経済評論家として様々なメディアに登場している勝間和代さん(かつま・かずよ 49歳)が、自身が同性愛者(両性愛者?)だということをカミングアウトするとともに、現在交際中の女性がいることも明らかにしました。
勝間和代さんはニュースサイト『BuzzFeed』の取材に対して同性愛を告白しており、友人の紹介で知り合ったというLGBT活動家・コンサルタントで、LGBT関連の情報発信などを行っている『株式会社トロワ・クルール』の代表取締役・増原裕子さん(ますはら・ひろこ 40歳)と現在交際していることを明かしています。
<↓の画像は、増原裕子さんの交際報告>
勝間和代さんは、慶應義塾中等部、慶應義塾女子高校を経て慶応大学商学部へ進学し、大学に在学中に結婚、21歳の時に第1子の長女を出産し、これまでに2度の結婚で3女をもうけています。
そんな勝間和代さんが学生時代に封印していたのが同性に対する恋心だったといい、『BuzzFeed』の取材に対しては、「高校のときも、大学のときも、女の子を好きになる感覚はありました。でも、ダメなことだ思ってました。男性も好きになるし、女性を好きな気持ちには蓋をしないといけない」
と思っていたことを告白しています。
<↓の画像は、勝間和代さんが高校時代の写真>
勝間和代さんが学生時代は、同性愛者、両性愛者、性同一性障害などの性的マイノリティ(少数者)に対する理解が乏しく、勝間さん自身も情報をそこまで得られなかったことや相談相手もいなかったことから、結婚や子育て、さらに仕事で忙しい日々を送るうちに、自身の性のことで悩む時間は無くなったそうです。
そうした中で2015年12月に出席した慶應義塾女子高校の同窓会にて、その年の11月に全国で初めて東京・渋谷区が制定した同性パートナーシップ制度の第1号になった人が、同高校の卒業生だということを恩師から聞いたそうです。
渋谷区が2015年4月に施行した「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」では、法律上の婚姻届とは異なるものとして「パートナーシップ証明書」というものを同11月から発行しており、第1号となったのは宝塚歌劇団花組で男役を演じ、退団後はLGT活動家・作家としても活動の東小雪さん(あずま・こゆき 33歳)と増原裕子さんで、2人は2013年3月に同性結婚式を挙げたことでも話題になりました。
<↓の画像が、増原裕子さんと東小雪さんのツーショット写真>
しかし、2人はパートナーシップ証明書の発行からわずか1年後の昨年12月に、普段の生活や価値観にすれ違いが起こり始めたことなどを理由にパートナーを解消していました。
そんな人物が出身校の後輩だった勝間和代さんは、同窓会から1ヶ月も経たないうちに友人がフェイスブックへ投稿した写真に増原裕子さんの姿があり、この女性のことを知っていると明かしたところ、友人からの紹介で増原さんと知り合ったそうです。
こうして2人は徐々に距離を縮めていき、交際へと発展したきっかけは昨年12月に増原裕子さんが東小雪さんとのパートナーシップ関係を終了させ、フリーの状態になったことにあったそうで、今年1月に勝間和代さんが増原さんに自身の気持ちを打ち明け、それから2人は同棲生活をスタートさせたとのことです。
同棲生活では、料理や整理整頓などを得意とする勝間和代さんが家事の大半を担当し、増原裕子さんは食器を片付けたり、花の水やりをするなどしているといい、勝間さんは人生で初の好きな女性との生活について「男性と暮らすのも、女性と暮らすのも変わらない」と語っています。
なお、増原裕子さんと交際をするにあたっては子供たちにもしっかりと報告したとのことです。
ですが、性的少数者であることを周囲に理解してもらうのは容易ではなく、カミングアウトすること自体がかなり勇気のいることで、増原裕子さんと同棲をスタートさせてからもSNSなどにツーショット写真を投稿しない、仕事関係者らにも気付かれないように注意するなどのことをしていたそうです。
<↓の画像は、増原裕子さんが今年1月にインスタグラムへ投稿した写真>
(左から勝間和代さん、増原裕子さん、ジャーナリスト・津田大介さん)
そうした生活を送っていた勝間和代さんでしたが、自身が見てきたLGBTの人たちは皆が堂々と生きており、そうした姿だけでなく「いつまでも黙っていたら、友達に紹介もできない。旅行にもいけない」と思い、カミングアウトすることを決意したようです。
そして、勝間和代さんは同性愛者であることカミングアウトしたことについて、「今は規範概念にとらわれて自分らしさを出せていない人に言いたい。同性を好きになってもいいんだよ。そのことに罪悪感を感じる必要はないんだよ。LGBT当事者に対する反応でよくあるのが『普通じゃなくてもいいじゃない』。だけど、同性愛は異常でもない。普通という概念を広げよう、と言いたいです。こういう風に思えるようになったのは、裕子さんだけじゃなくて、自分らしく生きているLGBTの人たちに会って、すごく素敵だったから。」
と語っています。
<↓の画像は、現在同棲中という増原裕子さん、勝間和代さんのツーショット写真>
こうした勝間和代さんのカミングアウトに対してネット上では、
- 何か、あまり意外じゃないなあ そもそも、ちょっと変わった人だからかな?誰を好きになるのも本人の自由お幸せに
- この相手の人って、前の人の時も散々表に出ていい事言っといて結局別れたんじゃなかったっけ?しかも次も有名人。そっとやれないのかな、毎回毎回騒ぎ立てる必要あるんですかね?
- 勝間さんの子どもたち3人がこのカミングアウトをどう捉え、どう思っているのかを知りたい。本人にとってカミングアウトのハードルは高くなくても子どもたちが複雑な気持ちを消化出来ないでいないかが心配。
- LGBTという言葉が世間で認識されても、実際はまだまだ色眼鏡で見られる部分はあり、公にすることを躊躇う方もいる。こういう公表の積み重ねが少しずつ世間への受け入れにつながっていくといいなと思う。
- 多少でも社会的に影響力のある人による、プライベートのカミングアウト。普通以上に勇気もいると思いますので、応援致します。
- 悪くないと思う。結婚も2度していて 子供だって大きい。これからは何でも分かちあえる そんな同性と好きな様に生きて行く人生 くだらない男性と一緒にいるより 充実した人生が送れるかもしれませんね。
- そういう苦しい事って公表しなきゃイカンことなんだろうか。プライベートなんだからそこまで何でも言わなくてもイイと思うんだけどな。それが自然であるなら何か言われたときに何か問題でも?って言い返してやればいいんじゃないかな。
- 勝間和代の公表だと,今流行のLGBTネタを,新しい食い扶持にしようとしていると思ってしまうのは俺だけだろうか。LGBTネタで講演とか本を出して一稼ぎ(たいした金額ではない)して,恋人とは別れましたっていうパターン。
- LGBT自体は各々ご自由にと思うんだけど、なんていうかな、性に開放的というか、自由すぎというのか、離婚再婚繰り返した挙句ここにたどり着きたかだか半年の同棲で公表する感じには共感できない。
などのコメントが寄せられています。
また、勝間和代さんのカミングアウトには著名人たちもツイッターなどで反応を示しています。
作家の乙武洋匡さんは「勝間和代さん、渾身のカミングアウト。そして、早く“渾身の”なんて意気込むことなく、さらりと自然体で周囲に伝えられる社会にしていきたいですよね。」、ジャーナリスト・津田大介さんは今回公開された2ショット写真について「2人で映っている写真がとてもステキだと思う。こうやって少しずつ社会は変わっていくのだろう。」とツイートしています。
さら、増原裕子さんの元パートナー・東小雪さんは、「素敵なおふたりのあたらしい関係を祝福して、心から応援しています!勝間さんのカミングアウトかっこいい!ひろこさん、お幸せにね。」とツイートしています。
一昔前と比べてLGBTへの理解が進み始めていることによって、勝間和代さんが性的マイノリティだということに対して批判的な声は少なく、何となく感じていたという声やあまり驚かないという反応も多く見受けられます。
一方で、わざわざカミングアウトしたことに対しては否定的な声も多く、わざわざメディアの取材を受けてまで公表する必要はあるのか、話題作りやビジネスに利用しようとしているのではないかなど、様々な憶測が飛び交う事態になっています。
何か思惑があるのかは定かではありませんが、3人の娘を持つ母親でありながらよくカミングアウトしたなと思いますし、多数のメディアに露出しここまで有名になったタイミングで告白するというのは相当な勇気で、LGBTのことで色々と悩んでいる方に勇気などを与えることになった可能性があり、今後の活動に注目していきたいですね。