兄弟コンビ『ミキ』の伯父としても知られる元人気お笑いタレント・上岡龍太郎さん(本名=小林龍太郎)が、5月19日に亡くなられていたことが分かりました。81歳でした。
上岡龍太郎さんの訃報は、芸能界引退後の窓口となっていた『株式会社 米朝事務所』が2日に発表し、5月19日に大阪府内の病院で亡くなったといい、死因は「肺ガンと間質性肺炎」とのことです。
本人の強い意向から、ごく限られた身内で葬儀・告別式を執り行い、お別れの会などは固辞しているとしています。
上岡龍太郎さんの長男で映画監督・小林聖太郎さん(52)がコメントを寄せ、「お世話になった方々にも突然のお知らせとなってしまったことを深くお詫びいたします。昨年秋頃、積極的治療の術がなく本人も延命を求めていない、と知らされた時に少しは覚悟しておりましたが、あれよあれよという急展開で母も私もまだ気持が追いついていない状態です。とにかく矛盾の塊のような人でした。父と子なんてそんなものかもしれませんが、本心を窺い知ることは死ぬまでついに叶わなかったような気もします。弱みを見せず格好つけて口先三寸……。運と縁に恵まれて勝ち逃げできた幸せな人生だったと思います。縁を授けてくださった皆様方に深く感謝いたします。」
としています。
そして、上岡龍太郎さんの訃報を受けてネット上では、
- タバコに起因する病気かな
- 死因が肺癌と間質性肺炎ならザ・ベビースモーカーだったんだろうね
- 上岡さんあっちの世界でもたんたんとやってください、お疲れ様でした
- この方は厳しいことを言う時でも品があったよな。だから聞いてても不快に感じない。もっとテレビで見たかったなあ。
- たかじん紳助さんま鶴瓶らが頭上がらないくらいの超大物やな あの話術はホンマに天才
- キレイに引退し、キレイに旅立ったんやな。ご家族のコメントに上岡スピリットがしっかり受け継がれていることがにじみ出て余計感傷的になってしまった。
- 弱みを見せず格好つけて口先三寸 運と縁に恵まれて勝ち逃げ
上岡龍太郎に対する一番辛辣なコメントが家族からってのは面白い - 結構なヘビースモーカーだったな…マラソン始めるくらいからすっぱり止めててすごいと思ったけど
芸能界引退も宣言通りで大変潔く、芯が勁かったんだろうな お笑い芸人じゃトップクラスで頭良くて特につるべとは相乗効果すごくて大いに笑わせてもらったわ
などの声が上がっています。
上岡龍太郎さんは1960年に、「横山パンチ」の芸名で横山ノックさん等と共に『漫画トリオ』としてデビュー、1968年にトリオ解散後は京都大学出身の弁護士だった父親の旧姓を取り、芸名を「上岡龍太郎」に改名し、1970年代以降はラジオ・テレビで数多くのレギュラー番組を持ち、関西を代表する人気タレントとなりました。
<↓の画像は、漫画トリオ時代の青芝フックさん、横山ノックさん、上岡龍太郎さんの写真>
主な代表番組は、『ラブアタック!』『花の新婚!カンピューター作戦』『鶴瓶上岡パペポTV』『探偵!ナイトスクープ』『上岡龍太郎にはダマされないぞ!』などで、司会者として活躍を続けていました。
しかし、1997年放送の『パペポTV』で、「2000年に芸能界デビュー40周年を迎える。ボクの芸は20世紀で終わり。21世紀には新しい人生を歩みたい」
と芸能界引退を宣言し、その通り潔く芸能界を引退しました。
芸能界引退後は表舞台に姿を現すことはほとんどありませんでしたが、親交が深い芸人や落語家のパーティーや冠婚葬祭等に出席し、2015年に桂米朝さんの葬儀に参列した際にはマスコミの取材に応じていました。
<↓の画像は、2016年撮影の上岡龍太郎さんの写真>
そんな上岡龍太郎さんは、歯に衣着せぬ切れ味鋭いトーク、巧みな話芸で多くの芸人たちからも尊敬されていた方で、近年では『メイプル超合金』のカズレーザーさんが「神様的存在」として上岡さんを挙げていました。
そんな上岡龍太郎さんは芸能界引退後も、テレビ番組などで話題に上がることがありましたが、これまで病気を患っているという話は特に無く、少し前まで変わらず元気な姿を見せていただけに突然の訃報には驚きましたし、残念でなりません。
上岡龍太郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。