ムッシュかまやつが死去、享年78。ザ・スパイダースの井上順、森山良子、泉谷しげるら、多数のミュージシャンが追悼コメント

訃報 音楽
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ムッシュかまやつ

グループ・サウンズ『ザ・スパイダース』でギターを担当し、俳優・タレントとしても活動していたミュージシャン・ムッシュかまやつさん(本名=釜萢 弘 かまやつ・ひろし)が、1日18時5分に、東京都内の病院で亡くなられたことが明らかとなりました。78歳でした。

かまやつさんは昨年9月に「肝臓ガン」を患っていることを公表し、この時には所属事務所を通じて「絶対復活するから心配しないでください!それまでいろいろご迷惑おかけします!」というコメントを発表。

かまやつさんは手術せずに通院しながら抗ガン剤治療を受け、闘病中も仕事をこなしていました。

しかし、7月に予定していたライブは健康上の理由で延期となり、8月には脱水症状を起こして入院。

その後10月末に退院し、いとこで歌手・森山良子さん(69)の家で静養しながら、ラジオ番組などの仕事をこなしており、昨年12月8日に行われたザ・スパイダースのボーカルでタレント・堺正章さんの70歳を記念したライブに飛び入り参加していました。

この時にかまやつさんは、堺さんに「しゃべりが長いね」とツッコミを入れるなどしていたほか、ザ・スパイダースの『サマー・ガール』をデュエットで披露。

以前に比べて痩せており、かまやつさん本人も「ちょっと左耳が(聞こえにくい)。相当いろいろ狂っちゃったから、ゴメンね」と語ってはいたものの、元気な姿を見せていました。

<↓の画像が、昨年12月に堺さんと共演した際の写真>
ムッシュかまやつと堺正章

しかし、公の場に登場したのはこれが最後となり、今年1月10日にラジオ番組に生出演予定だったものの、体調不良を理由に出演をキャンセルし、所属事務所は体調が優れずに大事をとったとし、再入院については否定していました。

そんなかまやつさんとともにザ・スパイダースで活動し、ボーカルを務めていたタレント・俳優の井上順さんは、訃報を受けてコメントを発表しており、以下がコメント全文となります。

私が自慢できる事の一つはスパイダース全員が元気でいることでした。

スパイダースが多くの人たちに愛されたのも、かまやつさんの存在があったからです。

スパイダースの世界を作り上げたオリジナル曲、多くの方達を楽しませたダンスパフォーマンス、ミリタリールックをはじめとするファッションなど、スパイダースは“かまやつさんありき”でした。

いつも温厚でどんな時もあの優しい笑顔で場を和ませてくれました。

今振り返ってみても、かまやつさんが怒った姿を一度も見たことがありません。

そして私自身も、かまやつさんに育てていただきました。

素晴らしい兄貴であり、人生の先輩だったかまやつさん、本当にありがとうございました

また、いとこである森山さんは所属レコード会社を通じてコメントを発表し、以下が全文となります。

たくさんの良き仲間たちに恵まれ、自分の音楽を大切にギリギリまで活動出来たこと。

病室でもギターを弾き唄い、最後まで音楽を肌身離さず、どんな時もムッシュらしい一生だったと思います。

かまやつさんとは高校時代から親交を深めていた歌手・俳優のミッキー・カーチスさんも、事務所を通じて追悼コメントを発表しており、以下がコメント全文となります。

高校1年位からジャズ学校で一緒だった。本当に仲良しだった!

ソロになったり、海外に行ったりで会わない期間もあったけど、また日本に戻って来てからはご飯に行ったりセッションしたり…

最後に会ったのは3年前か? Twitterでもよく絡んでたなぁ。

もう一度会いたかった本当に残念だ!

2010年から『ムッシュかまやつ・泉谷しげるトーク&ライブ』を行っていたミュージシャン・タレントの泉谷しげるさん(68)は2日にブログを更新し、「ムッシュは誰からも尊敬され愛されたレジェンドだった オイラとはキャラ違いすぎてとてもムッシュのように成れないが、また一緒にライブが出来るようステージの席は空けておくよこれからも」と綴っています。

その他にも、歌手・松任谷由実さん、ギタリスト・布袋寅泰さん、『氣志團』のボーカル・綾小路翔さん、ミュージシャン・タレントのダイアモンド☆ユカイさん、『GLAY』のボーカル・TERUさん、『サンボマスター』のボーカル&ギター・山口隆さん、『FLYING KIDS』のボーカル・浜崎貴司さん、『LINDBERG』のボーカル・渡瀬マキさん。

ヒップホップMCのZeebraさん、歌手の太田裕美さん、元バレーボール選手でタレント・スポーツキャスターの大林素子さん、実業家・タレントの堀江貴文さん、俳優・佐野史郎さん、女優・深田恭子さんなど、様々な方から追悼メッセージが寄せられています。

かまやつさんは、日本初のロックミュージシャン、ジャパニーズロック界のレジェンドなどと言われている方で、ザ・スパイダース時代には、『あの時君は若かった』、『いつまでもどこまでも』、『バン・バン・バン』、『ノー・ノー・ボーイ』、『フリフリ』、『なんとなくなんとなく』などを作曲。

1970年に同バンドが解散し、ソロミュージシャンになって以降も数多くの名曲を生み出しています。

晩年も音楽活動を行い、様々なミュージシャンらと共演し、いつも笑顔で楽しそうにギターを弾いている姿が強く印象に残っており、もうその姿を見ることが出来ないというのは非常に残念です。

ムッシュかまやつさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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