数多くのバラエティ番組で司会者として活躍していた中居正広さん(52)が1月23日に芸能界引退を発表し、後釜に座るタレントにも注目が集まる中で、週刊誌『週刊現代』が「中居の後釜にふさわしいタレントランキング」を発表し、現在10本以上の冠番組を持つ人気お笑いタレント・有吉弘行さんの評価が今急落していることなどを伝えています。
週刊現代によると、テレビ局が番組起用にあたり重視している潜在視聴率(タレント個人が持つ視聴率、合格ラインは5%)は、『サンドウィッチマン』の伊達みきおさんが10.9%でタレントトップで、次いで相方・富澤たけしさんが10.5%、マツコ・デラックスさんが10.3%、『ウッチャンナンチャン』の内村光良さんが9.4%。
元日本テレビの羽鳥慎一アナウンサーが8.8%、『チョコレートプラネット』の2人と『麒麟』の川島明さんが8.1%、出川哲朗さんが7.8%、『千鳥』の大悟さんが7.6%となっているそうです。
上位のサンドウィッチマンやチョコレートプラネットなどは、スキャンダルもないことでスポンサー受けが良いそうです。
一方、近年スポンサー受けが良くないのが“毒舌タレント”だそうで、「政治や芸能問題に舌鋒鋭く切り込むタレントは“ご意見番”として持て囃されていたが、それも昔の話。今はSNSの普及に伴い、彼らの行き過ぎた発言が批判を浴びることもしばしばだ。結果、彼らはリスクがあるとスポンサーからみなされ、潜在視聴率を大幅に落としている。」
としています。
『爆笑問題』の太田光さんの潜在視聴率は6.0%、宮根誠司アナウンサーは4.2%、坂上忍さんは2.9%、そして民放キー局とNHKで冠番組を持つ有吉弘行さんの潜在視聴率も低迷し、昨年から半分近く落ちて現在は4.7%になっているそうです。
有吉弘行さんの潜在視聴率は落ちている一方で、有吉さんと『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で共演している同じく毒舌タレントのマツコ・デラックスさんは、変わらず高い数字をキープしている理由について、「マツコが毒舌だけでなく、自身の容姿をネタにするなど、自虐的発言を織り交ぜているから。そのバランス感覚で視聴者に受け容れられている」
とキー局編成幹部が説明しています。
<↓の画像が、週刊現代が調査した最新の人気タレント潜在視聴率ランキング>
これに対してネット上では、
- そもそも有吉って面白くはないよね。なんとなく無難にこなして、嫌なスキャンダルもない人って感じ
- 視聴率王、爆笑王の有吉様が飽きられて人気低迷なぞありえない 理解出来ない視聴者が悪い
- 有吉は逆に昔のような毒舌が鳴りを潜めたから低下したんじゃないかな
- とにかくどこの局も有吉の番組をやり過ぎ これだけ出てれば飽きられても当然。
- 有吉は普通におもしろいけど飽きられてきてる印象。でも有吉みたいな毒舌芸人は必要で、当たり障りないことを言う芸人ばかりじゃつまらない
- あれだけ暴れてるのに太田光が上の方にいるのが凄い
- 紅白の司会をしてからそんなに毒舌ではなくなったのでは? カドが取れてしまって面白味に欠ける。
マツコは自虐や毒舌というよりも、視聴者たちが思っていることを代弁してくれているイメージ
などの声が上がっています。
俳優・タレントの坂上忍さんも歯に衣着せぬ発言が評価されて、平日昼の帯番組『バイキング』(フジテレビ系)の司会を務めるなど数多くのレギュラー番組を持っていましたが、過激な言動やメディア露出の増加によって視聴者は辟易し、そして番組の視聴率も取れなくなってレギュラー番組が減少していきました。
一方で有吉弘行さんは2000年代後半に毒舌芸で再ブレークしてから息が長く、現在も10本以上の冠番組を持ち「バラエティ番組の帝王」と呼ばれるほどで、そして2022年から3年連続で『NHK紅白歌合戦』の司会を務めるほどのポジションとなり、最近は毒を全く吐かない仕事も増えてきていて、昨年10月からBS朝日で『夢が咲く 有吉園芸 〜Road to start a garden shop〜』という園芸番組までスタートしています。
他にも、洗剤やスキンケア商品、証券会社のCMなどにも出演し、少し前までは考えられなかったような番組やCMなどに起用されています。
プライベートでは2021年に元日本テレビアナウンサー・夏目三久さんと結婚し、昨年3月には第1子誕生を発表して1児の父親となり、テレビやラジオなどで子育てについて語ることも増え、そして以前に比べて毒舌もマイルドになってきていると感じます。
有吉弘行さんの潜在視聴率低迷に関しては、やはりメディアに出過ぎて視聴者に飽きられた部分が大きいのではと思いますし、公私ともに順調で芸能界でのポジションもだいぶ上がり、毒舌にキレが無くなってきていること等も要因として考えられます。
しかし、各レギュラー番組の視聴率が大幅にダウンして打ち切り危機との話も今のところ出ていないので、週刊現代はマツコ・デラックスさんを引き合いに出して2人の明暗が分かれているとしているものの、まだまだ安泰な気がしますね。