8日に急死した女優・歌手の中山美穂さん（享年54）の死因が特定され、所属事務所『ビッグアップル』が8日に検死結果を発表しました。
ビッグアップルは中山美穂さんの公式サイトを更新し、【中山美穂の検死結果についてのご報告】と題して、「検死の結果、事件性はないことが確認されました。また、死因は入浴中に起きた不慮の事故によるものと判明いたしました。」
と報告しています。
また、遺族や関係者のプライバシーを尊重するため取材を控えてほしいと呼び掛け、葬儀の日時や場所は非公表とし、後日改めてお別れの場を設けることを検討しているとのことです。
『スポーツニッポン』（スポニチ）の取材に捜査関係者は、「入浴中に不慮の事故で溺れて亡くなったという結果です」
と、中山美穂さんの死因は「溺死」だったとしています。
中山美穂さんの死因が、入浴中の事故死だったと発表されネット上では、
- 不慮の事故だろうがなんだろうが、大好きだった「中山美穂」がもうこの世にいないという現実が悲しすぎる。
- 不慮の事故と言うことは心不全やヒートショックなどではなく、眠ってしまい溺死したと言うことでしょうか。まだ若いのに気の毒です。
- 知人の娘さんがお風呂場の事故で亡くなってしまいました。中学生でした。年齢関係なく、お風呂場は転倒、ヒートショック、溺れるなど様々な危険があります。
特に冬場は事故が多いそうです。自宅のお風呂だからと油断せず使用しなくてはと改めて思いました。 - お風呂での事故はヒートショックの他にも結構多く発生してる。お酒を飲んだ後でお風呂に入ったのかは分かりませんが、疲れが溜まってたりで睡魔に襲われ、そのまま眠ってしまい溺死してしまった可能性もある
- 不慮の事故だなんて…失った存在の大きさに心がついていけない…
デビュー当時から最近の映像がニュースで流れてきましたが、とても輝いていて、これから先もまだまだ活躍していただきたかったです。悔しいですね…
などの声が上がっています。
各報道によると、中山美穂さんは6日に大阪でクリスマスコンサートを開催予定で、同日午前9時にJR品川駅で事務所関係者と待ち合わせしていましたが、時間になっても姿を現さず、連絡も取れなかったといいます。
それを不審に思い、東京・恵比寿の自宅へ向かうと鍵がかかった状態だったため、合鍵を持つ中山美穂さんの知人を呼んで部屋に入って探したところ、浴槽内に座り前かがみの状態になっているところを発見し、6日正午過ぎに駆けつけた医師によって死亡が確認されたとのことでした。
捜査関係者によれば、室内からはクスリなどを飲んだ形跡や遺書などは見つかっておらず、目立った外傷も無く、玄関には鍵がかかっていたことから、警察は自殺の可能性や事件性はないと見て、ヒートショックや溺死の可能性を含めて死因を調べているとのことでした。
『スポーツニッポン』（スポニチ）の取材によると、中山美穂さんは6日午前2時半ごろに、仕事に関するメールをスタッフに送信し、午前7時ごろにスタッフがLINEで返事を送ったものの、その時点で既読がつかなかったといいます。
5日夜の時点では特に変わった様子はなかったようで、中山美穂さんと事務所スタッフの最後のやり取りは5日23時ごろだったといい、現場に急行した事務所関係者はスポニチの取材に「5日の夜、今月15日のライブ後の打ち上げをどこでやろうかと、楽しそうにスタッフに連絡してきた」と話したとしています。
中山美穂さんと親交が深かったミュージシャン・俳優で、ファンクロックバンド『FLYING KIDS』のボーカル・浜崎貴司さん(59)もX（旧ツイッター）を更新し、5日19時ごろまでクリスマスコンサートについてLINEでやり取りしていたことを明かし、「ライブ前の体調管理の難しさを二人で話し合いました。彼女は人に会うのを制限するほど体に気を遣っているとのことでした。（中略）とにかく前日の夜までごく普通に、翌日のライブに向けて準備していたようです。このことはお伝えしておくべきかと思い記しました。」
と綴っていました。
『東京スポーツ（東スポ）』が中山美穂さんの20年来の友人に取材したところ、友人は年末にフランス・パリから帰国予定で、帰ったら会おうと約束していたといい、「美穂さんは『健康だけが取り柄』ってよく言ってました。持病とか無いと思います」とも話したとしています。
また、中山美穂さんは今後も複数の仕事を抱えていたことも明らかになっており、来年に女優・歌手デビュー40周年を迎え、今月には大阪・東京・横浜でクリスマスコンサート、来年4月からは全国ツアーを控えていました。
女優業では、来年1月期放送の香取慎吾さん主演ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』（フジテレビ系 木曜22時）に出演予定で、今月から撮影に参加していたほか、TOKIO・松岡昌宏さん主演の『家政夫のミタゾノ 第7シーズン』（テレビ朝日系 火曜21時）へのゲスト出演も予定していたそうです。
このように多くの仕事を抱えていた中山美穂さんが急死し、解剖の結果死因は入浴中の事故死だったとのことですが、お風呂に入る前に飲酒していたのではないかとの憶測も飛び交っています。
そうした憶測が飛び交っている理由は、中山美穂さんが大のお酒好きだったことを複数のメディアが伝えているためで、週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』の記事では芸能プロダクション関係者が、「最近はずっと眠れなくて、朝方まで飲んでいると聞いていた」と明かしたとしています。
しかし、中山美穂さんが亡くなる前に飲酒していたという確かな情報はありません。
入浴中の事故死は毎年11月～4月にかけて多発していて、厚生労働省が2021年に発表したデータによると、入浴中の事故死は交通事故死の約1.5倍でした。
また、東京都監察医務院が2022年に発表したデータによれば、入浴中の死亡件数は1,704件で、年齢別では19歳以下が2件、20～29歳は9件、30～39歳は9件、40～49歳は25件、50～59歳は60件、60～69歳は149件、70～79歳は447件、80歳以上は1,003件となっています。
入浴中の死亡で最も多いのは病死ですが溺死も多く、急激な温度変化で血圧が大きく変動し、それによって意識を失って溺死に繋がるとのことです。
中山美穂さんも深夜から朝方に入浴し、ヒートショックなどを起こして入浴中に意識を失い、溺死した可能性などが考えられますが、中山さんはデビュー40周年に向けて、仕事にとても意欲的だったとも報じられており、約2年半ぶりとなる連ドラ出演なども控えていたなかで、このような形で54歳という若さで亡くなってしまったのは本当に残念です。
中山美穂さんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。