人気アニメ『ルパン三世』で石川五ェ門の声を担当していた声優・俳優の井上真樹夫さん(いのうえ・まきお 本名=井上孝夫)が、11月29日に持病の「狭心症」の悪化で亡くなられていたことが分かりました。80歳でした。
所属事務所『青二プロダクション』が2日に公式サイトを更新し、「弊社所属俳優 井上真樹夫 儀(享年81)が、令和元年11月29日、持病の狭心症悪化のため永眠いたしました。生前、皆様から頂きました御厚誼に心より深謝いたします。」
と訃報を伝えており、誕生日の前日に亡くなったことが明らかにされました。
井上真樹夫さんは16歳のころからテレビドラマに出演するなど役者活動を始め、その後声優活動も行い、アニメ『巨人の星』で主人公・星飛雄馬のライバル・花形満役を演じ、その後も『アタックNo.1』『デビルマン』『グレートマジンガー』『ゲッターロボ』『勇者ライディーン』『キャンディ・キャンディ』等様々な人気作に出演し、1977年から『ルパン三世』で石川五ェ門の2代目声優を務めていました。
井上真樹夫さんは、2010年2月放送のTVスペシャルシリーズ21作目『ルパン三世 the Last Job』まで石川五ェ門の声を担当し、2011年に行われたアニメ『ルパン三世』の声優陣交代によって石川五ェ門は浪川大輔さんが担当することになりましたが、井上さんは『ルパン三世』を降板後も、人気ゲーム『キングダム ハーツ』シリーズでマスター・エラクゥス役を演じるなどしており、今年リリースの『キングダムハーツ3』や『スーパーロボット大戦T』にも出演していました。
また、俳優として2010年以降にドラマ『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』、『家族狩り』、『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』、『IQ246~華麗なる事件簿~』などに出演していました。
井上真樹夫さんは亡くなる5日前まで自身のツイッターを更新するなどしており、11月に行った講演会などでも元気そうな姿を見せていました。
<↓の画像が、11月に撮影された井上真樹夫さんの写真>
しかし、持病の狭心症が悪化して亡くなられていたことが明らかにされ、突然の訃報に対してネット上では、
- マジかって声が出た…
- うわ、すごいショックだわ…
- うおお…マジか…ハーロック…
- 亡くなる前にスパロボでハーロックの収録できたのは不幸中の幸いか…
- あぁ、五右衛門やハーロックのカッコいい、あの声は新しく聞くことは無いのですね。思い出ありがとうございました。合掌
- また、詰まらぬものを斬ってしまった。最高でした。
子供にも大人にも沢山の楽しみを、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。 - こういう渋くて格好いい声の声優って今の若手でいないよなぁ。地声からして違うから食事とか生活環境の違いなのかな
などと死を悼む声が上がっています。
石川五ェ門の初代声優を務めた大塚周夫さんは、約5年前の2015年1月に85歳で亡くなり、今年4月には『ルパン三世』の原作者であるモンキー・パンチさんが81歳で亡くなりました。
また、銭形警部を担当の納谷悟朗さんは2013年3月に83歳で亡くなるなど、『ルパン三世』に携わってきた方々も年齢を重ねて相次いでこの世を去っており、初期から『ルパン三世』に携わっている方は、現在も次元大介役を演じている小林清志さん(86)のみとなっています。
井上真樹夫さんもすでに80歳を超えており、亡くなってしまうのは仕方がないことだとは分かりつつも、耳に残っているあの2枚目な声を今後新たに聞くことができないというのは非常に残念ですし、寂しいものがあります。
井上真樹夫さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。