アメリカ出身のブルースギタリストで、歌手・作曲家のB.B.キングさん(ビー・ビー・キング)さんが、14日の夜に亡くなられていた事が明らかとなりました。89歳でした。
B.B.キングさんは4月下旬に、20年以上患っていた持病の2型糖尿病による脱水症状のため、アメリカ・ネバタ州ラスベガスの病院に緊急入院したものの、B.B.キングさんの娘・クローデットさんは米紙ロサンゼルス・タイムズの取材に対して「快方に向かっている」と話し、5月2日には、自身のホームページとフェイスブック上で、ラスベガスにある自宅でホスピスケア(在宅介護)を受けていることを発表していました。
B.B.キングさんはブルース界を代表するギタリスト、歌手で、1950年から晩年まで活動し続けてこれまでに50以上のアルバムを発表しているブルース界の巨人。
そんなB.B.キングさんは「キング・オブ・ブルース(ブルースの帝王)」と称され、1987年にロックの殿堂入りを果たし、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」においてはTOP10にランクイン、また「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」のTOP100にもランクイン。
そして、エリック・クラプトンさんやジェフ・ベックさん等、ブルースやロック界の数多くのギタリストに影響を与えました。
- ※『Three O’Clock Blues』動画(YouTube)
- ※『The Thrill is Gone』動画(YouTube)
- ※『Every Day I Have The Blues』動画(YouTube)
これにネットでは、
- ブルース界もすっかり変わってしまったが、またひとつの時代が終わってしまった。残るはロックンロールのチャック・ベリーとリトル・リチャードか。音楽ファンとして謹んでご冥福をお祈り申し上げます。合掌
- 体調不良で、ツアーキャンセルと聞いたので、年齢的にどうかな?と思ってました。ただ80才代後半で、まだツアーをやっていたのはある意味感服します。生涯現役でしたね。安らかに
- 大変影響を受けたギタリストだけに、非常に残念です。年齢も考えれば仕方ないところはありますけど…
- 1996年 ブルーノート東京で初めてライブを観た。客と一体化したギターの音、今でも鮮明に覚えている。更に驚いたのは当時彼は70歳を超えていた事。R.I.P
- ゲイリー・ムーアとのジョイントライブを観たことがあるけど、格好良かったなぁ。それが今じゃ、二人ともいなくなってしまったのが悲しい。残念。
などのコメントがありました。
昨年10月にアメリカでのツアー8公演をキャンセルし、当時公式サイト上で「キング氏は昨夜2014年10月3日、シカゴのハウス・オブ・ブルースでのパフォーマンスを続けるには体調が良くありませんでした」「急遽医者に診てもらった結果、脱水症と診断され、疲労困憊している状況です。したがいまいして、現ツアーの残りの8公演をキャンセルすることになりました」というコメントが発表され、今年4月には緊急入院をしており、その後快方に向かっているとコメントが発表され在宅介護となっていたものの、実際にはあまり良くない状態だったのでしょうかね…。
4月30日には、『スタンド・バイ・ミー(STAND BY ME)』のヒットで知られるR&B界の大御所歌手のベン・E・キングさんが76歳で亡くなったことが明らかとなり、多くのファンにショックを与えましたが、またしても音楽界に大きな影響を与えたB.B.キングさんが亡くなり、素晴らしい演奏や歌を今後生で聴くことが出来ないというのは大変残念です。
B.B.キングさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。