様々なバラエティ番組に出演していた猿回しコンビ『ゆりありく』のボケ担当で、オスのニホンザル・りくが5日午前1時に、心不全で死んでいたことが分かりました。19歳でした。
所属事務所『タイタン』や『日光さる軍団』の発表によると、りくの葬儀は8日午前9時から、栃木県日光市の日光さる軍団特設葬儀場にて執り行われるとのことです。
猿回し芸人・ゆりあさん(本名=鈴木由梨亜 40歳)は5日にツイッターを更新し、りくが心不全により永眠したことを報告しており、以下がゆりあさん投稿の追悼コメントです。
4月5日午前1時、りくが心不全のため永眠致しました。最後は私の腕の中で眠るように旅立ちました。
18年もの間、いつも隣にいることが当たり前だったりくがいなくなった事、未だ実感がありません。
どんなに苦しい事があっても、りくがいてくれたから乗り越えられました。これからどうなるか不安です。ずっとりくに頼りっぱなしでした。
でも、これからはりくが教えてくれた事、りくが残してくれた事、りくと共に作り上げてきた事を無駄にしないよう、私はりくに頼らず前に進んでいかなければならないと思っております。
りく、あなたのような最高の相方と一緒の時代に生きる事が出来て本当に幸せだったよ。最後までこんな私と一緒に歩んでくれてありがとう。
そして、これまで応援してくださったファンの皆さま及び関係者の皆様、本当にありがとうございました。
<↓の画像が、ゆりあさん投稿のコメント写真>
【引用元:ゆりあさんの公式Twitter】
そして、りくの訃報にネット上では、
- レッドカーペットにも出てきていたけど、もうこんなに高齢だったんだね。安らかにお眠りください。
- 相方の最期を腕の中で看取れて良かったね。今は辛いだろうけど、後々そういう最期で良かったと思うようになるから。
- サルは人間に似てるのに寿命は犬猫と大差ないんだね。不思議だね
- 長い間一緒に居た動物が死ぬ事は本当に辛いです。りく君は野生として生きて行けなかったけど、多分間違い無く幸せだったと思います。
りく君をもう見れないのは寂しいけど、ゆりあさん頑張れ!また近い将来テレビの画面で逢える日を楽しみにしています。
などのコメントが寄せられています。
1999年6月に誕生したりくは、人間に換算すると66歳ぐらいになる高齢ザルで、年明けから体調を崩していたことでタイタンライブへの出演を中止し、最期は日光さる軍団劇場でゆりあさんが看病する中、安らかに天国へと旅立ったそうです。
『タイタン』の広報担当者は『東京スポーツ』(東スポ)の取材に対して、「よくこの日まで頑張ってくれたという感じです。この数ヶ月はゆりあと一緒にゆっくり暮らせたと思います。そういう意味では幸せだったのではないでしょうか」
とコメントしています。
猿回しのゆりあさんは、幼少期からニホンザルが好きで動物の専門学校へ進学し、そこに日光さる軍団の村崎太郎さん・次郎一門に入門の先輩がいたことで、猿回しの世界を知り、講師からの勧めで研修を受けて、2000年6月にりくと共に『ゆりありく』を結成しました。
<↓の画像は、ゆりあさんとりくの写真>
りくは、猿として世界初のタップダンスの使い手であるほか、ドロップキックなどの技も覚え、コンビ結成後は『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)、『初詣!爆笑ヒットパレード』(同)、『ザ・イロモネア』(TBS系)など様々なお笑い番組に出演し、昨年も『笑点』(日本テレビ系)、『アッコにおまかせ!』『水曜日のダウンタウン』(ともにTBS系)などに出演していました。
しかし、りくが高齢ということもあって昨年には日光さる軍団の舞台から引退しており、今年5月をもって完全引退することが決まっていました。
りくと共に生活をしていたゆりあさんは、年明けにりくと奈良県を旅行していることをツイッターで報告しており、その時点では体調には問題なかったとみられるのですが、高齢ということもあって、人間と同じく突然体調が悪くなってしまったのでしょうかね…。
<↓の画像は、ゆりあさんが年明けに投稿したりくの写真>
猿回し芸では、ゆりあさんの師匠・村崎太郎さんと猿の次郎(現在は4代目)のコンビが特に有名で、反省のポーズが一斉を風靡しましたが、『ゆりありく』も様々なネタによって人気を得ていました。
りくが死んでしまったのは非常に残念ですし、ゆりあさんはこれまで約20年にわたって共に過ごしたパートナーだっただけに、精神的なダメージは計り知れないものがありますが、今後また猿回し芸人として新たな芸を見せてほしいですね。
ちなみに、ゆりあさんはりくが死ぬ前から、2代目となる現在5歳の猿とも一緒に生活をしており、これから色々な芸を仕込んでいき、新たしいことにも挑戦していきたいと語っています。