現代の落語会を代表する落語家の1人である3代目・桂米朝さん(本名=中川清)が、19日19時41分に肺炎のため亡くなられていたことが明らかとなりました。89歳でした。
米朝さんは2013年8月に肺炎を患って入院、その後体調が回復して同10月に退院し、昨年9月には、長男で5代目・桂米團治さん(本名=中川明 56歳)が米朝さんの近況について「年々、口数はさすがに少なくなってきておりますが、変わりなく過ごしております」と明かしていました。
米朝さんは、1996年に落語会から2人目の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、2009年には演芸会で初の文化勲章受章者となっていました。
- 桂米朝「地獄八景亡者戯」動画(YouTube)
- 桂米朝「始末の極意」動画(YouTube)
これにネットでは、
- 優しい語り口調がとても好きでした。お怪我をされてからはあまりテレビに出ていなかったので心配しておりましたが・・・
- ついに来るべき時が来てしまったという思いです。100歳までは大丈夫だと信じてたのに・・・。89歳は、師匠には早すぎます。師匠の「一文笛」は最高でした。安らかなご冥福をお祈りするばかりです。天国で、弟子の枝雀兄さんと一杯やってください。ありがとうございました。
- 品の良い、粋な方という印象でした。ご冥福をお祈り申し上げます。
- もう高齢なのでいつかはと思っていましたが・・・・残念です
- 偉大なる米朝師匠。今までありがとうございました。
などのコメントがありました。
昨年6月に、妻で元女優の中川絹子さん(享年88)が心不全で亡くなっており、米團治さんが「さすがの米朝も泣いてましたね。感情を表に出さない人なんですが」と米朝さんが大きなショックを受けていることを明かしていました。
パートナーに先立たれると急に元気が無くなり、後を追うように亡くなるケースはよくありますが、一時期は元気になっていたものの、やはり心にぽっかりと穴が空いた状態となってしまっていたのかもしれませんね…。
落語界だけでなく、日本の宝である方が亡くなり非常に残念ですが、これからゆっくりと休んでほしいと思います。
桂米朝さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。