病気の療養から2度の活動休止を経て、歌手復活を果たしていたことから、“不死蝶のアニソンシンガー”と呼ばれていた歌手の和田光司さんが、4月3日早朝に上咽頭ガンのため亡くなられていたことが8日明らかとなりました。42歳でした。
葬儀は家族の希望で、近親者による密葬にて執り行われたとのことです。
これは和田さんが所属する『SOLID VOX』が8日に発表し明らかになったもので、『和田光司 お別れの会』を4月下旬に都内で執り行うことを発表しています。
詳細については今後、和田さんの公式ホームページ、所属事務所『SOLID VOX』の公式ホームページで発表するとのことです。
そして、この突然の訃報に対してネット上では、
- 声を使う仕事なのに上咽頭ガンって、辛かったろうな…
- デジモンアドベンチャー大好きでした。和田さんの歌も大好きでした。合掌。
- 彼のバタフライが好きでした。アニメも映画になって復活したのに…これからって、ときに…
- デジモンって言ったらこの人の歌ってくらいだったのに。。。いい歌を有難うございました。ゆっくりして下さい。
- 最近声優さんやアニソン歌手の方が亡くなるニュースが多くてショック、しかもみんなまだ若い
- 20代半ばの自分ら世代のアニソンって言えばデジモンとかおジャ魔女どれみとかでした。これからもカラオケで歌い続けます。
- ただただ悲しいです…デジモンが世代もあり、大好きでButter-Flyも大好きでした。和田さん=デジモン、和田さんがいなければデジモンじゃない、それくらいの存在で名曲でした。病気をされたのは知ってたけど、Twitterは最近も更新されてて元気とばっかり思ってた…。これからまた和田さんの曲を聴く時は思い出します。ゆっくり休まれてください
- 言葉が出ない…。和田さんの歌は印象に残っているから忘れません、長い間ありがとうございました。
などのコメントが寄せられています。
和田さんは1999年4月~2000年3月にフジテレビ系で放送されたアニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌『Butter-Fly』でメジャーデビュー。
この曲はオリコンのシングルランキング47位にランクインし、和田さんの代表作となり、その後もデジモンシリーズの主題歌を4年連族で歌唱し、その後のシリーズに関しても継続して参加。
また、2000年にはアニメ『トランスフォーマー カーロボット』(テレビ東京系)の主題歌なども担当しましたが、2003年に上咽頭ガンを患っていることが発覚し、医師からは「5年後の生存率は40%」と宣告され、同4月のライブをもって活動休止。
2005年には療養から復帰し、手術や放射線治療によって一時は声を失ったものの、声が回復したことから再びライブ活動を行い、精力的に活動していました。
しかし、2011年にガンの再発が発覚し、治療に再び専念するために活動休止を発表。
その後2013年10月に、ブログとツイッター上で活動再開を発表し、こうして2度の復活を果たした和田さんはデビュー曲にかけて、“不死蝶のアニソンシンガー”とファンからは呼ばれていました。
そんな和田さんは亡くなる2日前までツイッターやブログを更新しており、アニメ『デジモンアドベンチャー』の放送がスタートした3月7日には、「1999年3月7日『デジモンアドベンチャー』が放送された記念すべき日。あの夏、選ばれし子供たちがデジタルワールドへ行った日。あの時は思いもしていなかった。あれから16年後、tri.として物語が引き継がれていく事を…。僕らの冒険は決して終わる事なく続いていく。デジモンよ、永遠なれ!」とツイート。
<↓の画像が、和田さんのツイート>
翌8日には「僕は病には恵まれてないけど、人には本当に恵まれてる。必ず助けてくれる人たちが周りにいてくれる。とても嬉しくなる」とツイート。
<↓の画像が、和田さんのツイート>
また、亡くなる2日前の1日はブログで、「甲子園など高校野球大会の応援テーマソングに「Buttre-Fly」を使ってくれていたりする。とても嬉しいですね。世の中には、溢れるほどの歌がある中で、その中でチョイスしてくれる事がすごいな・・・って思ってね。自然と使用してるチームを応援してしまうね(笑)」などと綴っていました。
また、3月12日より全国10館にて劇場上映がスタートし、4月15日までの上映延長が決定した15周年記念作『デジモンアドベンチャー tri. 第2章「決意」』のエンディングテーマ『Seven~tri.Version~』を和田さんは歌唱しており、このシングルは3月30日にリリースされたばかりでした。
和田さんは声を仕事にしている歌手で、上咽頭ガンが発覚した時には当然大きなショックを受けたと思うのですが、それでも諦めずに治療を行い2度の復帰を果たしたというのは凄いことで、つい先日まで元気な様子でブログやツイッターを更新していたことから、この突然の訃報は非常に残念ですし、ショックが大きいですね…。
天国でゆっくりと休んでほしいと思います。
和田光司さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。