など)気になるところ。
それにしても、まだ60歳、働き盛りという感じの年齢ですよね。残念です。ご冥福をお祈りいたします。 - 小劇場がブームだった頃、タイニィアリスという劇場で、初めて南河内万歳一座を観ました。熱気があって、素晴らしいお芝居でした。
その中心、看板役者で男臭くてもセンチメンタルな内面をしっかり出す役者さんでした。
テレビでもいい味を出していましたが、なんと言っても舞台役者。小劇場ブームを支えた一人だったと思います。
『赤い夕陽のでんでけ伝』での主役「アキラ(小林旭風の役どころでした)」、とってもかっこよかったです。まだまだ舞台で活躍する姿を見たかったです・・・
などと、早すぎる死を悼む声が上がっています。
11日には、俳優・隆大介さん(りゅう・だいすけ 本名=張明男)が、「頭蓋内出血」によって64歳の若さで亡くなっており、脇役ながら個性的な演技で存在感を発揮していた方の訃報が続いています。
<↓の画像は、11日に亡くなった隆大介さんの写真>
左は2018年撮影、右は1990年放送のNHK大河ドラマ『翔ぶが如く』出演時
河野洋一郎さんはドラマや映画に、主役ではなく脇役で登場することが多かった方ですが、舞台で培った演技力でバイプレーヤーとして活躍し、最近まで数多くの作品に起用されており、まだまだこれからという年齢で亡くなられてしまったのは残念でなりません。
『南河内万歳一座』の発表によれば、死因は肝硬変とのことですが、この病気は長期にわたって肝臓に慢性的な炎症が起こることで、肝臓の細胞が破壊と修復を繰り返し、かさぶたのような物質ができることで肝機能が低下し、細胞の構造が破壊されている状態を指します。
発症の原因は、ウイルス性、アルコール性、非アルコール性、自己免疫性などがあり、患者の8割近くは肝炎ウイルスによる感染とされています。
肝硬変によって硬化した肝臓は基本的には元に戻らず、症状が進行することによって肝臓ガンを発症するリスクが高まるほか、肝不全を発症して死に至ることもあります。
河野洋一郎さんが肝硬変を発症した原因は、アルコールの過剰摂取なのか、それとも肝炎ウイルスに感染したのか、またはそれ以外なのか詳細は不明ですが、もっと早くに検査を受け、治療を行っていれば助かっていたかもしれないと思うと、余計に残念な気持ちになりますね…。
河野洋一郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。