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【訃報】パープルレインなどのヒット曲を持つプリンス(Prince)が死去。亡くなった理由は現時点で不明

人気歌手のプリンスが57歳で急死し世界に衝撃…死因は薬物摂取? マドンナやミック・ジャガー、YOSHIKI等が追悼コメント

『Purple Rain』、『When Doves Cry』、『Let’s Go Crazy』など数々のヒット曲を生み出し、アルバム・シングルの総売り上げが1億2000万枚以上という驚異的な記録を持つアメリカ出身の人気歌手・プリンス(Prince)ことプリンス・ロジャーズ・ネルソンさんが21日、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス近郊のチャナッセンにある自宅兼スタジオ「ペイズリー・パーク・スタジオ」で急死していたことが明らかとなりました。57歳でした。

地元警察によると、現地時間の21日の午前9時43分ごろに救急の電話があり、プリンスさんは自宅兼スタジオのエレベーターの中で意識不明の状態で発見され、救急隊員が蘇生処置を施したものの、午前10時7分(日本時間翌22日午前0時7分)に死亡が確認されたそうなのですが、現時点で死因や誰が通報したのか等は明らかにされておらず、警察はスタジオ内で何が起こったのかについて現在捜査中とコメント。

当局によると、22日に検視が行われる予定とのことです。

プリンスさんは1週間前の15日、コンサートツアー『Piano & A Microphone』のアトランタ公演後に、搭乗していたプライベートジェット機内で体調不良を訴え、機体はイリノイ州モリーンの空港に緊急着陸し、現地の病院に搬送されて治療を受けていました。

広報担当者によれば、プリンスさんは3週間前からインフルエンザを患っており、容体が回復したため3時間後に自宅に戻ったとのこと。

7日に行う予定だったアトランタ公演を14日に公演を延期した理由は、体調不良によるものだったことも明らかにしています。

翌16日には、「ペイズリー・パーク・スタジオ」にファン等を招き、ダンスパーティーを開催しており、この日プリンスさんは「ライヴ・アルバムのリリースを考えている」と語り、パフォーマンスを披露することは無かったものの、元気な姿を見せていたといい、このパーティーに参加したファンは「ファンに元気な姿を見せたかったと話していた。まさかこんなことになるなんて」と言葉を詰まらせていたそうです。

プリンスさんは3月に、アメリカの出版社『ランダムハウス』と契約し、初の回顧録を執筆中だと明かしたばかりで、昨年12月には、デジタル限定配信だったニューアルバム『HITNRUN Phase Two』のCDを4月29日から一般発売し、日本盤が5月27日に発売されることが決まったところでした。

そして、突然の訃報に対して多くのミュージシャンなど各界から追悼の言葉が寄せられており、イギリスの人気ロックバンド『ザ・ローリング・ストーンズ』のボーカルであるミック・ジャガーさんは、「プリンスの才能は無限だった。過去30年間で、最もユニークで才能あるアーティストのうちの一人だった」とツイッター上でコメント。

また、同い年のスターは、故マイケル・ジャクソンさんとプリンスさんだった人気歌手のマドンナさんはツイッター上で、「彼は世界を変えた!! 本当に先見の明がある人だった。なんという喪失。ものすごくショック。This Is Not A Love Song」とコメント。

1980年代に、プリンスさんと共演したミュージシャンでパーカッショニストのシーラ・Eさんは「胸が張り裂ける思い。言葉もない。アイ・ラブ・ユー!」とコメント。

『X JAPAN』のドラマーでピアニストのYOSHIKIさんは、「So sad..I’m in shock..Your music influenced people around the world, including me.. RIP(すごく悲しい。あなたの音楽は世界中の人々に影響を与えた。僕を含めて…)」と英文でツイート。

T.M.Revolutionの西川貴教さんは、「David BowieのThe Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Marsの独創性と、Prince and The Revolutionの自由な音楽性に憧れて、T.M.Revolutionは生まれました。」と、自身の音楽に大きな影響を与えたデヴィッド・ボウイさんとプリンスさんを相次いで亡くしたことを哀しんでいます。

その他に、人気ロックバンド『キッス』のベース・ボーカルのジーン・シモンズさんは、「プリンスが、悲しいことに、亡くなった!!! 彼は巨人だった」

イギリスのミュージシャンのロン・ウッドさんは、「才能に溢れた良き友人を失い、寂しくなる。彼は偉大なパフォーマー/ギター・プレイヤーだった。安らかに、プリンス」

イギリスのロックバンド『デュラン・デュラン』は、「プリンスのニュースを知り、打ちのめされている。僕らみんなが大ファンだったとてつもなく大きな才能」

アメリカの男性ソロ歌手・アッシャーさんは、「いまキューバから戻り、恐ろしい知らせを受けた。レジェンドの象徴。あなたのこと、そして、あなたがこの地上に残してくれたものをずっと大切にしていきます。プリンス、愛している」

ジャスティン・ティンバーレイクさんは、「呆然。唖然。これが事実であるわけがない」

レニー・クラビッツさんは、「音楽界の兄であり、友人だった…私の中の可能性を見出し、すべてを変え、最後まで一貫性を通した人物が逝ってしまった。胸が張り裂けそうだ」

ライオネル・リッチーさんは、「信じられない、これ以上ないほどショックを受けている。素晴らしい思い出が無数にある、寂しくなるよ」

イギリスのポップミュージックバンド『カルチャー・クラブ』のボーカルでミュージシャンのボーイ・ジョージさんは、「きょうがこれまでで最悪の日だ。プリンス、安らかに眠ってくれ。私は泣いている!」

イギリスのパンク・ロックバンド『ジェネレーションX』の元ボーカルでミュージシャンのビリー・アイドルさんは、「オー・マイ・ゴッド、プリンスが死んだなんて信じられない、ものすごく偉大な才能だった…RIP(安らかに眠れ)」

アメリカの女性ソロ歌手のアリアナ・グランデさんは、「本物のクリエイティブ・フリーダムを示し、限界に挑んだアーティスト。言いたいことはたくさんある。rip, beautiful」

ジェニファー・ロペスさんは「ショックですごく悲しい!! #RIP プリンス #music #legend #gonetosoon」

ケイティ・ペリーさんは、「こんなにもあっけなく…世界はあふれる魔法を失ってしまった。プリンス、安らかに眠って下さい!私たちにこんなにもたくさんのものを残してくれてありがとう…」

アメリカのミクスチャーロックバンド『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』のギタリスト等として知られるトム・モレロさんは、「最も偉大で、最も才能がありユニークなミュージシャン、パフォーマー、プロデューサーの1人だった。#RIPPrince」

アメリカのヘヴィメタルバンド『モトリー・クルー』のベーシストでリーダーのニッキー・シックスさんは、「RIP プリンス。控えめに言っても、最高に悲しい日の1つだ。彼は本物のアーティストの本物の具象だった」

などなど、音楽界から続々と追悼の言葉が寄せられており、アメリカのバラク・オバマ大統領はフェイスブックに、「きょう、世界は創造力の象徴を失った。彼ほどポピュラー音楽のサウンドや軌跡にはっきりとした影響を与えた、あるいはその才能でこれほど多くの人々の心の琴線に触れた人物はほとんどいない」「『強いスピリットはルールをも超越する』とプリンスはかつて言いましたが……彼のスピリットほど強く、大胆で、クリエイティブなスピリットを持つ者は他にいません。彼の家族、バンド、そして彼を愛する全ての人たちに、お悔やみを申し上げます」などと綴っています。

オバマ大統領は昨年6月に、プリンスさんやスティービー・ワンダーさんをプライベート・パーティーに招待し、ホワイトハウスにてコンサートを開いていました。

また、アメリカ航空宇宙局(NASA)は「今日亡くなったプリンスを讃えて」というメッセージとともに、プリンスさんを象徴するカラーである紫色の星雲の画像をツイッター上に投稿しています。

プリンスさんは7歳のころから作曲を始め、1978年にデビューし、1982年にリリースしたアルバム『1999』が大ヒットしてブレークし、1984年リリースした映画と同名のサウンドトラック『Purple Rain』で世界的に有名となり、このアルバムは世界で2200万枚以上を売り上げたとされ、史上最高のアルバムの一つと評されることも多くあり、この作品でアカデミー賞歌曲・編曲賞(当時)の受賞の他、グラミー賞もこれまでに7回受賞しています。

2004年にはロックの殿堂入りを果たしており、世界で売り上げたアルバムやシングルは1億2000万枚以上。

作詞や作曲の他に、音楽プロデューサーや俳優としても活躍し、プリンスさんの音楽は、ロック、ファンク、ソウル、ブルース、ゴスペル、ジャズ、ハード・ロック、ヒップホップ、ディスコ、サイケデリック・ロックを融合した唯一無二のスタイルで、音楽界に多大なる影響を与えました。

ローリング・ストーン誌の「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」で第30位、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」では第27位、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」では第33位に選ばれるなど、偉大なアーティストでした。

私生活では、2度結婚しているものの離婚しており、1996年にバックバンド『NPG』のダンサーのマイテ・ガルシアさんと結婚し、その後2人の間に男の子が誕生したものの、先天的な障害があったために生後1週間で亡くなり、これが2人の距離を離していく最大の契機となり離婚。

その後、プリンスさんと同じキリスト教系の新宗教「エホバの証人」の信者だったマニュエラ・テストリーニさんと2001年に結婚したのですが、数年で離婚しています。

そして、プリンスさんが亡くなったことに対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

今年1月には、ロック歌手のデビッド・ボウイさんが闘病の末にガンによって突然亡くなり、世界に大きな衝撃を与えましたが、プリンスさんも音楽界に大きな影響を与えた方だけに、同じぐらいのショックの大きさですね…。

今月にはニューアルバムのCD盤をリリースし、今後の活動にも意欲を燃やしていたとのことから非常に残念です。

プリンスさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

【追記 4/22 12時20分】
アメリカの芸能ゴシップサイト『TMZ』が、複数の匿名筋の話として、プリンスさんが薬物の過剰摂取によって先週病院に搬送され治療を受けていた事を報じています。

プリンスさんは15日に体調不良を訴え、プライベートジェットを緊急着陸させて現地の病院に行ったとのことなのですが、TMZによればプリンスさんは急送先の病院で、「アヘン剤の効果を和らげるために使われる『セーブショット』を投与された」そうで、その後医師からは24時間の入院を助言されたものの、個室を確保できなかったことから3時間後に退院を決めたとのことです。

これがもし本当の話だとすると、急死の原因は薬物によるものなのかもしれませんね…。

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