世界的人気を得ていたスウェーデン出身の音楽プロデューサー・DJで、アヴィーチーさん(Avicii 本名=ティム・バークリング 享年28)が20日、友人らと旅行で訪れていたオマーンの首都マスカットで遺体で発見され、現地警察は検死結果などから「犯罪の疑いない」とした一方で、死因については明らかにはされていなかったのですが、遺族がアヴィーチーさんの死因について「自殺」だったことを示唆する声明を新たに発表しました。
アヴィーチーさんはクラブなどで流れる音楽『EDM』(エレクトロニック・ダンス・ミュージックの略)のプロデューサー・DJとして世界的人気を誇り、18歳の頃から本格的に音楽活動をスタートさせ、2010年以降に『Levels』『Wake Me Up!』『Hey Brother』『Taste The Feeling』など数多くのヒット曲を生み出し、コールドプレイ、ダフト・パンク、マドンナさんなど多数の人気アーティストたちともコラボするなどして高い人気を得ていました。
しかし、2016年をもってDJ活動からの引退を発表し、その後はライブツアーを開催せずに昨年夏から楽曲をリリースするなど音楽活動を再開させていました。
ちなみに、アヴィーチーさんは生前に健康問題を抱え、2011年ごろにから過度な飲酒によって「急性膵炎(すいえん)」を発症して入院し、2014年には盲腸と胆のうの摘出手術も受けており、健康状態の悪化を理由に来日公演を中止するなどしていました。
<↓の画像が、EDMシーンで人気DJだったアヴィーチーさんの写真>
そのため、28歳という若さで亡くなった原因も何かの病気だったのではないかとも囁かれていたのですが、遺族が新たに出した声明によれば色々な事に悩んだ末、自ら命を絶ってしまったようです。
アヴィーチーさんの遺族が発表した声明では、「私たちが愛するティムは、生きるとはどういうことか、実存的な問題の答えを追い求めていた、もろい、アーティストの心を持った探求者でした。世界中を巡り、過度なストレスに苛(さいな)まれるほど熱心に仕事をした完璧主義者でした。ツアー活動からの引退を決めた時の彼は、彼がもっとも愛したもの、すなわち音楽と、幸せであることのバランスが取れた人生を望んでいました。目的とは何か、人生とは何か、幸せとは何か、そういうことを考え、彼は苦しんでいたのです。」
と、様々なことに思い悩んでいたことを明かしています。
続けて、「これ以上は無理だと考えました。安らぎが欲しかったのです。いつの間にか自分がそうなっていたとはいえ、生まれながらのビジネスマシーンではありませんでした。彼はファンを大切にする思いやりを持ちながら、スポットライトは嫌って避けるような繊細な心の持ち主でした。」
としており、最終的に限界を迎えて自ら命を絶ったことを示唆しています。
アメリカの音楽誌『Billboard』によると、アヴィーチーさんの関係者が死因は自殺だったことを認めたとのことです。
なお、アヴィーチーさんは以前から自身が抱える苦悩などを明かしており、昨年公開された自身のドキュメンタリー映画『Avicii: True Stories』で、「一緒に仕事をする人や僕のことを知っている人には、隠さずに打ち明けているんだ。僕が不安を抱え、頑張っていることをみんな知っている。」と明かし、DJ引退を決めた時に周囲から反対されたものの、「もうプレイはできない。これ以上やると僕は死んでしまう」と何度も訴えた末、やっとスタッフを説得できたと告白しており、体調への不安や重圧などに苦しんでいたようです。
そんなアヴィーチーさんが28歳という若さで亡くなり、遺族から自殺を示唆する声明が発表されたことを受けてネット上では、
- だと思った…インタビューみるたびに、彼がてっぺんにいて、登るものがなくなっちゃってる気がしてました。大好きだったのに。みんなをおいて、行ってしまったんですね。
- 彼が現れた時、若くしてイケメンでこんなカッコイイ曲、最高のアルバム作ってシンデレラストーリーみたいな子っているんだなーって心底思ってた。魂削ってプレイして作ってたんだね、、、つらすぎる。けどずっと聴くよ。
- こんなにも成功して、才能溢れる人間が、皮肉な話だ、、人は幸せを追いかけている時が一番幸せなのかも
- リンキンパークのチェスター同様、繊細で魂が綺麗で・・・。本当に残念
- 想像できないほど忙しく働き、心身共に限界を超えに超えてしまったんだろうな。彼はずっとずっと我慢していた。つらく悲しいけど、彼の音楽が与えた影響は大きい。伝説だね。
などのコメントが寄せられています。
若くして成功を収め、そのシーンのトップに立ったことで非常に大きなプレッシャーを感じ、それに加えて世界各国を飛び回っての活動などで心身ともに休まる暇がなく、病気も発症するなどして非常に危うい精神状態になっていたということなのでしょうね。
2016年にツアー引退をするという話になった頃から、周囲が親身になってしっかりと心のケアなどを行っていれば、自殺という最悪の結果を招くことはなかったのではないかと今になって思うのですが、もう手遅れなほどに心が蝕まれてしまっていたのでしょうか…。
まだ28歳と若く、EDMシーンを代表するDJとして高く評価されていた方だっただけに、自殺によって亡くなられてしまったというのは非常に残念ではあるのですが、これからゆっくりと休んでほしいなと思います。
アヴィーチーさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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