『ブラタモリ』(NHK総合 土曜19時30分)が3月をもって終了することが発表され、タモリさん(78)の芸能界引退説も浮上する中で、所属事務所『田辺エージェンシー』の創業者で、“芸能界のドン”の異名をとる田邊昭知さん(たなべ・しょうち 85歳)が社長を退任し、会長に就任していたことを29日発売の週刊誌『週刊新潮』が報じています。
週刊新潮によれば、田邊昭知さんは2月20日付で会長に就任したといい、その裏側について芸能プロダクション関係者は、「2月下旬、テレビ局や芸能プロ幹部など業界関係者に、田辺エージェンシーから社長交代を告げる手紙が一斉に届きました。会長に退くとはいえ代表権はそのままのようですから、今後も芸能界への影響力は残るでしょうが、『ブラタモリ』の終了が発表された直後でしょう。昨年、田邊さんは創業以来付き合いのあった税理士事務所との契約を打ち切り、子飼いの社員に向けて“退職金を弾む”といって早期退職を推奨。実際に秘書や運転手、ファンクラブの事務などを務めていた社員たちが5人辞めて、残ったスタッフは10人にも満たないそうなんです。堺さんの独立騒動もありましたからね。このまま店を畳むつもりなんじゃないかと訝しむ人もいます」
と語っています。
<↓の画像が、“芸能界のドン”こと田邊昭知さんの写真>
気になる新社長には、『TUBE』などが所属する田辺エージェンシーのグループ会社『ぐあんばーる』の菅原潤一社長(77)が就任し、2つの事務所の社長を兼務する形になったそうです。
週刊新潮は田邊昭知さんに取材を行い、このタイミングでの社長退任について聞いたところ、「(終活なのかは)あなた方が勝手に思っている話でしょう。社長が新しくなれば、それなりのことができる。日にちはかかるかもしれないけど、まぁ、見ていて下さいよ」
と答えたといいます。
また、菅原潤一社長も週刊新潮の取材に応じ、「昨年から、田邊会長は『何か新しいことをやりたい』と仰っていましてね。音楽の世界でもアーティストがネット配信やサブスクなどを通じて自己完結できる時代にあって、メジャーのレコード会社やプロダクションも、何か新しいことを考えて行動しないといけないと話をしていたところだった。私としても、研ナオコさんとか、ドリフとも共演できる由紀さおりさんとか、歌も芝居も笑いもできるような逸材、現代のコメディエンヌを見つけ出したいと思っていました」
としています。
この報道を受けてネット上では、
- 一つの時代が終わりに近づいているということなんですかね。TVの時代が。
- 85歳→77歳 老害から老害やな
- もう引退してください。後進に道を譲ってください。
- 盟友ジャニー氏の問題を含めた芸能活動の総括をしてこそ、ホントの終活と言える
などの声が上がっています。
2021年9月には、田邊昭知さんが寵愛していたとされる元日本テレビアナウンサー・夏目三久さんが、有吉弘行さんとの結婚を機に芸能界を引退、続いて同10月には『RIP SLYME(リップスライム)』が退所しました。
2022年末には看板俳優で稼ぎ頭だった堺雅人さんが独立し、続いて来年80歳になるタモリさんは芸能界引退が囁かれている状況です。
そうした中で田辺エージェンシーは2021年から、TBSや秋元康さんとタッグを組んで新人発掘番組『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日_』をスタートさせ、これがきっかけで事務所には飯沼愛さん、武山瑠香さん、幸澤沙良さんら『ブルーベリーソーダ』というユニットのメンバー等が続々と事務所に入り、現在は若手女優の育成に力を入れています。
特にいま猛プッシュされているのは、『私が女優になる日_』のシーズン1で優勝した飯沼愛さん、シーズン2で優勝の幸澤沙良さんで、飯沼さんは昨年ヒットしたドラマ『VIVANT』(TBS系)のほか、『マイ・セカンド・アオハル』(同)に出演し、幸澤さんは4月期放送のドラマ『JKと六法全書』(テレビ朝日系 金曜23時15分)で主演に起用されています。
若手を増やしながら、新たに事務所の今後を担うタレントを生み出そうとしているのがうかがえますが、田邊昭知さんもすでに80代半ばで社長を退いて会長となり、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)ではジャニー喜多川さんが亡くなった後に、メリー喜多川さんが会長、藤島ジュリー景子さんが2代目社長に就任後、業界への影響力等が落ちて帝国崩壊へと向かうことになりましたが、果たして田辺エージェンシーは今後どうなっていくのか見ものです。