パンク・ロックバンドの“ハイスタ”こと『Hi-STANDARD(ハイスタンダード)』等で活動のドラマー・恒岡章さん(つねおか・あきら)が、14日に急死していたことが分かりました。51歳でした。
恒岡章さんの訃報はハイスタの公式サイト等で伝えられ、「弊社所属のHi-STANDARDドラム、恒岡章が2023年2月14日に亡くなりました。皆様にはご心配をおかけしておりますが、詳細に関しましては現在確認中です。改めてご報告させて頂きますので、何卒ご了承の程宜しくお願い申し上げます」
としており、現時点では死因などは明らかになっていません。
<↓の画像が、恒岡章さんの訃報を伝えたコメント全文の写真>
そして、恒岡章さんの突然の訃報を受けてネット上では、
- うそだよね…?信じられない
- これは残念すぎる。恒さんに憧れてdwとパイステ揃えたわ
- ハイスタ好きだったのになぁ…ステイゴールドばっか聞いてた時期がある
- 唯一ライブに参加できた愛着あるバンドなので非常にショック
- 記事や事務所の発表内容からして自殺っぽいな 病死や事故死ならそう書くだろうし
- 所属事務所が『詳細は現在確認中』っていうのは、つまり、そういうことなんだろ
- ハイスタの疾走感と時に繊細なリズムは章さんのドラムあってこそ。もう3人そろうことないのかと残念な気持ちでいっぱい
- 自分の音楽の半分はハイスタでできている、というくらい大きな影響を受けました。とっても大好きでした。
青春をありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。
などと、死を悼む声が相次いでいます。
恒岡章さんは1991年に、ベーシストの難波章浩さん(52)、ギタリストの横山健さん(53)らとハイスタを結成しました。
<↓の画像は、ハイスタの難波章浩さん、横山健さん、恒岡章さんの写真>
1995年リリースの1stアルバム『GROWING UP』は、1996年にアメリカの大手インディーレコードレーベル『Fat Wreck Chords』からもリリースし、全世界で合計70万枚以上の売り上げを記録しました。
結成から間もなく国内外の様々なバンドと共演し、1996年には『GREEN DAY』の初来日ツアーに同行したり、アメリカ・カナダツアーを行うなど国内外で活動を展開し、1997年リリースの2ndアルバム『ANGRY FIST』はオリコンチャート4位にランクイン、1999年リリースの3rdアルバム『MAKING THE ROAD』はインディーズからのリリースながら、100万枚以上の売り上げを記録する大ヒットとなりました。
しかし、ハイスタが中心になって1997年から開催のロックフェス『AIR JAM 2000』をもって活動を休止し、その後はメンバー3人それぞれが新たな活動を始め、恒岡章さんは『CUBISMO GRAFICO FIVE』『LOW IQ &THE BEAT BREAKER』など、数多くのバンドに参加してドラマーとして活躍を続け、2003年には歌手・Coccoさんのバックバンドで『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演。
2011年にハイスタが復活後も、2014年に『いきものがかり』の曲『熱情のスペクトラム』に参加したり、2014年~2016年にかけて『チャットモンチー』のサポートメンバーを務めたり、シンガーソングライター・あいみょんさんの楽曲にも参加し、2018年にはインストゥルメンタルユニット『summertime』を結成するなど様々な活動をしていました。
恒岡章さんのツイッターを見ると、昨年から今年にかけて『YOUR SONG IS GOOD』、チャットモンチーの元ボーカル&ギター・橋本絵莉子さん等のライブでドラムを叩き、昨年12月に音楽レーベル『UMINECO RECORDS』のYouTubeチャンネルにも登場し、3月11日には『HOPE FOR project』が宮城・仙台の小学校で開催の音楽イベントに出演予定で、今月11日にツイッターに投稿された出演情報をリツイートしていました。
<↓の画像は、恒岡章さんがリツイートしていたイベントの出演情報>
それだけにあまりにも突然の訃報に驚きや悲しみの声が上がっているほか、死因など死の真相を巡って様々な憶測が飛び交っています。
恒岡章さんは2012年から体調不良を理由に活動をセーブしていたのですが、2013年に5~6年前から精神疾患を患い、3ヶ月にわたり入院していたことが明らかになっており、それにより『AIR JAM 2013』の開催を断念していました。
再び精神状態が不安定になり、突然の死に繋がったのではとの声も少なくないですが、詳細は全く明らかになっていないので何とも言えません。
ハイスタ独自のサウンドは、恒岡章さんの正確でパワフルなドラムがあってこそで、誰一人が欠けても成立しない唯一無二のスリーピースバンドだったことから、恒岡さんの訃報は、長年ハイスタを聴いていた一ファンとして非常にショックが大きく、まだ現実として受け止めることが出来ません。
恒岡章さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。