俳優・渡辺裕之さん(わたなべ・ひろゆき 享年66)が3日に自宅で急死していたことが5日に発表され、死因は首をくくっての死を指す「縊死(いし)」だったと公表されたことで、死に至った理由を巡って様々な情報、憶測が飛び交っています。
各スポーツ紙の取材によると、渡辺裕之さんは神奈川県横浜市内の自宅地下にあるトレーニングルームで、縊死した状態で倒れているのを妻で女優・原日出子さん(はら・ひでこ 本名=渡辺法子 62歳)に発見されたといいます。
<↓の画像は、昨年末撮影の渡辺裕之さんと妻・原日出子さんの写真>
渡辺裕之さんは3日の午前中にトレーニングルームに入り、昼ごろに原日出子さんが昼食ができたと呼びに行ったところ、頸部圧迫によってぐったりした状態の渡辺さんを見つけ、その後死亡が確認されたそうです。
ただ、渡辺裕之さんは自殺を図ったのか否かは不明で、遺書の有無なども明らかにされていません。
このような形で最愛の夫を亡くした原日出子さんは現在、憔悴(しょうすい)しきった様子で、コメントを出せる状態ではないと所属事務所は説明しています。
『スポーツニッポン』(スポニチ)によると、渡辺裕之さんは神経の細やかな人柄で知られていたそうで、「テレビ関係者によると、2017年に一度、レギュラー番組が終わった時に気落ちして以降、精神的な不安を周囲に訴えるようになったという。『ここ1ヶ月ほどは不安を周囲に打ち明けていた』と話す関係者もいる。テレビ東京『ゴルフのキズナ』(日曜午前10時30分)へのレギュラー出演が4月に始まり、10月期の連続ドラマへの出演も決まって仕事が忙しくなり始めたタイミングでの訃報だった。」
と伝えています。
渡辺裕之さんは亡くなる前、親しい友人には「ゴールデンウイークが明けたら会いましょう」と話していたほか、仕事に意欲を示していたそうで、昨年夏のドラマ撮影時の様子について民放関係者は、「悩んでいる様子などはなかった。五十肩のスタッフの肩を揉んであげるぐらい気遣いの人だった」
と明かしています。
渡辺裕之さんはスポニチの連載企画『だから元気!』への登場も決定し、取材日程の調整を行っている状況だったほか、新番組『ゴルフのキズナ』の収録に参加し、テレビ東京は番組の今後について協議中としており、8日以降の放送は未定となっています。
また、秋に公開予定の小芝風花さん主演映画『貞子DX』にも出演するなど、多くの仕事を抱えている中で突然亡くなりました。
各スポーツ紙は、2005年に起こった1.2億円もの投資詐欺被害事件も取り上げ、渡辺裕之さんは当時行った会見で、「1年で3億円以上になるはずだったが、実際に換金したのは470万円だけ」「社長にだまされたと思う」「定期収入のない職業で、将来の不安がありました」「(妻からは)内緒でやったことで仕方ないわねと、呆れられた。でも、絆を確認した」などと語っていたことを伝えています。
こうした過去のトラブルも、突然の死と何らかの関係があるのではと疑う声もありますが、渡辺裕之さんは詐欺被害に遭って以降も仕事は順調で、今年だけで6本の映画、2本の連続ドラマ、他にもゴルフ番組がスタートするなどしています。
渡辺裕之さんは2020年に週刊誌『フラッシュ』の取材を受けた際に、コロナ禍で孤独を感じるようになり、モチベーションの低下で日課のトレーニングがサボリ気味だったこと、さらに尊敬する大林宣彦監督が肺ガンで亡くなり、強いショックを受けたことも告白していました。
俳優の里見浩太朗さんは情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)の取材に、2~3ヶ月前に渡辺裕之さんと電話で話した際に、声のトーンがいつもよりも少し低く、若干元気がない感じはあったと明かしつつ、なぜこんなことになってしまったのか全く心当たりがないと語っています。
そうした中でスポニチは、「ここ1ヶ月ほどは不安を周囲に打ち明けていた」という関係者の気になる証言を伝え、うつ病など心の病気を患っていた可能性もありそうですが、今のところは病気を患っていた等の情報もありません。
そして、渡辺裕之さんは親しい知人とGW明けに会う約束もしていたとのことで、本当になぜという言葉しか出てこないですが、周囲にも明かしていない何か大きな悩みなどを抱えていたのでしょうかね…。