小説家・動物研究家で“ムツゴロウ”の愛称で親しまれていた畑正憲さん(はた・まさのり)が、5日に亡くなられてたことが分かりました。87歳でした。
各報道によると、畑正憲さんは5日17時53分に北海道中標津町の病院で息を引き取り、死因は「心筋梗塞」とのことです。
畑正憲さんは2017年10月に心筋梗塞で緊急入院し、手術を受けて以降も入退院を繰り返していたそうで、この1週間で容態が急変して5日に病院に搬送されて亡くなったといいます。
そして、“ムツゴロウ”こと畑正憲さんの訃報を受けてネット上では、
- うわ~ムツゴロウとゆかいな仲間たち好きだったなぁ
- 時代の人がどんどん亡くなっていく
- ユニークな人だったな、お疲れ様でした
- まだ存命だったのか ご冥福を合掌
- ムツゴロウさんヘビースモーカーって聞いてたけど87歳まで生きられたら大往生だよなあ
- 東大卒で麻雀がプロ並みに強い人か。たくさんの動物達が迎えに来ただろうね。ゆかいな仲間達は楽しかった。ご冥福を。
- 子供のころ、この人の影響を受けて動物を大好きになった世代。なんでも無茶するあのやり方が好きだった。お疲れ様でした。
- 天国でも動物たちと卓を囲んでほしいですね ご冥福をお祈りします
などの声が上がっています。
畑正憲さんは東京大学理科II類に進学後、理学部動物学科で動物学を学び、卒業後は東大の大学院でアメーバの生理学的研究に携わっていました。
しかし、進路に悩む中で精神に不調をきたしたことで研究室から姿を消し、その後は『学習研究社(現・学研ホールディングス)』に就職して理科関係の学習映画の制作などに携わった後に退社、作家に転身しました。
1971年には北海道へ移住して『ムツゴロウ動物王国』を設立し、動物との生活を描いたエッセイなどで注目を集め、1980年から20年以上にわたり、ムツゴロウさんと動物の交流を描いたドキュメンタリー番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』(フジテレビ系)が放送され、視聴率が30%を超えることもあるほどの人気番組でした。
近年は、YouTubeチャンネル『ムツゴロウの656』(登録者数2.93万人)で、北海道での生活の様子などを公開していました。
畑正憲さんは2017年に心筋梗塞を患い、それから1年後に出演した『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)で、病院に運ばれてから3日間も意識不明の状態が続いていたことを明かしていました。
番組では妻・純子さんが「薬飲みたくない、病院行きたくない、でしょ。それで心筋梗塞で…」と語っていたのですが、ムツゴロウさんはかねてから「タバコもいっぱい吸います。薬も飲みません。」「人間の自己治癒力ってバカにできない」などと語り、健康には全く気を遣っていなかった様子だったため、ネット上では長生きした方だとの声も多く上がっています。
晩年は病気などもあって、テレビ番組に出演する機会はかなり減っていましたが、2016年から『週刊プレイボーイ』で「最後のどうぶつ回顧録」という連載を持ったり、直近までYouTubeに出演するなど活動を続けていて、大きな病気をしながらもまだ元気な様子ではあったため、突然の訃報には驚きましたし残念でなりません。
畑正憲さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。