衆議院東京15区補欠選挙(4月16日に告示、同28日に投開票)で、東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党『都民ファーストの会』が国政進出に向けて設立の『ファーストの会』が、作家・タレントの乙武洋匡さん(おとたけ・ひろただ 47歳)を擁立する方針を固めたことが判明し、ネット上で物議を醸しています。
『朝日新聞』などの報道によると、東京・江東区長選挙を巡る不正行為による公職選挙法違反事件で懲役2年・執行猶予5年の有罪判決を下された、元自民党の柿沢未途・前法務副大臣の議員辞職に伴い行われる衆議院東京15区補欠選挙で、出馬説が飛び交っていた小池百合子都知事が、乙武洋匡さんを擁立したいとの方針を自民党と公明党に伝えたといい、そしてファーストの会は29日に乙武さんの副代表就任を発表しました。
これに対して自民党と公明党は、都民ファーストの会との共闘を選択肢に入れていたため、無所属での立候補を条件に、乙武洋匡さんを推薦する方向で最終調整しているとのことです。
乙武洋匡さんは都民ファーストの会との繋がりも深く、昨年8月に開講した同党主催の政治塾『ファースト政経塾』で講師を務めるなどしていました。
そんな乙武洋匡さんは2016年の参議院議員選挙で、自民党の目玉候補として東京選挙区からの出馬が検討されていましたが、週刊誌『週刊新潮』によって複数の女性との不倫スキャンダルをスクープされ、報道内容は事実と認めた後、出馬を辞退しました。
その後2022年には、参議院議員選挙の東京選挙区から無所属で出馬、定員6人に対して34人が立候補し、結果は9位(得票数:32万2,904票)で落選となりました。
そして、今度はファーストの会から擁立を受け、衆議院補欠選挙に出馬する方向との報道に対してネット上では、
- 有権者が相変わらず舐められてる。まぁ大半が選挙行かないからね。
- 悪い意味で政治家向いてそう
- 下半身不満足やらかした人でしょう? 倫理感大丈夫なの?
- 自民党以外の立候補者がもちろん当選してほしいが、乙武はないな
- 都民ファーストも下火なのに、なんでこの人を擁立したら当選すると思っているんだ
- この方の品格と人格、国会議員に値しますかね? どういった意図・狙いの人選基準か、を知りたい
- 知名度で言えば恐らく候補者トップ。教養や福祉に対しての知識はまず問題ないし当選する可能性は十分あるが、立候補するならハニートラップ等の対策は必須
- この人に議員としての資質があるかどうか考えないといけない。過去の報道も含めてチェックするべき
- 今回の選挙は本当に大事だから、有権者は議員をよく見て選んで欲しい
などの声が上がっています。
乙武洋匡さんは早稲田大学政治経済学部経済学科出身で、これまでに様々な政治活動を行っており、昨年2月には自身のX(旧ツイッター)で「弱者は優先されすぎ」といった意見に反論し、「同じスタートラインに立っていて、ある属性の人だけに下駄を履かせていれば、それは『優遇』です。ただ、スタートラインの時点で不遇な立ち位置にいる人に下駄を履かせて、同じスタートラインに立たせようとすることは『是正』なんですよ」「私が“政治”を通して実現したかったのは、まさにこの『是正』なんですよね。『弱者優先』でもなく、『強者必勝』でもなく、誰もが同じだけの選択肢から自分の人生を選べる社会。生まれた瞬間、『はい、あなたの人生はハズレです』となる“くじ引き”みたいな社会、何とか変えていきたいんですよ」
と訴えていました。
乙武洋匡さんは先天性四肢欠損症で生まれつき手足が欠損していますが、そうした方だからこそ見える視点や行動力によって、さらなるバリアフリー化の実現、障がい者福祉の充実などに期待されるものの、過去の不倫スキャンダルなど、これまでの言動によって人間性が問題視されている方なので、選挙への出馬に対しては否定的な声が多く上がっています。
2016年に不倫スキャンダルをスクープされた後に別居が報じられ、不倫報道から半年後には離婚が成立し、2017年には元妻から精神的被害を負ったとして損害賠償請求訴訟を起こされ、離婚の背景には乙武さんのモラハラがあったとの報道も飛び出し波紋を広げました。
結局この裁判は、乙武洋匡さん側が全面降伏の形で和解に持ち込んだとされていますが、その後も子供との面会交流を元妻側が拒絶し、トラブルになっていることが2020年に報じられたり、離婚後も複数の女性との関係が報じられるなどして良いイメージを持たれていません。
そのため、選挙への再出馬に対して物議を醸すのは当然かと思いますが、報道通り出馬となった際にはどのような結果となるのか見ものです。