11日に急死した『ダチョウ倶楽部』の上島竜兵さん(享年61)の葬儀が14日に営まれ、メンバーの肥後克広さん(ひご・かつひろ 59歳)と寺門ジモンさん(本名=寺門義人 59)が、所属事務所『太田プロダクション』を通じてコメントを出しました。
ダチョウ倶楽部のリーダーである肥後克広さんは冒頭で、「ファンの皆様、今回はこのようなことになってしまい、申し訳ありませんでした。仕事関係者の皆様、申し訳ありませんでした。」
と謝罪の言葉を綴っています。
続けて、「何をやっても笑いを取る天才芸人上島が最後に誰も1ミリも笑えない、しくじりをしました。でも、それが上島の芸風です。皆で突っ込んでください。『それ違うだろ!』『ヘタクソ!』『笑えないんだよ!』と地面でも蹴ってください。上島は天国でジャンプします。皆様もジャンプして下さい。そして、上島の分、3倍笑って下さい。皆にツッコまれる、それが上島の芸風です。ダチョウ倶楽部は解散しません。二人で純烈のオーディションを受けます。ヤーッ!どんな悲しいことがあってもみんなでクルリンパ!」
と、芸人らしいコメントで上島竜兵さんを追悼しています。
寺門ジモンさんも冒頭で「ダチョウ倶楽部上島竜兵を愛してくれた皆様本当に申し訳ありません」と謝罪した上で、「こんな形でのお別れです 僕は竜ちゃんと出会って40数年 苦しい時も楽しい時もいつもそばにいてくれました!!本当にありがとう!!竜ちゃんがいたから僕はあります!大好きなお酒を今も飲んでいるんじゃないかな?これからもダチョウ2人のそばで見守ってください!ずっと忘れないよ!ずっと一緒だよ!」
と綴っています。
そして、2人のコメント発表を受けてネット上では、
- いいコメントするなあ 本当笑えないもんな
- 二人とも良いコメント書くなぁ…
- 芸人の意地を感じるコメント
- ダチョウ倶楽部に泣かされるとは
- 自殺という選択肢の否定をしつつ、お笑い芸人としての姿勢も崩さない ギリギリのコメントだよなぁ
- 上っ面じゃない真のメンバー愛をひしひしと感じた
- 自殺は芸人として間違った行動だっていう認識をちゃんと示したのは立派だな
- 亡くなってから3日、やっと一番近い人達のコメントが聞けた。けど、やっぱりどんなに強がってもやり切れない淋しさ辛さが滲み出ている。
このお二人の心中がどれほどのものか、とてもじゃないが計り知れない。 - こんなコメント出されたら安心して天国行けそうだな リーダーの笑いのフォロー ジモンの真面目にフォロー本当に優しい
などの声が上がっています。
ダチョウ倶楽部が4人組時代の初代リーダーで、『電撃ネットワーク』で活動中の南部虎弾さん(なんぶ・とらた 本名=佐藤道彦 70歳)は、YouTubeに追悼動画をアップしており、「あまりのことに驚き、今もずっと唖然としています。何で死ななきゃいけないんだ…全く分かりません。謹んでお悔やみ申し上げます」「俺の中ではずっと最高のヤツです」「お前の竜が…空に飛んでいきますように…。献杯」
と、突然の死を悼んでいます。
『日刊スポーツ』の取材によれば、肥後克広さんと寺門ジモンさんは上島竜兵さんの訃報に大きなショックを受け、しばらくコメントも出せない状態にあったそうですが、トリオで受けていた仕事は可能な限り、2人で行う意向を示しているといいます。
また、上島竜兵さんを中心とした『竜兵会』のメンバーで、上島さんが生前可愛がっていた後輩の有吉弘行さんは現在もコメントは出しておらず、ツイッターの更新も10日の投稿を最後に停止しています。
ただ、11日にもMCを務めるバラエティ番組『有吉ゼミ』『有吉の壁』(共に日本テレビ系)の収録に参加し、収録前は憔悴しきった様子だったそうですが、収録が始まるといつもと変わらないテンションで番組を進行し、上島竜兵さんについては触れることなく、終始気丈に振る舞っていたとのことです。
ダチョウ倶楽部の3人は40年近くにわたって活動し、活動を続ける中で当然メンバー同士が仲違いすることもあったものの、お笑い界きっての仲の良さで知られていたといい、3人はほとんどの現場で同じ楽屋で過ごすなどしていたそうです。
本人たちも関係が良好なことを明かしており、そうした関係の良さからトリオでの活動だけでなく、メンバーがピンで活動してもギャラは3等分していたといいます。
しかし、まさかの形で上島竜兵さんが離脱してしまい、3人で仲良く活動していたころの姿を思い浮かべながら2人のコメントを読むと、より悲しい気持ちとなり胸が締め付けられます。
ダチョウ倶楽部は今後も2人で活動を続けていくとし、ネット上ではトリオのエースだった上島竜兵さんをこのような形で亡くしてしまったことから、芸人としては正直なかなか厳しいものがあるのではとの声もありますが、これからもテレビ番組等でダチョウ倶楽部らしいネタで笑いを届けてほしいです。