漫画家・小説家のあさぎり夕さん(別名=朝霧夕 本名=高野夕里子)が、10月27日に肺炎のため亡くなられていたことが分かりました。62歳でした。
<↓の画像は、あさぎり夕さんの写真>
あさぎり夕さんの公式サイト上で訃報が伝えられ、死因については「重い肺炎からの回復がかなわず、62年余の生涯を閉じました」としており、「昭和51年の漫画家デビュー以来42年にわたり、あさぎり作品を愛し支えてくださった皆さんに深く感謝いたします。ありがとうございました。」と記されています。
あさぎり夕さんは1976年に、『第12回なかよし・少女フレンド新人漫画賞』に応募した作品『光めざして飛んでいけ』が入賞し、同作品が少女漫画雑誌『なかよし』の増刊号に掲載されて漫画家デビューを果たしました。
プロデビュー後は、『きらら星の大予言』『あいつがHERO!』『こっちむいてラブ!』『アップルどりいむ』『あこがれ冒険者』などの作品を『なかよし』で連載し、1986年~1988年にかけて連載の『なな色マジック』は、1987年度の『第11回講談社漫画賞』の少女部門を受賞しました。
<↓の画像は、あさぎり夕さんの作品の写真>
その後も、『アイ・Boy』『ミンミン!』『コンなパニック』『アリスの時間』といった少女漫画、さらに1994年~1997年にかけては朝霧夕名義で少年漫画『ミッドナイトパンサー』を連載していました。
また、1990年代後半からは漫画だけでなく小説にも力を入れ、『泉&由鷹シリーズ 』、『泉君シリーズ 』など複数の小説を執筆しています。
BL(ボーイズ・ラブ)小説にも力を入れており。今年7月にも『Mr.シークレットフロア』シリーズ(原作:あさぎり夕さん、作画:剣解さん)の『大人気ない王子様 ~Mr.シークレットフロア~』が出版されており、10月26日発売のBLコミック誌『BE・BOY GOLD 2018年12月号』にも、連載中の同シリーズ最新話が掲載されていました。
このように精力的に活動していた中で、突然の訃報が公式サイト上で伝えられネット上では、
- あさぎり夕先生まじか……コンなパニックも好きだし、ミンミン大好きでめっちゃ読んでたなぁ。
- あさぎり夕先生亡くなったんだ…幼稚園の時ミンミン読んでたな…あの人の描く男の人色っぽくてすきなのに…
- あさぎり夕先生、中学生の頃に出会ってコバルト文庫でたくさん作品を読みました。私の腐女子人生の初期はあさぎり夕先生の作品でかなり形成されたと言っても過言ではないと思う、親に隠れてどきどきしながら読んだなあ……あさぎり夕先生のご冥福をお祈りします
- あさぎり夕さん亡くなったのか……。昔少女漫画読み漁ってた頃何作品か読んだなぁ…。その時点で大ベテランの漫画家さんだって認識はあったけど、それでもまだ62歳…。若すぎる…。
- あさぎり夕先生の訃報…信じられないです。少女漫画の入口がこっちむいてラブでした。漫画から離れ十数年、BLでの再会は衝撃でした。先生の本はこれからも大切にします。ご冥福をお祈り申し上げます。
などと、多くの読者から死を悼む声が上がっています。
また、あさぎり夕さん原作の『Mr.シークレットフロア』シリーズで作画を担当していた剣解さんは自身のツイッターを更新し、「あさぎり夕先生のご冥福を、心からお祈り申し上げます。一緒にお仕事をさせていただけて、とても光栄でした。コラボでは大変お世話になりっぱなしで、今はもう何と申し上げてよいか… 素敵な作品の数々と学びを、本当にありがとうございました。」
とツイートしています。
<↓の画像は、剣解さんのツイート写真>
あさぎり夕さんの死因は「肺炎」とのことで、これまで高齢の方が発症すると危険な病気といった認識だったため少し驚いたのですが、肺炎も重症になると呼吸困難や意識が悪くなることがあるといいます。
厚生労働省の発表によれば、肺炎が原因で亡くなる人の割合は、主な死亡原因による死亡割合の9.4%を占めるといい、1位はガンで28.7%、2位は心疾患で15.2%、次いで3位が肺炎となっています。
なお、年齢別では60歳代の死亡原因の5位に肺炎が入っており、普通の風邪などと間違えやすい肺炎も注意が必要とされています。
果たして、あさぎり夕さんはいつから肺炎を患い、闘病していたのかは定かではないのですが、まだ62歳と若く、小説家としての執筆活動を精力的に行っており、多くのファンから支持されていた方なので、亡くなられてしまったのは残念でなりません。
あさぎり夕さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。