世界最大級のアニメソング・ライブイベント『Animelo Summer Live』(略称:アニサマ)で、アニサマバンドのドラムを担当していた山内“masshoi(まっしょい)”優さん(本名=山内優 やまうち・ゆう)が、12月4日に「急性心不全」によって急死していたことが明らかになりました。37歳でした。
アニサマの公式サイト上でも山内“masshoi”優さんの訃報を伝えており、「私たちアニサマの大切なバンドメンバーであり、友人でもあるドラマーの山内“masshoi”優さんが、12月4日に急逝されました。突然の訃報に、アニサマチームもいまだに信じられない思いです。彼の華麗なドラム演奏と、音楽への深い愛に、感謝と敬意を捧げ、心からのお悔やみを申し上げます。」
と、アニサマスタッフ一同によるコメントを発表しています。
<↓の画像は、10月頃に撮影された山内“masshoi”優さんの写真>
また、アニサマを主催している『ドワンゴ』のアニサマ事業部を通じて、山内“masshoi”優さんの遺族がコメントを発表しており、「葬儀につきましてはお仕事でお世話になった関係者様と、近親者のみにて相済ませました。ご報告が遅くなったこと、深くお詫び申し上げます。応援してくださった皆様へは、また別の形でお別れのご挨拶ができるよう進めてまいります。37歳という年齢でありましたが、大好きな音楽、そしてミュージシャンという仕事をさせていただいたこと、優が生前中賜りましたご厚誼に対し、親族一同心よりお礼申し上げます」
と綴っています。
山内“masshoi”優さんは1982年10月26日に福島で生まれ、プロドラマーになって以降は様々なアーティストのライブサポートのほか、劇伴(映画、ドラマ、演劇、アニメで流れる伴奏音楽)、J-POP、アニソンなどのスタジオレコーディングにも参加する人気ドラマーです。
これまでにangela、中川翔子さん、LiSAさん、島津亜矢さん、水谷千重子さん(ピン芸人・友近さん)、オーイシマサヨシさん、OxT、奥井雅美さん、澤野弘之さんなど、様々なアーティストのライブやツアーに参加し、2014年からアニソンバンドのメンバーとして毎年ライブに参加しています。
<↓の画像が、今年のアニサマに参加した山内“masshoi”優さん(左端)とアニサマバンドメンバー等の写真>
他にも山内“masshoi”優さんがレコーディングに参加した主なアーティストは、いきものがかり、℃-ute、鈴木愛理さん、モーニング娘。、SMAP、Sexy Zone、Do As Infinity、Roselia、水樹奈々さん、May’nさん、ももいろクローバーZ、内田真礼さん、Aimerさん、miwaさんなどで、最近では現在放送中の新木優子さん主演ドラマ『モトカレマニア』(フジテレビ系)の主題歌で、超特急の新曲『Revival Love』のレコーディングにも参加していました。
また、来年1月に東京と大阪で開催されるライブ『ロックマンライブ2020』に、ロックマン・スペシャルバンドのメンバーとして出演予定でした。
そんな山内“masshoi”優さんの突然の訃報に対してネット上では、
- 嘘やろ……
- えええ、今年も元気に正確にリズム刻んでたのに
- こないだnZkビルボしたとこやのに…信じられへん…
- …ずっと信じられなかった。こうやって記事になってしまったら、本当みたいで嫌だよ、まっしょい君。嫌だよ
- あまりに突然のことで動揺している。まさかそんな。どうか苦しまずに逝かれたのだと思いたい。ご冥福をお祈りします。
- 私の大切な楽曲『階段』のレコーディングに参加して下さった時のこと、未だに昨日の事のように思い出します。素晴らしいドラムで本当に感動しました。
ショックが大き過ぎて実感がいまだに湧かないですが、お世話になりました。ありがとございました。 - マジか…言葉も出ない感情ですよ。アニサマのドラムはエネルギッシュで素晴らしくこれからも牽引していくと思いましたが…
どうか安らかに…ご冥福をお祈りします。 - マッショイ君とは数え切れない程たくさん一緒に演奏して、プライベートでもたくさん遊びました。そんな仲間です。
昨日福島会津までマッショイ君に会いに行きました。相変わらずのイケメンでした。
まだご冥福を、とか言う気になれなくて。。残念です。迷わず天国に行ってね。
などの死を悼むコメントが寄せられています。
山内“masshoi”優さんはつい最近まで元気な姿を見せており、様々なアーティストのレコーディングやライブに参加するなどしていたため、突然の訃報に対して信じられないという声が多く上がっています。
山内“masshoi”優さんの死因となった「急性心不全」は、突然死の原因として最も多い心臓病で、心不全を発症する原因で最も多いのが心筋梗塞となっており、激しい胸の痛みなどの急性症状が出てから1時間以内に死に至り、特に発作もなく知らない間に心筋梗塞を発症、心不全状態になるケースもあります。
急性心不全などによって今年も多くの有名人が急死しており、11月には俳優・滝口幸広さんが34歳の若さで「突発性虚血心不全」を発症し、亡くなりました。
また、女優・タレントの中村玉緒さんの長男で俳優・鴈龍さんも11月に急性心不全によって55歳でこの世を去り、4月にはロックバンド『ヒトリエ』のボーカル&ギター・WOWAKA(ヲワカ)さん、1月には『Fear, and Loathing in Las Vegas』のベーシスト・Keiさんが自宅で急性心不全を発症して亡くなっています。
国内での心臓病による突然死数は年間約5万人とも言われており、多くの著名人も急性心不全などで命を落としているのですが、30代で発症することもあり、山内“masshoi”優さんも37歳と若く、まだまだこれからという時に亡くなられてしまったというのは非常に残念ではあるものの、あの世でゆっくりと休んでもらいたいです。
山内“masshoi”優さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。