佐久間朱莉の師匠・尾崎将司が病気で闘病の末に亡くなる。ガン公表せず突然の訃報に死を悼む声

プロゴルファーの“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん（本名＝尾崎正司）が、23日に亡くなったことが分かりました。78歳でした。

ジャンボ尾崎さんの訃報は、長男で『尾崎エンタープライズ』の代表・尾崎智春さんが伝え、ジャンボさんは23日15時21分に亡くなったといい、死因となった病名は「S状結腸ガン」とのことです。

また、『日本ゴルフツアー機構（JGTO）』などによれば、ジャンボ尾崎さんは約1年前に「S状結腸ガンのステージ4」と診断され、本人の強い意志を受けて自宅療養を続けていたそうです。

葬儀は、故人の遺志で近親者のみで執り行い、後日お別れ会を予定しているとしています。

ジャンボ尾崎さんの突然の訃報を受けてネット上では、

• 残念です。腰が悪いのは解っていましたが、其れだけでは無かったのですね。あの豪快なプレーが忘れられません、御冥福を御祈り致します。
• 現役時代の活躍はもとより、その後の指導者としての実績は偉大としか言いようがありません　合掌
• 偉大なるプロゴルファー､ゴルフの全盛期を牽引したスターで、私がゴルフをするきっかけにもなりました。ありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします。
• 次々と女子プロゴルファーの育成と輩出で最近も名前が挙がっていただけに驚きました‥。また、昭和の巨匠が1人亡くなられた事にショックを隠し切れない

など、死を悼む声が相次いでいます。

ジャンボ尾崎さんの経歴は、高校時代に甲子園に出場し、1965年に現・埼玉西武ライオンズの西鉄ライオンズに投手として入団しましたが、良い結果を残せず、プロ入り後にゴルフにハマったことで1968年1月に引退し、1970年にゴルフのプロテストに合格してプロゴルファーに転身しました。

その後は、青木功さん、中嶋常幸さんと共に国内ツアーで大活躍し、国内ツアーで最多の通算94勝を挙げ、2010年には世界ゴルフ殿堂入りをしました。

後進の育成にも力を注ぎ、第一線で活躍している原英莉花選手、笹生優花選手らを弟子に持ち、2018年には『ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー』を設立し、今シーズンの国内女子ツアーで賞金女王となった佐久間朱莉選手、海外メジャーを制した西郷真央選手などを輩出しています。

そんなジャンボ尾崎さんは2006年に「腰部脊柱管狭窄症と脊椎分離症（すべり症）」の手術を受け、2009年に「腰部脊柱管狭窄症」の手術を受けるなど、長年にわたり持病の腰痛に苦しみ、2023年にインタビューを受けた際には「コロナ禍もあってこの2、3年、（自宅の敷地の）外には出ていないよ」と言いつつも、昨年までは公の場に登場し、元気な姿を見せていました。

＜↓の画像は、昨年撮影のジャンボ尾崎さん＞

今年2月開催のアカデミー選考会『ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション』を体調不良を理由に欠席していたのですが、その後も弟子たちがツアー優勝時にはコメントを出すなどしていました。

直近では、11月に佐久間朱莉選手が今シーズンの年間女王となり、公式に祝福コメントを発表したほか、今月2日に佐久間選手がジャンボ尾崎さんの自宅に行き、年間女王になったことを直接報告したことを明かし、「一言目に『よく頑張ったな』って言ってくださって。なかなかジャンボさんに褒められないので、すごくうれしかった」などと語っていました。

また、今月16日開催の『JLPGAアワード2025』で4冠を達成した佐久間朱莉選手は、「『メジャーは取ってないのか』と言われたので、来年こそ取って報告します」と、ジャンボ尾崎さんと約束したことを明かしていて、ガンによって体調が良くないなどの報道もなかっただけに、突然の訃報には驚きました。

今年6月には、プロ野球界を代表するレジェンドの長嶋茂雄さん（享年89）が亡くなりましたが、ジャンボ尾崎さんは日本ゴルフ界を代表するレジェンドで、晩年も指導者として手腕を発揮していただけに、亡くなってしまったのはただただ残念でなりません。

ジャンボ尾崎さんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。